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mc1397

2023年12月14日

雑談の広場

雑談の広場その19
サンタクロースっているんでしょうか?

 12月に入ると、「サンタクロースっているの?」子どもからこんな質問を受けたことが誰でもあるでしょう。あなたが子どもの頃、父や母に同じ質問したのかも知れません。そのとき、親はどう答えたのか・・・お菓子が入ったブーツをもらったのは覚えているけれど、答はどうだったのか。あなたは子どもの素朴な質問にどう答えるのでしょうか。
 今から126年前、この質問に答えた新聞社がありました。1897年9月21日、ニューヨーク・サン新聞の社説は、ニューヨークに住む8歳のバージニア=オハンロンという少女の質問に対してこう答えました。
 「サンタクロースなんていないんだという、あなたのお友だちは、まちがっています。きっとその子の心には、いまはやりのなんでもうたぐってかかる、うたぐりやこんじょうというものが、しみこんでいるのでしょう。うたぐりやは、目にみえるものしか信じません。うたぐりやは、心のせまい人たちです。心がせまいために、よくわからないことが、たくさんあるのです。それなのに、じぶんのわからないことは、みんなうそだときめているのです。・・・そうです。バージニア。サンタクロースがいるというのは、けっしてうそではありません。この世のなかに、愛や、人へのおもいやりや、まごころがあるのとおなじように、サンタクロースもたしかにいるのです。・・・この世のなかにあるみえないものが、なにからなにまで、人があたまのなかでつくりだし、そうぞうしたものだなどということは、けっしてないのです。・・・ただ、信頼と想像力と詩と愛とロマンスだけが、そのカーテンをいっときひきのけて、まくのむこうの、たとえようもなくうつくしく、かがやかしいものを、みせてくれるのです・・・」
 子どもの頃見えていたものが、大人になると見えなくなるものがあります。また子どもの頃信じていたことが、信じられなくなることもあります。信頼とか想像力とか愛、ロマンスといった概念がどんどんなくなり、物質的欲求にこだわる大人にはなりたくないと思う12月です。
*参考 「サンタクロースっているんでしょうか?」中村妙子訳 偕成社刊)


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