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2023年12月09日

こじつけ先生の世相ナンチャッテ高座

こじつけ先生の世相ナンチャッテ高座その3
政治資金パーティー券問題
裏金疑惑 松野官房長官に1000万円還流
更迭へ 岸田政権危うし 一気に政局化

 報道によると、「裏金疑惑をめぐっては、松野氏自身にノルマ超過分に応じて5年間で1千万円超の現金のキックバックを受け、関連団体の政治資金収支報告書に記載していなかった疑いが浮上」し、「自民党安倍派(清和政策研究会)が政治資金パーティー券のノルマを超えた販売利益を議員側にキックバック(還流)した裏金疑惑で、岸田文雄首相は還流を受けていた疑いが浮上した松野博一官房長官を交代させる検討に入った」とのこと。松野長官は連日の記者会見や国会答弁において、疑惑の発覚後は「政府の立場として個々の政治団体、個人の政治活動に関する事柄でのコメントは差し控えたい」「派閥の対応に関しては今の私の立場から申し上げることは控える」など、事実上の回答拒否を繰り返し、与野党から説明責任を果たしていないとの批判が上がっていた。

官房長官とは
 内閣を構成する閣僚の一人で、政府全体の総合調整を担う「内閣の要」だ。首相官邸に常駐し、首相を間近で支えている。また、内閣官房報償費という「機密費」も管理する。いわば官僚に対しにらみを利かし、金銭面で与党議員の面倒も見ているとか。内閣のナンバー2的存在だ。

「カミソリ」後藤田正晴を知ってる?
 官房長官はまさに国家運営を裏から牛耳るキーマン。
 古い話で恐縮だが、35年位前に「カミソリ」と言われた官房長官がいた。後藤田正晴氏だ。警察官僚のトップである警察庁長官を経て、田中政権下の官房副長官、中曽根政権下では内閣官房長官として政財界のみならず、労働界にもにらみを利かし、「行革」を断行した人物である。後藤田が書いた「政治とは何か」(講談社)から、稀代の官房長官と言われる男の生きざまを紹介したい。
 後藤田は日本を動かす実力者の一人で、味方にすればこれほど頼もしく、敵にすればこれほど怖い存在はない。だから当時の中曽根首相は、後藤田が田中派に所属していても、女房役の官房長官就任を要請し、自らの懐刀とした。
 一言で表現すれば、総理の器でありながら総理になれなかった男だ。自身の本に「政治家ならば誰でも一度は総理総裁になってみたいと思うものである。私もあと十年早く国会に出ていたなら、必死になって総理総裁をめざしたかも知れぬ。だが、私が最初に衆議院に当選したのは61歳の時だ。・・・総理をつくる側に立つことによって、国家、国民のために尽くそうと考えた」と記している。事実、大平政権の誕生、中曽根総裁の再選、「行政改革」「政治改革」の断行など辣腕を振るった。
 今思えば、当時は「行政改革」や「政治改革」が国家、国民のためになったかどうかは後世が評価すべきことであったが、現代では当たり前のことであり、これによって国の体制が一新されたと歴史的に証明できるであろう。

優れた情報収集
 さらに後藤田について触れたい。
 政治屋がゴロゴロしている自民党では当選回数こそが実力のランクであるが、裏の世界(防衛、公安)に通じている後藤田にはその理屈は当てはまらない。
 彼の真価が発揮されたのが昭和58年9月1日に起きた大韓航空機撃墜事件だった。当時、官房長官だった後藤田にはいち早く防衛、公安筋から撃墜の情報が入り、その後の情報管理、マスコミ・世論誘導を行ったと言われている。
 かねてから内閣官房の組織強化を考えていた後藤田は、この事件を契機にその強化を図ることに成功した。
 後藤田の政治哲学の一つは「いかに情報を集め、そして的確な判断を下すか」である。

国民のために行政はいかにあるべきか
 後藤田は自著の中で国民のために行政はどうあるべきかを次のように記している。
「自分の役所の窓からしか世の中を見ないという悪弊は是非改めてもらいたい。国民のために行政はいかにあるべきか、世界のなかで日本はどう生きるべきか、そして国内の安定のため何をなすべきか・・・。役人としての原点を十分に考え、行政府としてしっかりとその役割を果たしていかなければ、社会の役人に対する批判は一向に沈静すまい。役人に求められている責任を自覚し、時代に適応できる体制を是非作ってもらいたいと思う」

後藤田五訓
 後藤田の部下であった初代内閣安全保障室長を務めた佐々淳行氏は自著の中で、後藤田が与えた訓示(後藤田五訓)を明らかにしている。
1. 出身がどの省庁であれ、省益を忘れ、国益を想え
2. 悪い、本当の事実を報告せよ
3. 勇気を以って意見具申せよ
4. 自分の仕事でないと言うなかれ
5. 決定が下ったら従い、命令は実行せよ

 こじつけ先生は、自民党の政治資金パーティーの裏金問題で、内閣の要である官房長官が還流(キックバック)を受けていた疑いが発覚したことについて、政治がここまで堕落していたのかと愕然とし、あえて35年も前の政治家である後藤田氏を引き合いに出して、官房長官のあるべき姿を実在した政治家を通して知ってほしいと願っているとさ。ではまた



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