QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。 解除は→こちら
現在の読者数 0人
プロフィール
mc1397

2023年11月30日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その40
50代からの仕事術

 40代まではガムシャラに働いてきたサラリーマン。50歳からは今までの成果で行く道が決まる。重役陣に食い込めるか、最前線のままで定年を迎えるのかの瀬戸際だ。どうする?そこでこじつけ先生の50代からの仕事について考えようとの口上で高座の始まり始まり。

50代からの仕事の構え
 50代の中高年サラリーマンは仕事の意義を見失いつつある。モチベーションの低下が問題視されている。なぜか。管理職の実態を見ると、部長職に就くのは早ければ30代後半から40代後半にかけてその職に就く。大体、部長職の年齢構成比率は50代で27%くらい、50代でピークを打つと言われている。その後、60代では3~8%くらいまで減少する。部長職まで上り詰める人は少ないので、大体、課長職で打ち止めの人が大半ではなかろうか。深刻なのは、課長職で65歳定年まで到達できる人は少なくなっている。60歳になる頃から役職定年で部長や課長職から身を引き、決裁ラインから肩書なしのスタッフに移籍することになる。これは公務員の世界でも例外ではない。国家・地方公務員法が改正され、役職定年制がすでに導入されている。もちろん給料も減給となる。聞くところによると8割支給となるらしい。管理職手当がなくなるので、手取りはもっと減ることになるだろう。手取りが減れば、人生設計に支障が来す方もあろう。世界で起きているような紛争が家庭内でも起きるかもしれない。ではどうする?
 40代までは仕事で頑張ればそれなりに給料とか役職で報われてきたが、50代に入ると、頑張りよりその人の総合力がモノをいう。「運」も「ツキ」もその一つだ。役員というボードに入るためには、人脈や「運」の要素が大きく左右するだろう。部長から上のポストは狭き門。同期や前後の世代が部長のポストに就くと勝敗は決する。このご時世、転職したって今の地位と同じ職に就くことは難しい。仕事人間にとって出世の道が閉ざされたとき、どうするのだろうね。燃え尽き症候群になってしまうのだろうか。そうならないためにどうする?

50代からの仕事術・・・3条件を意識せよ
ある経営コンサルタントによると、50歳から自分らしくイキイキと働くための3条件があるとか。
① 自分のやりたいことをやろう。
② 自分が得意なこと、強みを活かそう。
③ 社会に貢献しよう。
 これらの条件は相互に関連している。「やりたいことをする」⇒「得意、強みになる」⇒「社会に貢献する」⇒「認められる。仕事につながる」というように3条件が関連し合って伸びていくとコンサルの方は助言している。

仕事に快適性や健康管理を
 仕事は趣味ではないから、3条件に合うような仕事を見つけよう。「50歳になってから考える」では遅い。40代の頃から意識して50代以降の仕事を見つけること。そのためには「自分がどんな人間か」を知り、どんな仕事が合っているのかを探ることだ。
 別に転職する必要はない。長年の経験や実績から身に付いた「判断力」があるので、今の仕事をしながら、若い頃のような無理は避けて、仕事の環境を改善しつつ快適性や健康管理に努めることも大事だ。40代までガムシャラに働いてきたが、50代からは無理をせず、仕事を管理し、規則正しい生活や仕事に心掛けて60代以降の生活や仕事の在り方を見据える準備も大切ではなかろうか。

 家庭を持つ方々は自分一人で決めるわけにはいかない。妻や子どもと話し合って判断しないと、家庭内紛争が起きるかもしれない。こじつけ先生にとってこの世で一番奥さんがおっかない(家内)のだ。クワバラクワバラ。ではまたバイバイキ~ン

  

Posted by mc1397 at 10:06Comments(0)TrackBack(0)

2023年11月28日

雑談の広場

雑談の広場その18
演歌の花道
 少し人生に疲れた中高年諸氏へ

 日曜日の夜9時、BSテレ東「演歌の花道」という番組が放送されている。昭和から平成にかけて放送されたものの再放送ものだ。アナログ放送当時、これを観るサラリーマンは多かった。当時は日曜日の夜10時からであった。これが金曜日や土曜日であってはいけない。明日からまた一週間が始まるなぁ、明日はあんな仕事があるなぁと頭の中でモゾモゾする日曜日の夜だからこそ、少し人生に疲れが出始めた中高年サラリーマンに受けたのだろう。
 茶の間でグラスを傾けて、お父ちゃんは「演歌の花道」にチャンネルを合わせた。「演歌の花道」は来宮良子のどこか突き放したような独特の語りから始まった。これがホントにクサイせりふだった。
 浮世舞台の 花道は
 表もあれば 裏もある
 花と咲く身に 歌あれば
 咲かぬ花にも 歌ひとつ
 
 人は流れて どこへ行く
 ゆれる想いのかがり火は
 思い出染める 恋かがり
 水にきらめく 灯りさえ
 なぜか身にしむ 心歌
 
 お酒飲んだら 思い出す
 夜の片隅 裏通り
 あの歌聞こえる 思い出酒が
 心の底まで しみじみと
 なぜか身にしむ 心歌

 とても言えといわれて言えるようなセリフじゃない。来宮は人生の辛さ、せつなさを低く太い声で押し出すように語った。これを聞きたいがためにチャンネルを合わせるファンも多かった。
 酒、女、恋、不倫、涙、いじめ・・・妻も娘も息子も上司も部下もオレのことを分かっちゃくれない。中高年お父ちゃんは家族から冷たい目を向けられても、30分だけTVを独占したのだ。
 現在、BSで30数年前の、当時の歌手を収録したそのものが再放送(おそらく何度も)され、若かりし頃の姿を見せてくれる。中高年諸氏はこれを観ながら、頭の中はタイムスリップしていることだろう。ささやかな幸せが嬉しいと思う。
 
  

Posted by mc1397 at 09:49Comments(0)TrackBack(0)

2023年11月25日

雑談の広場

雑談の広場その17
女王の国

 あれはいつ頃だったのだろうか。日本がヒミコ以来の女王の国になったのは・・・
 昭和、平成の頃、″マドンナ マドンナ″と面白がっていた男たち。国会議員を始め、地方議員、実業界など社会のありとあらゆる分野で男が威張っていた。オレたちが日本を世界のリーダーに引っ張り上げたんだぜと。それから数十年、気が付くと、日本は世界の趨勢から大きくズレはじめ、国際会議においても日本の男たちは肩身が狭い思いをしていた。国会議員の3割くらいは女性にしようかとか、女の社長はまだ早いから副社長くらいでいいんでねぇのとか、男たちが議論している間に、いつの間にか、今までフツーのおばさんやオバタリアンまでが国会の先生や自治体の首長になってしまった。自治体の幹部もほとんど女性だ。男はお情けで窓口の課長にさせてもらっているだけだ。
 女性管理職の目は厳しく、ちょっと手を休めたりしゃべったりすると、鋭い叱責が飛ぶ。民間の会社でもトップはほとんど女性(女と言ってはいけない。これは差別用語でうっかり使おうものなら、犯罪としてキンコ刑となる)。しかも、聖心とか東女とか、この辺で言うと椙山、金城といったエリート女子大ばかり。
 今日も元気印の女王HIMIKOがTVで演説している。テーマは「男性のパート雇用を進めよう」。仕事を取り上げられ、専業主夫化していた男たちの余暇をパートで使おうという内容だ。家事労働の合間、余暇を楽しんでいた時間まで奪われようとしている。男たちは無気力化してしまった。
 もし、男が女性に反抗したり、浮気したりすると、即去勢されてしまう。そのせいか最近は男でもない、女でもない第三の人が増えている。
 それもこれも元総理とか元議員とかの連中の女性問題が原因なのだ。
「元始、女性は太陽であつた」というキャッチフレーズに、女性が団結して女王の国を築いた。
 一層のこと女王HIMIKOの男性問題が起きないかなぁ。そうすれば、また男性天国になるかもしれん。あっ、いけない。こんなことを書いていたら、女ゲシュタボ隊に摘発されてしまう。とうとうやって来た。お願いだ。タマだけは抜かないでほしい・・・スポッ!
  

Posted by mc1397 at 12:44Comments(0)TrackBack(0)

2023年11月23日

モノ申すオジサン物語

モノ申すオジサン物語パート5
女の子がキレイな町は発展する

 モノ申すオジサンことモノジーは今日もチャリオ君に乗って、こころ旅の火野正平になったかのように役所へ。自称オンブズマン又はチェックマンであるが、人は「昔語り人」と言う。まあ、どちらでもいいけどね。今日はなぜか本をぎっしり入れたバッグを持っていない。役所の1階のロビーでどこの部署へ行こうかと思案中のところ、役所内でミニコミ紙を出しているという職員がやってきた。
 モノジーは「また、君か。先だっての幸福会社の話をミニコミ紙に載せたってね。反応はどうなの?」
「なんせ30数年前の本でしょ。今ではその本を探しても無いようですが、その内容は僕ら地方公務員にも遺伝子のように伝わっていますよ」
「ナニ?遺伝子だって。どういうこっちゃ」とモノジー。
「要するに、市役所は市民の役に立つ所というのは僕らにとって当たり前のこと。それをどう実践するのかが大切なこと。それが僕ら職員の認識ですね。モノジーさんのネタはそういう意味で再認識させたということで意義深いものとの評判かな。ところで今日のネタは?」
「キミね。ネタネタっていうけど、寿司屋じゃあるまいし、トロとかイクラとかホタテっていうように、高価な貴重話が右から左にでるものとちゃうぞ。でもな、本は持ってきていないが、とっておきの話をしよう」と始まった。

女の子が着飾って歩けるハレの場
 テーマは、「女の子のキレイな町は発展するまち」という話だ。このまちは縄文時代から人が住みついていたらしいが、まちの雰囲気が閉鎖的、保守的なところがある。今や、若者の茶髪は当たり前、オバサンの頭など紫とかオレンジとかで賑やかな時代だが、まだまだ開かれていない。言ってみれば、幕末当時の日本みたいかな。寛容度が低く、オープンでない。女の子が着飾って歩ける空間(ハレの場)がまちにあるのか。デートする場があるのか。若者文化の観点が抜け落ちているのではないか。だから、若者は偉大なる田舎的大都市名古屋に目を向けるのではないか。若者に魅力あるまちづくりの視点が重要と思うぞ。
 キレイな女の子が行ってみたいと思うような、おしゃれなまち、インスタグラムに投稿したいようなインスタ映えするものを風景として創造したり、お店で開発するなどのまちづくりに取り組んでほしいぞ。女の子が集えば、男の子が集まるのも自然の為せる技だ。このまちの呼び声である「桜まつり」も毎年、同じことの繰り返しでリターン客は期待できない。同じことでもいいけど、工夫が足らない。そこにコスプレを入れてはどうか。とにかく若者、特に女の子が行ってみたいと思うような仕掛けをキミたち職員が取り組むべき課題、以上だ」
「幕末と現代は比較できませんが、若者文化や女の子の集客については一考できますね。まちに活力をもたせるには若者に視点を置いた施策が必要という点では一致できますね。でもね。キレイな女の子という表現は慎重にしないと差別的と言われます。ミニコミ紙のネタにできるかどうかは別にして、担当にその考え方を伝えておきます」とミニコミ職員は仕事に戻った。
 残されたモノジーは何とかハレの場がまちにあればな。あれば毎日行くけどな。職員をその気にさせるネタを仕入れねば・・・と思ったとさ。

  

Posted by mc1397 at 12:01Comments(0)TrackBack(0)

2023年11月21日

雑談の広場

雑談の広場その16
栄村動物物語
プラン

 新しさと古さ、田園風景と再開発、大店舗と今にもつぶれそうな商店街・・・と絶妙なバランスが魅力である栄村。この村にも都市化の波が押し寄せている。
 子だくさんで有名なイヌのワンタロウはこの頃、悩み多き日々を送っている。
 21世紀も二十数年が過ぎ、少子高齢化の波が押し寄せ、その影響が徐々に出始めている。イヌ社会でも高齢犬が多くなる一方、少犬化も進んでいる。このままでオジ犬、オバ犬ばかりになり、色気のない村になるのではと気になって気になって夜も寝られない。思い余って村役場へ。役場ではまだ少し色気が残っているタヌキ女史がワンタロウの疑問に親切に答えてくれた。
ワンタロウ「高齢化対策はどうなんでしょうか。我々イヌ族は寿命が延びて結構ですが、病気になったりボケたりしたら心配なんですが」
タヌキ女史「まあ、心配いりませんわ。我が村では皆さんが年を取っても安心して生活ができるよう様々なプランを考えておりますの。例えば、特別養護老人ホームを建設して、誰でも利用できるようにプールもありますし、少し若いお年寄りのためのダンスホールも予定しておりますの」
ワンタロウ「そりゃすごいですね。できればカジノとかバーなんかもあると最高ですね」
タヌキ女史「グッドアイディア。それも計画に入れましょう」
ワンタロウ「年金はどうなりますか」
タヌキ女史「もちろん心配いりませんわ。国は当てにできませんから、村独自のプランがあります。私たちは夢プランと名付けている制度です。それはイヌさんでもキツネさんでも誰でもどなたでも毎月100万円を支給する予定ですのよ」
ワンタロウ「そりゃすごいですね。早く年を取りたいですな。ところで最近子どもが少ないようですが・・・」
タヌキ女史「よくぞ聞いてくださいました。村では天使プランという計画があります。それによると、お子様一人に銅メダル、三人銀メダル、五人では金メダルというもので、どうです。素晴らしいでしょう。まだこの他にも若者向けのはばたけプラン、中高年向けのスタミナプラン、女性向けのキレイキレイプランなんてものもあるんですよ」
ワンタロウ「この村に住んで良かったなあ。ところでこれらのプランはいつ頃実施されますか」
タヌキ女史「今のところ予定というだけで、いつ頃実施と決まっておりませんが、いつかはできたらいいなと考えておりますのよ。ホッホホ」
  

Posted by mc1397 at 09:46Comments(0)TrackBack(0)

2023年11月19日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その39
『ら行』の夢・希望

 「あ行」から「や行」までに関わる世相と言うか、独り言の高座は8月までに済み、最後に「ら行」が残ったけど、またの機会にということになっていましたが、こじつけ先生は呻吟しつつ何とか年内には『ら行』を載せたいとの一念で仕上げましたとの口上で高座の始まり始まり。

☆ら 「来年こそは良い年に」と毎年神頼み。昇竜を期待したい
2024年の干支は「辰年」。インターネットで検索すると、「辰年は陽の気が動いて万物が振動するので、活力旺盛になって大きく成長し、形がととのう年だといわれている。また、たつ(竜、龍)は十二支の中で唯一空想上の生き物で、権力や隆盛の象徴であることから、出世や権力に大きく関わる年といわれている」ので、大いに期待したい。

☆り 龍(ドラゴンズ)よ 覚醒せよ!
 2023年の中日ドラゴンズの成績は56勝82敗で、勝率0.406の最下位だ。もうドべゴンズはイヤだ。論評すれば悪酔いするので言いませんが、来季は本当に頼むでよ。
 
☆る ルルル・・・
「夜明けのスキャット」は、1969年に発売された由紀さおりのシングルレコード。
 この曲はタイトルの通りに、1番は具体的な歌詞が全く登場せず、大半が「ルルル…」というスキャットで歌われる楽曲である。由紀さおりの透き通った声で聴くと心の中が澄んでいくように気持ちが前向きになる。この曲は気分を夢や希望に導いてくれる不思議な魅力があります。苦しいとき、気分が落ち込んだとき、口ずさんでください。気持ちが和らぎ、じわじわと希望が湧いてくる。

☆れ レンジャーズ 米大リーグワールドシリーズ 初優勝
 2023年の米大リーグワールドシリーズのチャンピオンは創設63年目のレンジャーズ。ところがMLBの話題は大谷翔平の移籍球団がどこになるのかに集中している。専ら年俸が10年総額750億円~900億円と言われている。日本の球団の平均年俸総額が40億円だそうで、大谷選手一人の年俸75億円~90億円で、日本の二つの球団を買収できることになる。改めて大谷選手のすごさが分かる。
*本稿が掲載される頃には移籍球団が決まっているかもね。

☆ろ 論より経済の上向きを
 植田さんお願いします。黒田さんに縛られず、そのウエを行ってください。やはり学者さんでしょうか。実体経済に力を入れてほしい。この物価高、どうしてくれるのよ。政権がもたつくのなら、お金(紙幣)を発行する日銀がやらなくて誰がやるのよ。国民に夢や希望をもたらしてほしい。

 こじつけ先生は約束していた『ら行』を掲載し、何とか越年できそうでホッとしています。ではまたバイバイキ~ン

  

Posted by mc1397 at 11:41Comments(0)TrackBack(0)

2023年11月17日

雑談の広場

雑談の広場その15
栄村動物物語
自然論争
 ここは栄村の高級住宅地「田園チョウフ」に家を建てたハクチョウのチョーさんのお話です。
 サラリバードの夢であるマイホームを苦節40年、ワイロをもらわず、ただひたすらに働いて建てました。そのチョーさんにも悩みがある。カエルの鳴き声がうるさいのだ。
 とうとう思い余ってケロさんに直談判。
 チョーさん「カエルのケロさん、いくら発情期とはいえもう少し小さな声でアヘアへできないものですか。子どもへの影響も心配です」
ケロ「なんとおっしゃるハクチョウのチョーさん、太古の昔から我々カエル族は6月をジューンブライドのアヘアへ月として過ごしています。ハクチョウさんも一緒にどうですか」
チョーさん「冗談じゃないですよ。苦節40年、羽に火をともすようにして貯めた金で家を建て、これから鳥生を楽しもうとしているのに、アヘアへで体力を消耗するなんて、盆暮れで十分ですよ」
 交渉失敗
 次にチョーさんの悩みは舗装。土の生活に憧れて栄村にやってきたのに、道路はすべて舗装されている。本来歩くのに慣れていないチョーさんは足が痛くて仕方がない。飛べばいいのにという声があるが、飛ぼうとすると電線がじゃまで思うに任せない。そこで村役場へ陳情に行った。
 道路課ではカバ課長が応対。チョーさんの舗装を取ってほしいという陳情に対し、カバ課長は「土のままですと、ホコリがたって洗濯物が汚れるという声やダサいという若者の声もあって舗装にしたんだけどなあ。みんな喜んでいますよ」
チョーさん「この村の良さは自然ですよ。ボカァ、この自然に惹かれてこの村にやってきたんだ。もっと自然を大切にしなくっちゃ」
カバ課長「自然、自然とおっしゃるけど、あなたの土地は以前トンボ池だったのを埋め立てたものですよ。その地上げのせいでトンボ族は堕落してしまったんですよ」
 チョーさんは自然と共生することの難しさをつくづく感じながら、芝生を維持するために除草剤をせっせと撒いている。


  

Posted by mc1397 at 10:43Comments(0)TrackBack(0)

2023年11月14日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その38
子どもたちを健やかに育てるために
 大切なのは親の生きる姿勢

 こじつけ先生は、孫育が家庭内の仕事の一つです。孫たちには、こじつけなどということは言いませんが、健康に賢く育ってほしいと願っています。今回の高座は、子育てをテーマに始まり始まり。

 親が子どもを育てるとき、健康であれ、賢くあれと願うわけだが、本日は「心を育む」ということを高座する。
 「健やかな心」を育てたい・・・と誰しも思うが、現実は全くそれとは程遠い世の中の状況がある。ICT社会が進展するなかで、格差がさらに拡大しているように感じる。正規と非正規、日本を支えてきた中間層の崩壊、富めるものと貧しいものの両極化、物価高、大企業と中小企業の給料格差、介護職などの公定価格の低さ、地球温暖化による災害の多発化など自然の破壊・・・小中高の子どもたちまでもいじめを恐れて、人の心の痛みを思いやるより、上下関係(先輩、後輩とかの)、先生との関係に心を使っているとか・・・自然も人もおかしくなっている。なぜか、それは世の中を動かしている人間がタワケだからだ。

ものに感じる心を
 あなたは「お宅のお子さんステキねぇ」と言ってもらいたいと思いませんか。他人の目からよく見えるそんな我が子を期待していませんか。親の見栄なんですよ。そして、我が子だけ良ければとか、我が子だけは別・・・と考えていくようになって、子どもの・・・というより、人間の本当の姿、すばらしさを忘れてしまうんですね。
 本当の人間のすばらしさというものは、ものを感じる心を持ち、探求心、工夫する心、興味、やさしさ、向上心、哀しみ、怒り・・・それを持ち続けることです。
 我が子だけ世の中と無縁では暮らせません。では世の中に子どもを送り出していく親はどうしたらよいのでしょうか。まず、親が賢くならなければいけない。そして人間を一人一人賢くしていかなければいけない。「賢く」といっても成績が良い悪いということではない。世の中の評価に振り回されない親になることだ。

評価に不安がるな
 世間の評価に不安がっている人がいます。自分の人間としての生き方に自信がなくて、人の目ばかり気にする人。「○○ちゃん、ちょっと遅いんじゃない」。こう言われただけで「もう我が子はダメな子」と落ち込む。親は良い子に育てようと必死です。でも我が子が見えていない。子どものことより自分のことをしっかりしろと言いたい。
 正しい人のあり方、本音の生き方をしっかり子どもに見せてやってほしい。もちろん、これでいいの?と不安になることもある。そんなときは長いものに巻かれろ・・ではなくて、これでいいのか?という思いを話し合える仲間が大切だ。子どもを育てるとき、立派にしようと育てないことだ。その子の生きる力として何が大切かを教える。
 まず、0~1歳の子。何が良いことか悪いことかをしっかり教えること。体でダメなことを覚えさせる。のびのび育てることと、叱らないことを混同しないこと。
 2~3歳の自我の形成期には、子どものいろいろな思いをしっかり受け止めてやりなさい。自分と他人の別をしっかり身に付けさせ、他人に迷惑なことをしてはダメと正しく教えること(親が恥ずかしいからとか、他人が叱るとかはダメ)。
 4~5歳になれば、もうひとりの人格を持つ者として、対等にぶつかり合い、傷ついたり仲直りをしたりという友達と同じような関係がのぞましい。親の要求を子どもにだけ押し付けないで、同じ要求を自分にも課して親も成長してください。

他人の心をわかる子に
 親として、それは苦しい生き方ではあるけれど、その苦しい生き方を貫くなかで子どもが育ったとき、今の競争や格差でつぶされそうな世の中が少しは変わっていくような気がする。自分を知ってる子は他人の心をも分かる子に育っていると思う。
 子どもをどう育てるか・・・子どもは本来生き生きとする力(生命力)を持っている。そして、遅い早い、興味のあるないはあっても、同じ道筋を通って発達していく。もちろん育つための土台はいるけれど、本当に大切なのは親の生きる姿勢と思う。

 こじつけ先生は自省しながら本稿をまとめた。できればやり直しをしたいと思ったが、それはできないこと。故に現役の人たちへ伝えることが自分の役目と思ったとさ。ではまたバイバイキ~ン
  

Posted by mc1397 at 09:59Comments(0)TrackBack(0)

2023年11月12日

モノ申すオジサン物語

モノ申すオジサン物語パート4
幸福会社

 3か月ぶりくらいの登場。チャリオ君に乗り、例によって本をぎっしり入れたバッグを手に、自称オンブズマン又はチェックマンことモノ申すオジサン(以下、モノジー)が踏切でイライラしながら通過電車を待った。いや待ち続けていたと言ったほうが正確だ。車列も以前よりだいぶ長くなっている。この中の何人か、いや何十人かは確実に遅刻するかもしれんなとモノジーはつまらないことを考えた。なんで軌道か道路を高架化にしないのか。できないほどこの町は貧乏なのか。鉄道側が応じないのか。その辺は定かではないが、経済的損失を考えると、高架化は必要かな。やっと遮断機が上がって、モノジーは愛車(もちろんチャリオ君)にまたがって役所の玄関前へとうちゃこ。玄関前でハタと考え込んでしまった。今日はどこの部署へお邪魔しようか。まあ急ぐこともないからとソファに座っていると、「こんにちは」と40歳くらいの男子職員が声をかけてきた。

幸福会社の本
 「いつも面白い本を紹介していただき、勉強させてもらってます。今日も何かお持ちですか」
モノジーは待ってましたとばかりに「そうかそうか。お前さんはワシの紹介した本を読んでくれているのか。ウンようできた人だ。お前さんは出世するぞ」とヨイショしてしまった。
 「まぁ座りゃ。今日はな、お前さんたちの仲間が書いた本を持ってきてやったぞ。ほらこれだ」といつものバッグから取り出したのは『幸福会社(しやくしょ)の父さんたちは考える』(近江文化社刊1400円)という30年前に発行された相当古い本だ。
 これは大津市役所の4人の職員が自主研究グループ「山水会」を作って、市民に本当の市役所を知ってもらおう、僕らが何を考え、何に悩み、何をしようとしているのかを知ってもらおうということで、学校、国際化、公園、水、森、川など11の話を自分たちの子どもに分かりやすく語りかけるように書いたものなんだ。

まちづくりは生き物
 このグループのすごいところは、単なるおしゃべりや批評ではなく、こんなふう位置付けているんだ。『僕たちは学者になれません。まちづくりは生き物ですから、学問として定理を見つけたり、理論化することは容易ではありません。僕たちは実践者でしかないのです。僕らは永遠に実践者を目指すべきですし、そのためには行動に裏打ちされたまちづくりに対する考え方がなければ研究の意味がない』として、『体験と学習の実践者として、責任を持って積極的に発言する研究会』活動を続け、政策提案を行っている。

身近なことから勉強
 これまでに様々な論文を発表し、緑の文化省、読売賞、日本賞などを受賞している。といっても、もう30年以上前の話だが、この4人が特に優れていたわけではないとワシは思っとる。「この4人はお前さんの大先輩だが、当時は市役所の中堅職員。ただ、「こんなことでええのかな」という思いからまちづくりの勉強を始め、政策提案と実践をしてきたから長く続いているのだ。この役所にも自主研究グループってものはあるのか」
 「自主研究グループではないけど、仕事の一環として、空き家を若者のサロンとして、若手職員が市内の商工会やら企業の若手と協働で運営しているけど、政策提案とか自主勉強などはどうかな」
 「頼りないな。もっともワシも40歳くらいのときは、パチ研とかJRA研究会とかってもので勉強したけど。難しいことは学者に任せといて、身近なことから勉強すりゃええとちがうか。それはそうと、この本の題名は分かるか。市役所は市民を幸せにする会社ということから幸福会社とネーミングしたそうだ。どうだ。ええ名前とちゃうか。時代を先取りした名前だな。ここも○○幸福会社としてはどうか。アッハハ。ところでお前さんはさっきから黙ってワシの話を聞いとるが、何か言うことはあるかね」
 「モノジーさんの話はいつ聞いても面白いので、私の出しているミニコミ新聞のネタにさせてもらってます。今回も面白い記事になりそうです。ハイではこれで失礼します」と中堅職員氏は、ア然とするモノジーを尻目に立ち上がって去った。

注) ここで紹介した「幸福会社(しやくしょ)の父さんたちは考える」は1993年頃に発行されたもので、現在ではすでに絶版となっているかも知れません。どうしても読みたいという方は無駄になるかも知れませんが、ひょっとして図書館に収蔵されている可能性はあります。なんせ30年前の本ですから。

  

Posted by mc1397 at 12:59Comments(0)TrackBack(0)

2023年11月10日

雑談の広場

雑談の広場その14
ついに実現 紙上全面対決 
甘党VS辛党

辛党に告ぐ これだけは言いたい
  12月、1月という特に酒飲みの季節は、アンチ酒飲みの人にとって嫌で嫌でたまらなく嫌な季節だ。コロナ禍を経て、街中での飲酒はほぼ開放され、それまで隠忍自重気味だった居酒屋などの飲食店にとっては稼ぎ時の季節だ。飲食店に文句を言うものではないが、文句の一つでも辛党に言いたい。心して聞け!
  コロナ禍以前に比べ、職場やグループなどの宴会は減りつつあるようだが、それでも冬の季節は宴会が世の習いみたいだ。
  乾杯がすんで目の前の料理を食べようとすると、隣りに座った酒飲みが「まあ、一杯いこう」と注ぎにくる。しようがないので少し飲んでコップを出すと、隣人は「どんだけ~」と美容家と言うか芸人と言うかIKKOさんの真似をして指を立ててのたまう。思わず(コイツ、そっちの毛があったのかと)オエッとしそうだが、こらえて「いや~下戸だから」と卑下しながら頂く(何でお前なんかに卑下しなくちゃならないんだ)。何とか、隣りのアホの酒飲みをかわして、いざ刺身を口に運ぼうとしたとき、もうビール瓶を持って回ってくる奴がいる。見ると酒豪の上司だ。
 どうして落ち着いて食べたり飲んだりできないのか。最近は、宴会の始めと終わりの時間帯は自席で料理を食べようという、食品ロスをなくす運動があっちこっちで始まっているが、まだ一般的ではない。行政側のPRが足りないようだ。
 「やあやあ、ごくろうさん。まあ、ゆっくりやってくれ。ホレ、遠慮せんと飲みゃ」(遠慮せんと飲めってか。バーロ、お前が金を出すのか。これは会費だろ)。「えりゃ、すいません」とお愛想の一言を言って頂く。
  こうして延々と宴は続く。救われるのは、宴会中のカラオケがなくなったこと。酒飲みの音程が外れたガラガラ声を聴かずにいられるのはいいことだ。
  酒飲みに言いたい。酒を飲むことに全エネルギーを使うのではなく、その一部でもいいから、仕事に精出せよ。
チクショー。今度オレが幹事のとき、酒の代わりに「おしるこ」と「ぜんざい」、「甘酒」「チョコパフェ」「ケーキ」それから「栗鹿の子」を出してやるぞ~。

酒を愛せよ!
  甘党氏の主張を聞き、そのバカさ加減に呆れ、読者の皆様が甘党の過激かつ狂気の思想に振り回されてはいけないと思い、全国5千万人の辛党を代表し、一言申し述べたい。
  甘党氏は酒飲み(この言葉自体が辛党を差別し、いかにも悪者という意味を込めたものであり、表現に悪意を感じる)がいかにも社会の嫌われ者であるかのように思い込んでいる節があり、あまつさえ同僚をつかまえてアホとかバーロとか言うに至っては、正気の沙汰とは思えず、とうとう砂糖の取りすぎで脳中毒になったのではないかと貴氏の精神が案じられます。
  まあ、それはさておいて日本古来、いや人類出現以来(いやまてよ、サル酒もあるくらいだから、それ以前かも)酒は人間の最大の理解者、人生の最良の伴侶としての地位を築いており、その不動の地位は、例え奥さんと離婚しても揺らぐほどのものではないことは歴史が証明している(この辺の言葉はセクハラの対象となりそうだが、論争中につきお許しを)。
  難解なことは砂糖で脳軟化症の貴氏には理解しにくいから、もっと分かりやすく言うと、一日の疲れは一杯の酒で癒せるという効能を知ってほしい。ストレスとかICT化とか、やたらめったら舌を噛みそうな言葉が氾濫している現代こそ、今日の疲れを取り、明日へのヤル気を引き出すものは新妻と酒以外なにがあるだろうか(またまた、セクハラ禁止用語を出してしまった)。
  忘年会や新年会は、人間関係を円滑に保つ便法として生まれた日本民族(おっと、右翼的な言葉が出たが、酒に思想はない)の良き習慣である。下戸で甘党の貴氏には辛いかもしれないが、ガマンするのもまた人生勉強ではないか。なかにはムリ強いするヤカラや酔ったふりして触る奴もいるかもしれないが、それはニセモノの辛党である。その辺の見極めをキチンとしてほしい。
  もし仮に忘年会や新年会をぜんざいや甘酒でやったらどうなると思う?ゲロゲロどころではない。翌日は糖尿病で入院する人が続出し、日本経済はハタンしてしまうだろう。賢明な甘党の貴氏にはもう理解していただけると思うが、最後に一つ、もし辛党がいなくなったら⇒酒税が入らない⇒国がつぶれる⇒流民・難民となる。だから酒を愛せよ!
  

Posted by mc1397 at 11:41Comments(0)TrackBack(0)

2023年11月08日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その37
イチゴ世代(15歳前後)が危ない
 なぜ増える小中の不登校

 児童生徒の登校拒否=不登校の問題は毎年、文部科学省が実態調査をしている。こじつけ先生は本年の調査結果から、これは由々しき問題であるとして、今回の高座のテーマに取り上げた。これより高座の始まり始まり。

小中の不登校 29万9千人余 過去最多
 本年10月5日・18日付け中日新聞に掲載された文部科学省の2022年度の問題行動・不登校調査結果(10月4日公表)によると、全国の国公私立小中学校で30日以上欠席した不登校の児童生徒は、小学生は10万5112人、中学生は19万3936人の計29万9048人と過去最多を更新。コロナ禍の20年度から10万人以上増えた。35人学級に1人は不登校の児童生徒がいることになる。不登校は学年が上がるにつれ増える傾向にあり、最多は中2の7万622人で、中3の6万9544人が続いた。高校は6万575人。いじめの認知件数の学校種別は、小学校55万1944件、中学校11万1404件、高校1万5568件、特別支援学校3032件で10.8%(6万6597件)増の68万1948件であり、全学校の82.1%に当たる2万9842校でいじめが認知された。なお、いじめのうち身体的被害や長期欠席などが生じた「重大事態」は217件増の923件で最多となった。

児童生徒の学びを支える態勢が圧倒的に不足
  学校側が挙げる不登校理由は児童生徒の「無気力・不安」が最多で過半数を占め、文部科学省は不登校を「コロナ禍で学校や家庭の環境が変わり、生活リズムが崩れやすい状況が続いた」と分析しているが、中日新聞の社説では「不登校はコロナ禍以前から増えており、適切な説明とは言えない、子どもがなぜ無気力や不安にならざるを得なかったかを探ることが大切だ」と指摘している。なお、同新聞の社説では「同省が2021年に公表した調査報告書には児童生徒自身が回答した不登校のきっかけが記されており、教員やほかの児童生徒との関係、勉強についていけないなど、学校由来の理由が多数を占める。」「問題は、急増する不登校の児童生徒の学びを支える態勢は圧倒的に不足していること」と課題を示している。
  深刻な問題は、社説によると、「不登校の児童生徒の中で、養護教諭や各地の教育支援セターなど学校内外の専門家に相談したり指導を受けたりしていない子どもは4割近くに上る。こうした子どもたちは毎日どう過ごしているのか、心配せざるを得ない。」とのことだ。
  最近、滋賀県東近江市長が「フリースクールは国家の根幹を崩しかねない」と不登校対策を話し合う会議で、持論を展開し、物議を醸した。その後の会見で、配慮不足を認め謝罪したが、発言は撤回しなかったそうだ。この市長の発言は暴言であり、首長としての資質を問われかねないものだ。
 それはさておき、教育機会確保法(2017年施行)は「不登校=問題行動」ではないとし、多様な学びの場の確保、個々の状況に応じた学習支援を求めている。文部科学省は、受け皿の一つがフリースクールでの学習で、各校長の判断で出席扱いにできるとの通知を発している。いわば、学校に籍を置きながら、フリースクールに登校できる。
 また、政府が11月2日に決定した経済対策によると、不登校の居場所を運営する民間団体と、「子どもの居場所づくりコーディネーター」を採用・育成する地方自治体を財政面から支援強化するとのこと。制度設計や予算付け、地方自治体への支援策など具体的なことはこれからだから、実施までには数年要するのでしょう。世界に冠たる日本の官僚の政策力の貧困さに愕然とする。教育ほど政策と実態の乖離が大きいものはない。もっと力を入れるべきと考える。

子どもたちに何が起きているのか
  以上が文部科学省や新聞の報道の内容であるが、文科省の調査は実態を把握するのみの現象的な問題を捉えているにすぎず、本質的な問題である子どもたちに何が起きているのかに踏み込んではいない。なぜ中2や中3の15歳前後の「イチゴ世代」が揺れているのか。親の知らない子どもたちの叫びは何だろう。
  急速に進むICT化、スマホでのSNS、見知らぬ人とのネットを通じての交流、その一方で校則の縛り、教員による盗撮、淫行といった暴走、体罰、陰湿化しているいじめ、コロナ禍で学校や家庭の環境の変化などが不登校の背景にあるのだろう。それが子どもたちの心を無気力、不安にさせているのではないだろうか。

30年前から登校拒否問題はあった
  古い話で恐縮だが、30数年前の1990年1月の国の青少年白書によると、昭和63年度の児童生徒の登校拒否(当時はこの表現)は4万2千人余で昭和54年度の4倍と大幅に増加しており、なかでも中学生は3万6100人であったと大きく報道された。当時の親世代は戦後のベビーブームである40代の団塊の世代で、この世代は受験戦争、学生運動、昇進レースそして老後も・・・人生が終わりを迎えるまで競争し続けなければならない世代であった。
昭和63年度当時の子どもは第二次世代で親以上に深刻な状況が登校拒否という形で現れた。もう少し、当時の話を続ける。白書によると、小中学生登校拒否者を態様別に見ると、無気力型が29.9%、情緒混乱型が29%、非行グループ型16.6%など。こうした社会的背景として、ビデオやパソコンなどの普及が人との付き合いを苦手にしたり、生活実感を希薄にさせている。そして家族の団らんの機会の少なさ、偏差値偏重の学校教育の弊害、青少年の疲労感や無気力感が広がっていると白書は指摘していた。当時も国の調査は実態の把握のみで団塊の世代の子どもたちに何が起きているのか、親たちの知らない子どもの叫びは何かという本質問題を掴んでいなかった。
  当時、高校受験に追われる中学生の間に″コックリさんごっこ″とか″自殺ごっこ″とか″人面犬″というような超常現象が流行し、その一方で校則、体罰、いじめなどが原因で登校拒否症状を起こしていた。ここにイチゴ世代と呼ばれる15歳前後の彼らの心の″揺れ″を見ることができたが、国の対策は①家族の触れ合いと信頼関係②児童生徒の個性や多様な能力を引き出す③地域ぐるみで子どもを育成する環境をつくることが重要と強調していた。そこに苦しむ子どもたちに寄り添うという姿勢は見られず、上から目線の対策でしかなかった。これでは功を奏することはできず、以後、毎年登校拒否=不登校は増え続けることとなり、2022年度は約30万人の不登校となっている。
  近年の児童生徒の不登校は、団塊の世代から見て第三次世代の15歳前後のイチゴ世代であることに驚きを禁じ得ない。ここでも団塊の世代の影響を引きずっているのだろうか。子どもの心の揺れ、叫びが何であるのか。問題の本質を掴んで対処してほしいと考える。

ある日突然、不登校に
  ごく普通の中学生がある日突然、原因が分からないまま「お腹が痛い」といって学校を休む。共働き世帯では急には対応できず、子どもは家庭で過ごすことになる。次の日も、その次の日も腹痛や頭痛が続く。これが不登校の始まり。子どもとの信頼関係がないと、子どもの心は分からない。特にいじめについては、いじめも暴行よりSNSでのいじめ、無視、LINE外し、仲間外れ、物を隠す、壊すなど陰湿化している。昭和の時代の話だが、先輩後輩の関係について、昔から大学の体育会系のクラブでは、1年奴隷、2年平民、3年天皇、4年神様と言われていた。むろん思慮分別のある大学生だから無茶はなかったが、まだ価値観が定まらない中学生の先輩後輩という上下関係はかなり危険ではないだろうか。

不登校は最後の抵抗
  こうしたいじめに対する最後の抵抗が不登校。その共通した症状は、朝学校に行く時間になると、発熱、腹痛となる⇒昼間は寝て夜起き出すという昼夜逆転の生活⇒周囲の眼が冷たくなり、人間不信になる。
  いじめだけが原因ではない。親世代にも原因があるのだろう。ほらよくあるでしょ。自分が果たせなかった夢を子どもに過度に期待したり、いい学校に入ればいい企業に入れるとか、高い給料を得てほしいなど、そういう得手勝手な親の思い。権利を振りかざし、責任を他人に転嫁するという風潮。自分の生活と権利に重点を置いた子育て。子どもは勉強さえすればよい、家の手伝いはしなくてよい式の子育て。これが子どもの心を窮屈にしているのではないか。

子どもを信ずる
  全て規格に当てはめるという日本の社会構造の中で、個性を持った子どもは、はみ出し人間として、いじめの対象となり排除されがちだ。
  不登校から立ち直った子どもの母親は言う。「子どもの言うこと、やることの全てを信じてあげてほしい。誰が何と言おうとも、親だけは子どもの味方になってやってほしい。こういう子どもになれと要求するのではなく、ありのままの子ども、その全てを愛してほしい」と訴える。
  ある専門家は「ほめ言葉の上手なお母さんになってほしい。子どもを叱るのではなく「何故こういうことをしているんだろう」「何をしたがっているのか」など見えざるものの裏側が何かを考えてほしい」と呼び掛けている。

 こじつけ先生は、団塊の世代の影響が孫世代までに及んでいることに驚きを感じたことから、自身が持っている古いデータを参考に今回の高座のテーマに不登校を取り上げたもの。こじつけ先生が言わんとしていることは、問題の現象だけに捉われず、本質的な面を掴み、人を大切にする対策を講じてほしいと願っているとさ。ではまたバイバイキ~ン
  

Posted by mc1397 at 11:51Comments(0)TrackBack(0)

2023年11月05日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その36
長時間労働の是正について考える
勤務間インターバル制度の導入を

 こじつけ先生は、健幸シリーズでストレスや過労死、突然死について高座で取り上げてきたが、働く人や企業の在り方を考えると日本の労働環境の改善が必要と考える。中日新聞10月27日付けの社説によると、「勤務間インターバル制度は長時間労働の是正に効果がある」と主張している。今回の高座は、長時間労働の是正について考えたい。

増加する労災認定
 社説によると、長時間労働など過重な負荷による疾患で労災認定される件数が増えているとのこと。政府が公表した2023年版の「過労死等防止対策白書」によると、脳・心臓疾患による労災認定は2016年度から減少傾向だったが、22年度は194件(うち死亡は54件)と前年より22件増えた。精神障害による労災認定は、2022年度は710件(うち自殺は67件、未遂を含む)と過去最多で増加が止まらない状況。また、睡眠不足が体や心の健康を損なう恐れがあることが白書で指摘されている。

「勤務間インターバル制度」は長時間労働の是正に効果がある
 社説では、終業から始業までに一定の休息時間を確保する「勤務間インターバル制度」は長時間労働の是正に効果があるとされるが、導入企業は2022年時点で5.8%にとどまる。2025年の政府目標15%には遠く及ばないと指摘している。

なぜ「勤務間インターバル規制」は必要か
 この規制とは、退勤時間から翌日(もしくは当日)の出勤時間の間に一定時間以上の間を設ける規制である。すでにEU各国で30年以上前の1993年に制定された「EU労働時間指令」によりインターバル規制を導入し、1日の仕事の終了後は最低でも連続11時間以上空けないと翌日の勤務を開始できない。
心身の疲労を回復するには、一定以上の睡眠時間の確保が必要。先ほどの2023年版白書によると、労働者1万人を対象にした睡眠の実態調査から45.5%は睡眠が6時間に満たないと答えている。一方、62.5%が7時間以上の睡眠が理想と考え、理想より4時間不足している人の約3割、5時間不足の人の約4割が「重度のうつ病・不安障害の疑い」があると指摘している。
専門家によると、人間は一晩眠ったとして、肉体の疲労は眠りの前半に回復し、ストレスは後半に解消するそうだ。だから、睡眠の後半が毎日取れるだけの勤務間インターバルが重要である。また、こんな調査結果がある。8時間睡眠と6時間睡眠の2グループを観測すると、6時間の睡眠グループでは、酩酊と同じくらいの能力低下が観測されたとのこと。人間の脳が集中力を発揮できるのは起床後12~13時間が限界。集中力の切れた脳は酒気帯びと同程度の集中力、さらに起床後15時間を過ぎた脳は、酒酔い運転と同じくらいの作業効率まで低下すると言われている。これを日本人に当てはめると「1億総酩酊状態」と言えよう。
長時間労働が減り、勤務間インターバル制度が完全実施されれば、子育てや介護など柔軟な働き方ができるし、企業にとっても業務の効率化が進み生産性も向上し、利益が増加して賃金も増える。
人を大切にする労働環境の実現を期待したいとこじつけ先生は祈っているとさ。ではまたバイバイキ~ン


  

Posted by mc1397 at 13:25Comments(0)TrackBack(0)

2023年11月03日

雑談の広場

雑談の広場その13
俵万智さん 紫綬褒章受章 おめでとうございます
  2023年秋の褒章者として、歌人俵万智さんが受賞された。おめでとうございます。歌集「サラダ記念日」で一躍歌壇のスターになった方です。11月2日付けの中日新聞では「恋愛を軽やかに詠んだ「サラダ記念日」(1987年)は幅広い世代の心をつかみ、大ベストセラーに。片仮名や流行語などを交えて詠む口語短歌を身近な存在にした。」と紹介している。
  もう30数年前になるが、当時、小生は俵さんを真似て、パロディ短歌を詠んだりしていた。
<本  歌> 熱心に母が勧めし「ユースキンA」という名のハンドクリーム
<パロディ> 熱心に妻が勧めし「リポビタンⅮ」という名のスタミナドリンク
<本  歌> なんでもない会話なんでもない笑顔なんでもないからふるさとが好き
<パロディ> とげがある会話おもしろくない顔21日があるから役所が好き
         *21日は役所の給料支給日
<本  歌> 紫のもっとも淡き一群に想いをのせんあじさいの花
<パロディ> いけないと知りつつ今日もくどかれて熱き想いの紫陽花記念日
*本歌は俵万智著「サラダ記念日」より
*紫綬褒章は、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方に授与される。
  

Posted by mc1397 at 11:22Comments(0)TrackBack(0)

2023年11月01日

雑談の広場

雑談の広場その12
日本は世界第3位の経済大国から転落する!?
2023年は日独GDPが逆転する
 IMF(世界通貨基金)の世界経済見通しによると、ドル建て名目GDP(国内総生産)で日本がドイツに追い抜かれるという見通しが示された。この背景には、大幅に進んだ円安によって日本のドル建てGDPが顕著に縮小していることがあるようだ。

GDP・生産性とは
 GDPとは、労働者の給与、企業の利益、政府などが受け取る税金、お金を貸した人が受け取る利息などの付加価値の総額のこと。そのGDPの総額を国民の数で割ったものが生産性である。企業の場合で言うと、売上から他社への支払を引いた金額がその企業の付加価値になり、それが企業の従業員の給料、利益、税金、金利などの支払いに使える金額になる。それを全従業員数で割ったものが企業の生産性である。高い生産性を実現するには、付加価値を増やさなければならない。つまり儲かる仕事に専念する必要がある。
 
国際的GDPの推移
 高度経済成長を成し遂げた昭和の時代の日本は、1968年に名目GDPで世界第2位に躍り出ると、2010年に中国に抜かれるまで世界第2位の地位を守り抜いてきた。
 今の日本の経済状況をGDPで見ると、1990年代以降、バブルの崩壊、リーマンショックなどの経済変動の波を受け、「失われた30年」と言われるように、他の先進国が一定の成長を遂げる中、日本のGDPはほぼ横ばいの状況である。
 より深刻なのは、国民の豊かさを示す1人当たりのGDPは、他の先進国が成長により増加しているのに対し、日本はずっと停滞しており、2000年に世界第2位であった日本の1人当たりのGDPは、2019年には世界第25位まで後退している。その背景には、日本の労働者の実質賃金が伸びていないことにある。1991年から2019年にかけて、先進国1人当たり実質賃金の推移を見ると、1991年を100とした場合、2019年時点では、英国は1.48倍、米国は1.41倍、フランとドイツは1.34倍と実質賃金が上昇しているのに対し、日本は1.05倍にとどまっている。これが「失われた30年」の姿です。
 一国の経済の規模は、GDP総額は「人口×1人当たりの生産性」なので、人口が減る場合は、生産性を継続的に改善させていかないと、GDPが減少して、年金、医療、介護などの社会保障を維持するのが困難になる。

なぜ日本より人口が少ないドイツに抜かれるのか
 日本経済の停滞ぶりは、ドイツと比較すると、1990年は日本の名目GDPがドル建てで示すと約3兆2000億ドルで、ドイツは約1兆6000億ドルだった。国際通貨基金の2023年の推計値では日本が約4兆2300億ドル、ドイツは約4兆4300億ドルとのこと。名目GDP成長率は、日本の約1.32倍に対して、ドイツは約2.76倍と倍以上の成長率となっている。
 2010年に日本が中国に抜かれて世界第3位の経済大国に転落したときと、今回のドイツに抜かれるのでは意味が全く異なると言われる。
 経済成長の源泉は、労働力と資本である。GDPを人口1人当たりの生産性を基本として考えると、人口で圧倒的に勝る国に抜かれることは必然的なことだ。日本の人口は1億2462万人に対し、中国は14億1140万人、米国は3億3514万人と日本より人口規模も経済規模も大きい国には太刀打ちできない。では中国はなぜ米国を追い超せないかというと、人口1人当たりの生産性で圧倒的に米国が中国を上回っているからだ。超長期においては中国が米国を上回る可能性はあるかもしれない。では、日本は今後、世界第4位を維持できるかというと、やがて人口規模が世界第1位のインドに追い越され、人口の急増が著しいインドネシアやブラジル、ベトナムなどに追い越されることもあり得るだろう。つまり、人口規模が労働力の格差になるということだ。
 ドイツとの関係に話を戻そう。ドイツの人口は8389万人で、日本の7割弱である。ドイツより人口が多くても経済的に抜かれることはショックなこと。その要因は人口1人当たりの生産性が低いことにあると言えよう。

円安の影響とは言い切れない・・・借金大国の日本、どうする?岸田内閣
 1990年代以降、日本のGDPは横ばいであった。当然、経済はデフレ下にあり、物価は上がらない反面、賃金も上がらない。むしろこの間、消費税が導入されたり、累進課税が緩和されたり、社会保険料等が改定(値上げ)されて、実質賃金は目減りしていた。一方、ドイツは着実に右肩上がりで経済規模を積み上げてきた。その地力の差に2022年以降の歴史的な円安相場が加わったことで、今回の逆転劇になったとの見方があるが、円安が一時的なものという保証はどこにもない。むしろ世界は、日本の国債依存度の高さ、政府や地方の借金の右肩上がり(GDPに対する国の借金の比率は約2倍)に注目し、いつ円売りが爆発するのか、時限爆弾を抱えている日本を注視しているのだろう。

国力回復のメドはあるのか
女性の活躍で労働力を高め、生産性を向上させるために何が必要か
①男女の賃金格差の解消を
 日本の男女の賃金格差は大きい。全産業では男性の100に対して女性は7割程度とのこと。男女の賃金格差が最も大きい業種は金融・保険業で、男女の賃金格差は64.7%とのこと。
この賃金格差は日本独特の、男女の労働に関する考え方や慣習が背景にあるようだ。その一つに性別による職種分業がある。金融・保険業界では総合職や一般職などの「コース別雇用管理」が男女雇用機会均等法に対応するために導入されているが、転勤を前提とする総合職を目指す女性は少ない。実質的に賃金水準の低い一般職に女性が偏らざるを得ない傾向にあると言える。
 エリート職と言えるメガバンク各行における男女の賃金格差は大きい。男性の平均年間賃金に対する女性の平均賃金の割合は49.6%(全労働者)、正社員で52.7%だそうだ。賃金水準の高い総合職は男性、地域職のような一般職は女性という構図なんだろう。
 日本的労働管理の悪習である男女の賃金格差をなくさない限り、生産性は向上しない。日本の国際的なGDPの地位は低下を免れない。そして結果として、社会保障の原資とも言うべき税収は上がらず、貧困化が進むのではないだろうか。

②女性の職業・・・AI時代、働き続けるために
AI時代に生き残る職業は何だろうか。ある転職コンサルタントは次のようにアドバイスを送っている。「女性は事務職ではなく営業職に就くことを勧めている」
なぜ営業職か。耳を傾けてみよう。
 現在多くの事務は派遣社員や外部委託になっているが、こうした経理、庶務、秘書といった業務はやがてAIに取って代わられる。事務に未来はない。
女性こそ営業に向いている。
 営業というと、外回り、ノルマというきつい仕事のように思える。しかし、コロナ禍で営業もある程度オンラインで内勤化している。女性は話し好きで聴き上手な人が多い。親切で、いわゆる「おせっかい」が好きな人が多い。営業という仕事の本質は、相手に合った良い商品を進めることが基本。営業は小さなおせっかいの集積と言える。「誰から買うか」が購買の決定要因になる。信頼できる人から買えば、嘘のない良品を仕入れられる。その後のメンテナンスも親切にしてもらえるし、新しい情報も持ってきてくれそうだ。そんな「人」の部分を大切にできるのが営業という仕事である。
  

Posted by mc1397 at 12:42Comments(0)TrackBack(0)