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mc1397

2023年10月29日

雑談の広場

雑談の広場その11
女の「老い」と「妖」を考える
 これはある60代の夫婦の話です。定年退職した夫は、老後を悠々自適に過ごそうと考え、特に仕事をするわけでもなく、日々自宅でテレビを観たり、好きな小説を読んだり、時には妻の買い物に付き合ったりして暮らしています。
 ある日、夫の一言から、これまで夫に従い、影響を受けていた妻が立場を逆転させ、夫に影響を与えるようになった。
 夫婦には一人娘がいて、夫の定年間際に嫁ぐことになり、娘の門出を祝うことで人生の一仕事を終え、安堵しつつも夫婦だけが取り残されたような空虚感を感じていた。
ある日、夫から「髪が薄くなったね。やはり年かな」と言われ、妻はハッとした。妻は、50代になった頃から、若く見られたい、老いをできるだけ止めたいとの一心で、高価な化粧品を買ったり、美容院でさりげなく髪をカラーにしたり、服装も若く見られるよう努力していただけに、夫の一言で自身の老いを自覚することになった。化粧は以前より派手目になり、服装も流行のものを求めるようになった。指摘された髪の薄さは育毛剤やウィッグを使うようになり、鏡台にはドモホルンクリームや口紅など若返りの化粧品が並んでいる。そんな妻の変化を知ってか知らないのか、夫は妻の若作りを単純に喜んでいた。
しかし、妻の内面は満たされていない。夫の一言で内心ではモヤモヤしている。妻の日課として、坂道の散歩がある。自身の健康のため50代から続けている。ある日、坂道を下っているとき、坂道を上がってくる若い女性とすれちがった。彼女はその女性を見てハッと気付いた。一人呟いた。「今の女性は若い頃の自分だったのか」。過去と現在が行き交うかのような錯覚に陥った。
老いは、当人自身よりも周囲にいる人たちに明確に映るようだ。だから他人から指摘されるのだ。よく言われるように、男性の老いは目、歯、マラの順で体に変化が生じるとか。では女性はどうか。ある専門家は「老いへの抵抗は若さと美と性への妖しい執念」と指摘する。
彼女にとって、老いは「妖」として現れた。普通の夫婦は「共に白髪まで」長生きしようと暮らすものだが、彼女の場合、夫の一言が「共に白髪」という老いのイメージから外れて、夫と距離を置くようになった。
夫は妻の変化に気付き、妻と話し合って、原因の一端が自分の不用意な一言であることを知り、今まで妻を従属的に扱っていたことを詫びた。最近では、妻の散歩に付き添うようになり、妻の変化のきっかけになった坂道では手をつないで歩くようにした。
長年、付き添った夫婦でも、お互い分かり合えないことがあるが、やはり「共白髪」的なイメージで支え合って暮らしていくことが肝要なんでしょうね。
  

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2023年10月26日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その35
健幸シリーズその4
突然死を考える
 半分以上は予知できる
 健康チェックを怠りなく

 バリバリ働いていた中高年が急にバッタリ・・・いわゆる突然死や過労死。
 古いデータで恐縮だが、「突然死は半分以上予知できる」とのデータがある。

心電図でチェック
 データによると、人間ドック受診者で、受診後二年以内に心筋梗塞など虚血性心臓病で死亡した91人の健診データを分析した結果、死亡者の平均年齢は57歳、死亡病名は急性心不全、心筋梗塞などが84人、その78%が倒れてから24時間以内に死亡した心臓病による突然死だった。
 突然死した人たちのデータと健康人のデータを比較分析したところ、安静時の心電図異常率の比較では、死亡群は心筋梗塞8.8%(健康群は0%)、心筋異常20.9%(同3.4%)、心房細動(脈の乱れの一種)2.2%(同0%)と非常に対照的だった。
 運動(階段昇降)後の心電図検査では死亡群28.6%が陽性だったが、健康群は3.4%だったほか、運動中に苦痛を訴えたため検査を見合わせた「負荷中止群」が死亡群27.5%(健康群0%)。これらの検査から心臓急死したグループの56%は死亡前のデータでは発病が予知されていた。
 専門用語もあって分かりにくいデータであったが、要するに心電図検査や運動負荷検査、24時間連続心電図で異常データを捉えることができ、心臓病などの危険が予知できること。予知できれば当然その対策も可能であり、突然死という不幸は避けられる。
 だが残念なことに私たちが受診できる人間ドックや健康診断では、一般的な検査のためどこまで異常なデータが取れるのか不明。専門的な検査が必要ではなかろうか。

脳疲労の積み重ねで疲労が蓄積
 前回の健幸シリーズその3で取り上げた「過労死」を再び考えよう。
 過労死の死因は、くも膜下出血・脳出血などの脳の血管障害や急性心不全など心臓の病気がほとんどであり、年齢別では40代、50代の働き盛り、職種はホワイトカラー、管理職、公務員、技術者に過労死が見られる。
 労働者の健康状況のある調査によると、
① 翌朝に前日の疲れを持ち越す人は約52%
② 仕事や職種で不安、悩み、ストレスを感じている人は約55%
これらからサラリーマンの大半は『半健康状態』にあるといえる。
 過労は一口で言えば働きすぎ。仕事の疲れがなかなか取れないという″慢性疲労″が続いて、やがて健康を損ねて健康障害となる。この状態を「過労」という。
 現代の疲れはICT化に見られるように脳疲労あるいはストレス性の強い疲労であり、現れ方はじわじわなので疲れを自覚しても我慢できてしまう。その積み重ねで疲労は蓄積する。この基本的なパターンが過労死の背景にある。

病気の素因に過労が作用
 サラリーマンみんなが疲れ気味だとしても亡くなるわけでもない。ある危険因子がなければ、心筋梗塞とか、くも膜下出血を起こすこともない。
 脳出血の危険因子として高血圧、年齢、炭水化物中心の食習慣、酒の飲み過ぎなどがある。心筋梗塞では、タバコの吸い過ぎ、高コレストロール、糖尿病などが個人のリスクファクターとなる。
 中高年になれば、何らかの病気の素因はあって当たり前。問題はそこに加わる加重負荷、特にストレス的な加重負荷の作用がどの程度のものであるかということだ。

過労で倒れないために
 40歳を過ぎると、血管は老朽化し、過労やストレスに対する回復力も衰える。そこで過労で倒れないための自衛策は、
① 家庭での団らんを大切にして気持ちや身体を楽にする。
② ストレス解消として自分の趣味を持ち楽しむ。
③ 適度の運動
④ 偏りのない栄養
⑤ 酒を飲み、テレビを観るという受け身的な休息ではなく、遊びを大切にする。
⑥ 健康診断や人間ドックで健康チェックをする。
⑦ 残業はしない(あるいは減らす)、深夜労働はしない、年休の完全消化、労働量を減らす。
など個人や組織全体での努力が求められている。

 前回の高座と重なる部分がある高座となりましたが、自分自身で健康管理をすることが基本の核心であるので、くれぐれも″討ち死に″はしないようにとこじつけ先生は願っているとさ。ではまたバイバイキ~ン
  

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2023年10月23日

雑談の広場

雑談の広場その10
「働かないオジサン」が増殖中!?なんで?
 仕事観を見失う50代
 日本の労働者の平均年収は約400万円とのこと。就業中は苦しいながらも、何とか生活ができる。定年前の50代、60代の就業状況はどうなのか。

60代の管理職の状況・・・存在しない
 民間の管理職の実態を見ると、30代後半から40代後半にかけて課長等の管理職に就く。その後、50代後半にかけて少人数の部長職となるが、ここでピークとなるケースが大半といえる。65歳定年といえども、60代管理職は極小となり、運のいい人は役員へと出世する。大半の管理職は、60代になると、役職を降りることになる。その意味で、60代管理職は存在しないといえよう。

なぜ企業は60代になると、役職を降任するのか
 中高年が急速に増えている中、現場で働き、成果を出す就業者が不足し、管理職だけ肥大化していては企業の利益率は下がる。最前線で利益を生み出すビジネスマンこそ企業の人財。
そして、役職適齢年齢の中堅層のモチベーションを維持するためには一定の処遇が必要となる。反面、定年前の中高年は役職を降任させられることで、モチベーションが低下する。いわゆる「働かないオジサン」問題が起きることになる。そして、オジサンたちは、自らが何のために働くのかという仕事観を見失うことになる。

60歳以後は給与がダウン
 多くの企業は、60歳になると再雇用制度とか役職定年制により給与が大幅にダウンする。企業側は、給与がどの程度ダウンするのか、事前に教えてくれないらしい。60歳になって以後の給料を見て驚く人が多いのではないか。これでは老後の生活設計の見込みが立たないと嘆く人の姿が目に浮かぶ。そうならないために、50代のうちに定年後の生活をイメージし、老後資金を蓄えていくことが老後の支えとなる。
 ダウンした給料であっても、税金(所得税や住民税)は天引きされるので、手取りが減ることになる。特に、住民税は前年の所得から算定されるため、ボディブローみたいに家計に響くことになる。家計や生活スタイルの見直しに取り組まざるを得ない。

我が家の生活費がいくらかを知らないオジサン
 統計によると、家計は妻任せの人が50%とか。月々の生活費がどのくらい必要か、足りているのか、不足するのか、不足ならば何を削るのか、家計や生活スタイルの見直しに着手することになる。ここで、妻に怒ってはいけない。妻は夫の給与の減額の状況を知らないからだ。妻に依存していたわが身を反省し、これからの生活について、妻としっかり話し合うことだ。減額されたと言えども、会社から給料が支給されるうちはまだ我慢できる。問題は定年後をどうするかだ。

年金生活の明暗
 65歳で定年を迎え、セカンドライフである年金だけの生活になると、頼りになるのは年金収入だけ。
年金は年金機構の公的年金と会社の厚生年金の二階建てになっているが、ここでは公的年金に絞っての説明とする。
65歳からの公的年金の金額は「ねんきん定期便」で把握できるが、間違えてはいけないことは、ねんきん定期便の金額は「額面」であり、「手取り」ではないこと。年金から税金のほかに介護保険料が天引きされるからだ。さらに、年金には物価スライドで改定され、減額の恐れがある。
 
年金の支給は2か月に1回
 年金は毎月振り込まれるのではなく、偶数月の15日に2か月分振り込まれる。6月、8月、10月、12月、2月、4月が支給月となる。例えば、6月分の年金は4月と5月の分の後払いである。年金にはボーナスがない。従って、年金を管理することが大切で、夫妻それぞれが現役のときと同じように消費していては老後資金を食いつぶすことになる。そうならないように夫婦で収入、支出、貯蓄の情報を共有すること。夫と妻は、財布は別々でも、家計管理のためには財布は一つにしなければならない。現役当時のへそくりは許されても、年金生活では信頼関係を裏切ることになる。
 スーパーへ行くと、夫婦で買い物する方が増えている。物価高の状況もあって、二人で相談しながら食材を選ぶ。夫婦間の協力が生活を支える決め手といえよう。
 平均的なサラリーマンなら、年金機構の公的年金と会社の厚生年金で約220万円の金額となり、1か月当たりでは約18万円であるが、税金等の天引きにより、手取りが減額となることを念頭に入れないと間違いを起こすことになる。
 年金生活をうまく切り盛りしている人は、毎月の生活費を年金収入の範囲内でやり繰りし、臨時的な支出は予算を立てて老後資金から切り崩して賄っている。

  

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2023年10月20日

雑談の広場

雑談の広場その9
女の自立を考える
 男と女のいい関係を

 ある雑誌の「わたしの告発」という読者コーナーにこんな投書がかつて載っていた。
「定年までに勤めたかった。日が暮れても、夕食どきになっても、職場の同僚が頑張っている。こちらは子どもと認知症の症状のでかかった義母が私の帰りを待っている。周りに気兼ねしながら帰る。スーパーに寄り、夕食の準備、後片付け、風呂の準備、洗濯を終えると、もはや夜も12時。体が続かないのとボケ始めた姑のことも心配で、29年務めた仕事を退職。なんとか定年まで頑張りたいと思ったのに。炊事、洗濯、掃除、育児・・・どうして女がしなければいけないのか。その上、老いた親の面倒をみなければいけないのか(イヤではないが・・・)。働く女が多くなり、共働きが多い時代になったのに、家庭を持った女がフルタイムで定年まで働き続けることの難しさよ」(51歳主婦)

女の自立をどう考えるか
 共働きの女性、専業主婦といわれる女性たちの自立をどう考えるか。
 失われた30年といわれる平成の時代、そして世界的な新型コロナウイルスの感染に見舞われた令和。社会の在り方、経済や労働環境が大きく変わりつつある。
 企業社会の激烈な競争が家庭を直撃し、家族関係や人間そのものにどのように影響を与えているのだろうか。父親不在、夫不在が普通になり、夫、妻、子どものそれぞれが別々の時間表でバラバラに生活する″時差出勤家庭″みたいになっている。人間は生活体験を共有できないと、何を考え、何を感じながら生きているのか、お互いに相手の心が読めなくなって関係が空疎になっているのではないだろうか。

家内から家外へ
 その結果、妻たちは自分の生き方を問うようになり、「人生ってこんなもの?」「このままトシ」とっていくだけかしら。いったい女の人生って何なの?」から出発し、自分で自分の生き方を選び、自分が自分の人生の主人公になるという、そういう生き方に女性たちが目を向けていく。
こうして男たちが相変わらず企業社会に埋没していく半面で、女たちは「夫も子どももあてにはならない、あてにすまい」と『家内』から『家外』へと方向変換を始めた。そして、地域のことや教育、消費者、環境、政治などに関心を持ち、声を上げ、意見を述べ、体験を通して自分を人間として豊かに成長し発達させる喜びを見つけ、同時に世の中を変えていく面白さ、楽しさを女たちは知ったが、男たちはそのことに理解しようとしないし、気づいていない。

支え合い励まし合う
 女たちが男にすがっていた生き方をやめて、自分の充実した人生を創ろうとするとき、やはり足かせになるのは『男は仕事、女は家庭』と性によって役割を分担する考え方や仕組みがまだまだ根強く残っている。
 あなたはあなた、私は私と互いに自立しながら、同時に支え合い、励まし合って生きていく男と女の″いい関係″をつくるにはどうしてもこの性別役割分担の壁を突き崩さなくてはならない。男たちが依然として「主婦は三食昼寝付き」「食べさせてやっている」という昭和の冗談意識を持っているとしたら、とても男と女のいい関係は築けないだろうし、家族関係も崩れてしまうだろう。
 団塊の世代が後期高齢者になりつつある今、夫と妻の家庭での役割分担、家族のつながりなど歩み寄りの気持ちを持って話し合いたいものだ。
  

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2023年10月17日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その34
健幸シリーズその3
過労死を考える
 適度の休暇でリフレッシュを
 
 今回のテーマは健幸シリーズその3として、過労死を考えたいと思います。古くて新しい課題ですが、働く者にとってはいつわが身に降りかかるとも限らない過労死。その傾向と対策を考えましょう。では高座の始まり始まり。

 スタミナドリンクが売れに売れ、スポーツクラブがコロナ禍から脱却し活況を呈するなど疲労回復産業が再活性化しているようだ。スタミナドリンクを片手に体力増強、ストレス解消のためアスレチックで汗を流すサラリーマンの姿が目に浮かぶ。社会全体のストレス、疲労感、イライラ感の反映といえようか。

幸せと過労死が隣り合わせ
 「令和」に元号が変わっても、日本のサラリーマンは相変わらず忙しい。「団塊の世代」が70代半ばの後期高齢者になりつつある今、労働力不足が各分野で随所に出てきている。さしづめ2024問題といわれる物流分野で顕著に表れつつある。
 本来、生活の糧と幸せを得るための労働が時として過労死をもたらすことになる。なぜだろうか。

サラリーマンは半健康状態
 厚生労働省が本年8月4日に公表した「令和4年労働者安全衛生調査(実態調査)」によると、仕事や職業生活における不安やストレスに関する事項では、強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じる労働者の割合は82.2%となっている。そして肩こり、腰痛など何らかの自覚症状を訴える人も全体の約8割を超えていると思われる。
 また、本年10月13日、政府は過労死・過労自殺の現状を分析した2023年版「過労死等防止対策白書」を閣議決定したとの報道があった。13日付け中日新聞(夕刊)によると、「今回は、労働者約1万人を対象とした大規模な睡眠の実態調査が実施され、45.5%は睡眠が6時間に満たないと回答した一方、62.5%が理想は7時間以上と考えており、実際との隔たりが目立った。」とのこと。さらに記事によると、「睡眠不足に陥ると肉体の疲労が回復せず、精神にも悪影響が見られると白書は指摘。過労自殺につながりかねない精神障害による労災認定は、22年度に710件で過去最多となり、厚生労働省の担当者は、『心の健康維持のためにも長時間労働を是正し睡眠を確保する必要がある』と強調した。」と紹介している。また、記事は「睡眠の欲求が満たされないほど心の健康を損なう恐れがあり、理想よりも4時間不足している人の27.4%、5時間不足している人の38.5%が『重度のうつ病・不安障害の疑い』があるとされた。理想の睡眠時間が取れる人の約7割は『うつ傾向や不安がない』とされたが、理想より3~5時間不足の場合はいずれも4割以下だった。・・・睡眠の不足感が大きくなるほど、幸福感が低くなる傾向も確認された。」とまとめてあった。
 これらのことからサラリーマンの大半が「半健康状態」にあることを示している。
 白書によると、「過労死等」とは過重な業務負担に伴う脳・心臓疾患が原因の死亡や精神障害による自殺などと定義されている。
 過労で倒れたとみられるケースのほとんどが急性心不全、くも膜下出血、脳出血など循環器系疾患。年齢別では働き盛りの40代、50代。職種はホワイトカラーの会社員、管理職、公務員、技術者。

働き過ぎが引き金に
 過労というには、その前提として疲労がある。疲労は仕事による疲れであり、疲れがなかなか取れない状態が「慢性疲労」。その慢性疲労が続くと、健康障害を引き起こす。この状態を「過労」という。
 この過労状態は「ストレス反応」とも言われる。つまり、重い責任、怒り、心配事、精神的緊張が長時間続くと、病気の引き金になるケースが多い。
 過労死の実際の死因は脳の血管障害や心臓の病気がほとんどであり、過労死とは「循環器系の病気が悪化して死に直面するような状態で、その背景には過労があるもの」ということになる。

重くなる事務仕事
 技術革新やICT化が進む中で全般的に仕事は軽作業化しているように見える。しかし実際の負担は軽くなっていない。一つ一つの作業は軽くても、総体として見れば、重い負担となっている。
 現代の仕事は「重い軽作業」といえる。そのため、実際の仕事の疲れは筋肉疲労のさわやかな疲れと違ってぐったり疲れであり、しかもストレス要因の強い神経性の疲れなので、翌日に疲れを残しやすい。

過労で倒れないために
 こうして知らず知らずのうちに疲れを蓄積させ、個々人の病気の素因(タバコの吸い過ぎ、糖尿病など)と相まって命を縮めることになる。
 過労で倒れないために
① 家族の団らんを大切に気持ちや身体を解放させる。
② 休暇をしっかり取り、人間的欲求を充足させる。釣りの好きな人は釣りを、旅の好きな人は旅を。
③ 適度の運動
④ 偏りのない栄養
⑤ 残業や深夜労働などの過重労働は避け、有給休暇を完全消化するなど全職場的な取組が大切である。

 少子高齢化、人口減少に伴う労働力不足はより深刻化している。外国人労働力にどこまで依存できるのか。65歳定年が当たり前になってきているが、それも延長せざるを得ない時代がいずれやってくるだろう。国は将来のビジョンを示していない。人口動態のデータから少子高齢化、人口減少の到来は予測できたのに、国の政策は後手後手に回ってしまったという教訓を活かし、将来のあるべき姿を示すべきではないかとこじつけ先生は考える。ではまたお会いしましょう。バイバイキ~ン
  

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2023年10月14日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その33
健幸シリーズその2
生命を奪うノルマストレス
 疲れたら休む・・・これっきゃない

 今回も健幸シリーズその2として、前回に続き「ノルマストレス」を考えたいと思いますとの口上。高座の始まり始まり。

 かつて昭和から平成の時代に「24時間タタカエマスカ」というCMが世の中を席巻していた。これに鼓舞された労働者は生命を削り、会社のために働き抜いたという時代があったが、今も変わらない。子どもの教育問題、住宅ローンの返済、正規・不正規の不安定化した雇用環境、ICT社会への漠然たる不安、会社の仕事や昇進などなど、競争原理社会で生きる労働者にとっては実に厳しい明け暮れの日々。今回も前回に続きストレスのなかでも特に厳しいノルマストレスについて考察する。

 前回でも触れたが、厚生労働省が本年8月4日に公表した「令和4年労働者安全衛生調査(実態調査)」によると、労働者の8割強がストレスを感じている。

バランスを崩す過剰ストレス
 少々堅い話になるが、ストレスは皆さんご存知のとおり刺激若しくは固く締め付けるという意味の言葉。力学では物体に外から力は加えられたとき、その内部に生じる歪みをストレスと呼ぶ。これを医学に導入したのがストレス学説で、簡単に言うと、人間の精神に歪みや圧迫が与えられる→緊張したり興奮する→「こりゃよくないぞ。元に戻ろう」という心身バランスを保つ抑制機能が働く。
 このように人間の身体は環境に対して順応性がある。ところが、このストレスが過剰になると、バランスが崩れ、抑制機能が働かなくなる。これが悪いストレスである。
 ちっとも簡単な説明ではないが、塩分でもコレステロールでも、お父さんの好きな酒でも、適量を超えると害になるように、適度のストレスは必要ではあるが、これが度を過ぎると、まさに天国と地獄であり、ひどくなると過労死、ウツ病、ノイローゼ、自殺などを引き起こすとか。その最たるものが「ノルマストレス」である。

濃くなる労働密度
 やっとこの考察も本題に入る。じっくり腰を落ち着けて読んでほしい。
 世の中、ノルマがなく(あってもそう大したことない)定時になればハイサヨナラの職場もあれば、夜遅くまで仕事をし、それでもこなせずに、家に持ち帰る人。ノルマを課せられて休日もなく働き続ける人と様々。
 総じて言えることは、企業間の競争が激しくなっており、国内だけでなく国際間競争も激しくなっている。各企業とも生き残りをかけて他業種のナワバリにも進出するところが増えており、仁義なき闘いはその筋だけの特権ではなくなっている。
 何といっても一番大変なのが労働現場で働く人たち。労働密度が濃くなり、ノルマアップ、スピードアップが進み、職業上のストレスがまん延している。いえ、分かっていますよ。中にはストレスも何もなく、ガッハハハと笑っているだけのお父さんがいるってこと。

過度なノルマが危ない
 職場でのストレスの要因は次の三点。
・職務上の要請、期待、圧力
・職務上の自由裁量権
・サポートの有無
 例えば、職務上の要請がきつく(仕事量が多い、ノルマがキツイなど)、自由裁量権が低く(自分で決定できない)、サポートがない(手伝ってくれる人がいない)場合は、ストレスが最も強くなるということ。
 思い当たるフシはありませんか。
 この中で一番人間の心身に大きな影響を与えるのは「職務上の要請、期待、圧力」で、これを「ノルマストレス」という。
 またまた堅い話。このノルマという言葉は、今問題の国ロシア語が由来だそうで、「割り当てられた労働の量」という意味。今や目標や責任の意味でつかわれている。
 適度なノルマ設定は意欲や生きがいを引き出すプラス要因になるが、それが限度を超すと大変なことになる。余談だが、ノルマという語源の国での労働生産性が低いのは、きっとノルマの設定が低いからでしょうか。だからノルマさえこなせばいいいということになり、国際的に生産性の低い経済状態になっている。それを補うためにかつてのソ連邦を構成した国々に過剰なノルマを強いているのではないか。それに従わない国を武力侵攻して隷属させようとしているのではないかとの仮説をこじつけ先生は考える。それに比べ、我が国(経済に限ってのことだが)は、ノルマが高すぎるところがよくないなあ。

増えている過労死・自殺
 ビジネスマン(公務員も含む)特に中堅管理職にとって最大のプレッシャーは、ノルマ(目標、責任)の達成である。過酷なノルマをこなすために多忙と長時間労働を繰り返すことになる。
 それでは過度なノルマストレスが人間の心身にどう影響するのか。恐ろしい話だが、過労死、ウツ病、神経症、ノイローゼ、自殺など心身の疾患を引き起こすことになり、現実に過労死・自殺が増えている。
 社会進出とかでやたら元気のいい女性たちに気配りしてほしいことは、お父さんたちの身体の変化。寝覚めが悪いとか、体がだるそうとか、アノ回数が減ったとか、顔色が悪いとか、そんなとき身体を休めるよう気を配ってほしいなあ。くれぐれもアノ回数の少なさを取り上げて責め立てないでくださいよ。お父さんは家に帰り着くときはもうクタクタなのですから。
 えぇ、分かっておりますよ。中には本店の他に支店まで作っている方やフリンフリンと飛び回っている方がいることも。

疲れたら休む・・・これが一番
 さてこの悪玉ストレスといかに付き合うか、その対策編。
 かけがえのない人材(人財)が突然倒れたり、休まれては企業も困るということで、メンタルヘルス対策に取り組む企業が増えている。例えば「勤務中のフィットネス(トレーニング)」「メンタルヘルスセミナー」「ストレスセミナー」「ストレスチェック」「職場復帰支援」とか。しかし、経済効率を下げずに行う対策なのでやることに迫力がない。基本は疲れたら休ませる。労働時間を短縮する。人員を増やし自由裁量で働けるなどの環境改善が必要と思う。

気分よく生きよう
 個人レベルでも会社と心中するような気持ちを持たずに、仕事は定時で終わり、残業はしない、疲れたら休むようにしたいですねぇ。
 上司の方も終業後はいつまでもデスクに居ないでほしいなあ。部下が帰りづらいですよ。5時を過ぎればお互い対等という社会モラルを持ちたいものだ。
 精神疲労時の特効薬・・・趣味とか読書とか自分の好きなものをちゃんとキープしとかないと、気分よく生きられない時代ですぞ。かつて話題になったあのサラリーマン川柳、今でも胸にジーンと来る。
「無理させて 無理するなと 無理を言う」
「過労死のニュースの時だけ妻やさし」

 前回に続き健康シリーズ第2弾、いかがでしたか。こじつけ先生は現役当時を振り返りつつ、自分の年金の原資を払ってくれている現役サラリーマンに感謝しながら、エールを送りたい一心でいるとさ。ではまたバイバイキ~ン
  

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2023年10月12日

雑談の広場

雑談の広場その8
共働きの家事を考える
 共働きにとって″家事″は、夫婦永遠の課題だ。『民主的』に分担している家庭は別として、大体は妻が行っている。だから、「共働きで、夫は仕事だけ、妻は仕事+家事+育児!?これが普通だなんて絶対におかしい話だ」と妻たちは憤る。
 大体の男性は「家事はようやらんから頼むよ。その代わり力仕事や家のローンの事とか、妻子が路頭に迷わんようにやっとるから」と考えているが、どうも最近は旗色が悪い。そう思っていたら、ある主婦の発言「共働きでたまった家事にイライラ・・・でもいいんです。これからは発想の転換の時代。イライラしてしわを増やすより、背伸びしてガラスを磨けば腰の運動、背筋がしゃんとする。・・・家事一切″老化防止、肥満は敵だ″と唱えながら楽しくこなしていきましょう」。悟りと言うか、開き直りと言うか、女のスゴミを見た思いがする。この夫婦は間違いなく、夫婦の黙契が破綻し定年(熟年)離婚だろうな。

内も外も管理職だらけ
 古い話ですが、「女房は管理職に似ている」とあるコラムニストが次のように発言をしていた。
「女房も管理職も、亭主や部下が『いつ、どこで、何をしていたか』を知りたがる。それも根堀り葉掘り・・・」。ある漫画家も「夫の浮気に妻が腹を立てるのも、自分の管理から逸脱したために起こる腹立たしさであり、若い男女の三角関係とは次元が違う。言ってみれば、チームワークを何よりも大切にする団体スポーツのチームの中で、一人だけ勝手な行動をとるようなもので、愛だの嫉妬だのというのではない」と書いているのを見て、思わず「我が意を得たり」とコラムニストは記している。
 このことを妻に聞かせたところ、
「うん。そうね。そういうところもあるわね」とのたまうので、「夫や子どもを管理・監督するのだったら、もしかしてエコヒイキしているんじゃないの」と思わず聞いた。妻の答えは明快で、「うん。それもあるわね」と淡々と主張された。
 この言葉に思わずドキッ。子どものことはさておき、一体私はどこの誰と比べられているのだろうか。ご同輩、お宅は大丈夫?
  

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2023年10月10日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その32
健幸シリーズその1
ストレスとウツ病
 余裕をもって心の健幸を

 現代はストレス社会。ストレスを適度に発散させないと、やがてはウツ病という「心の病」になる。平均的なサラリーマンなら誰でもひょんなきっかけでストレスが高じて、ウツ病に発展する要素を持っている。今回は健幸シリーズその1として、「ストレスとウツ病」を考えたいとの口上。高座の始まり始まり。

 厚生労働省が本年8月4日に公表した「令和4年労働者安全衛生調査(実態調査)」によると、仕事や職業生活における不安やストレスに関する事項では、強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じる労働者の割合は82.2%となっている。その内容は、「仕事の量」が36.3%と最も多く、次いで「仕事の失敗、責任の発生等」が35.9%、「仕事の質」が27.1%となっている。労働者の8割強がストレスを感じている。
 この背景には、技術革新、IT化という労働環境の急変、労働者の高齢化に伴うストレスに対する抵抗力の低下などがあると言われる。

硬直した筋肉をゆるめよう
 ストレスの症状は筋肉の緊張に現れる。常時仕事の緊張状態が続くと、人間の筋肉は弛緩しなくなる。ストレスが続くと肩こりになるのはそのため。ではどうしたらいいのか。まず硬直した筋肉をゆるめてやろう。
☆簡単な筋肉の弛緩法
 毎日一回全身の力を抜く練習をする。全身に力を入れてぱっと抜く。これを繰り返す。
 これを続けてもリラックスした状態にならないようなら、まだ緊張状態にあるので、思い切って休むなどリフレッシュをしたほうがよい。それでもおかしいようなら早めに病院へ。

ウツ病の予防と対策
 ウツ病予防として、次のように指摘されている。
 ウツ病はストレスが高じ、心身とも疲労が重なったときにかかりやすい。
 ウツ病になるきっかけは次の三つ。
・家族や親しい人を失ったとき。
・自分が追い詰められ、どうしても逃げられない状況だと思い込んだとき。
・前途に全く希望が見出されないと感じたとき。
 以上のような条件が重なったとき、ウツ病になりやすい。中でも粘着型の性格あるいは執着型の性格の人はウツ病予備軍ともいえる。つまり、融通の利かないまじめ人間、妥協できない完全主義者、気が小さくて自己主張できない人、まったく趣味のない人や逆に趣味にのめりこむ人も当てはまる。
 ウツ病も早期発見、早期治療が大切だ。

ウツ病の進行
☆第一段階
  何をやるにも面倒になる。例えば、朝起きて歯を磨き、新聞を読むと言ったことができない。いつまでもゴロゴロしたい気分が続く。
☆第二段階
  人嫌いになる。人と会うことがイヤになり、できるだけ避けようとする。
☆第三段階
  決断力が低下する。2~3時間ほど眠ると目が覚め、朝まで眠れない。食欲が減り、何を食べてもおいしくない。
  このまま放っておくと、「希死感情」が生じる。つまり自殺願望。会社にも家族にも迷惑をかけているという強迫観念に取りつかれ、自分を責め続ける。なんらかの引き金があると自殺してしまうことになる。

高望みせず、楽観的に
  この引き金になるのは上司や奥さんの「激励」にあることが多い。重症のウツ病の人に「しっかりしろ」は禁物だ。
  競争社会が続く限り、ウツ病になる要素は多い。風邪を引くのと同様に気軽な気持ちで病院に足を向けてほしい。軽いうちなら二週間に一度くらいの通院ですむそうだ。
  ウツ病にかからないための対策として、
・高望みし過ぎないこと。「人生80%主義」と楽観的に考え、余裕を持つこと。
・「いくつもの顔をもつこと」。変身型人間になり、会社を一歩出たら仕事を忘れ、別な人間になるよう自分でコントロールすること。
・40歳半ばまでには一つでも趣味を作っておくこと。

 こじつけ先生は言います。「適当に遊びなさい。趣味を持ちなさい。お小遣いがないってか。奥さんに賃上げ交渉しなさい。何だって、これが最大のストレスなの。ご同輩、大変だのう。お見舞い申し上げます」で本日の高座はお終い。ではまたバイバイキ~ン
  

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2023年10月07日

雑談の広場

雑談の広場その7
おばさん論
 会社や行政などの組織がなんとなくおばさんっぽくなっていませんか。おばさん年齢ってあるんでしょうか。30代、40代いや50代でも素敵な女性がいる反面、年齢に関係なくおばさんっぽい人もいます。
 ではおばさん的行動や考え方はどんなものでしょうか。
☆化粧や服装にこだわらなくなった。「もう何でもいいや。面倒だから制服で行こうか」
☆自分で決められないことでも、人が決めたりすると必ず文句を言う。
☆「世の中そんなもんよ」とか「まあいいじゃない」などの言葉が出る。
☆休日は髪ボサボサでも平気で一日を過ごす。もちろんスッピンだ。
☆家では夫や子どもをこき使い、仕事では上司でもないのに人にやらせる。
 要するに考えや行動が保守的になり、努力して美しくなろうとか、向上しようという気もなくなる。そんな人が世にいう「おばさん」でしょうか。ただし、大阪方面の「オバハン」と一般論の「おばさん」では根本的にその存在意義は異なる。
 年をとればとるだけ人生の深みがあるはず。いつまでも素敵なあなたであってほしいと思うが・・・
「おじさん論」はやりません。おじさんは救いようがないから。

カラオケ
 コロナ禍では、カラオケは冬の時代みたいだったが、本年5月8日以降の新型コロナウイルスの5類相当移行に伴い、また陽が当たるようになったみたい。最近の傾向では、一人カラオケなんていうものも人気があるようだ。
 いよいよ宴会の季節。男はカラオケが何より苦手だった。コロナ禍のときはカラオケに誘われることがなかったが、これからは・・・と思うと気が重い。
 男は中学生の頃、クラスのみんなの前で独唱したくらいなのでオンチではないと思っているが、とにかくカラオケが嫌いなのである。人の気も知らないでどんどん勝手に曲だけが進み、ひとたびはずれると最後まではずれっぱなしというのが気に入らない。また、玄人の歌い方をまねて、思い入れたっぷりにビブラートを利かしたりするのを聞くのも嫌だ。
 宴会中のカラオケは、今は行わないが、その後のカラオケにはやむなく同席することになった。改めて、上司の発声で乾杯。すぐにカラオケが始まる。歌いたくてウズウズしていた人たちが次から次へと十八番を入力する。まずは幹事役が「おどるポンポコリン」で座をにぎわし、次はとっておきの歌を聴かせるという芸達者ぶり。サラリーマンにしておくのはもったいない。一座で全国巡業できるくらいの芸人がそろっている。
 幹事は特定の人にマイクを独占させてはと気を遣い、できることなら歌わずに済ませたいと念じている男を指名した。「今ちょっとカゼ気味で・・・もう少し後で」。それを見て日頃は目立たない人物がさっとマイクを取った。
「それでは男声合唱で昔懐かしい歌を・・・」と言って2~3人に声をかけ、嫌がる男も入れて歌った。
 男は、流れを止めずに嫌がる男も気持ちよく歌えるよう気を配ったこの人に比べて、自分の幼さを恥ずかしく思った。
  

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2023年10月05日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その31
薬物問題を考える
 若者を蝕む大麻

 今回の高座のテーマは、かなりマジメであります。この夏、日本大学アメフト部や朝日大学ラグビー部で大麻取締法違反(営利目的譲渡)の疑いで部員が逮捕されるという事案が発生し、若者の薬物問題がクローズアップされた。
 本年10月3日付けの中日新聞(朝刊)によると、政府は20日に召集する臨時国会に、大麻草から製造された医薬品の使用を認めること、そして安易な乱用を防ぐため既に禁止されている「所持」や「栽培」に加え、罰則付きの「使用罪」を新設するという大麻取締法の改正案を提出する方向とのこと。

コロナ禍で急増している大麻の乱用
 昨年の3月24日に公表された警察庁の令和3年における組織犯罪の情勢によると、令和3年の薬物事犯検挙人員1万3,862人のうち、覚醒剤事犯の検挙人員は平成29年に1万113人であったものが、令和3年には7,824人と減少した反面、大麻事犯は平成29年の検挙人員3,008人が、令和3年には5,482人と急増している。この大麻事犯で特筆すべきことは、20代と20歳未満の若年層が急増していること。令和3年は20代が2,823人、20歳未満の994人と合わせると、20代以下が約7割を占め、若年層の大麻使用に歯止めがかからない状況にある。驚くべきことは20歳未満の994人のうち、高校生は186人、中学生は8人で、最年少は14歳の4人。大麻は中学生世代まで蝕んでいる。
 急増している背景として、新型コロナウイルス感染症の影響で行動が制限される中、若年層に大麻が浸透していること、インターネット等で、大麻は有害性がない等の誤った情報が氾濫し、青少年の大麻乱用の拡大につながっていることがある。大麻の入手はインターネット経由で、SNSを通じての入手のほか、友人・知人からの入手もある。

大麻は心身を蝕む
 大麻は大麻草の花や葉から抽出され、幻覚作用があるテトラヒドロカンナビノールという成分を含み、脳神経のネットワークを切断し、やる気の低下、幻覚作用、記憶への影響、学習能力の低下などを引き起こし、乱用することで心身を蝕むばかりでなく、乱用者が傷害事件や交通事故を引き起こすなど、周囲へも被害や影響を及ぼす。
 軽い気持ちで手を出し、より刺激の強い覚せい剤など薬物依存の悪循環にはまってしまい、廃人への道となる。

危険性や有害性の正しい知識の普及を
 発達段階にある青少年の脳は、大麻の影響を受けやすく、正常な発達に障害をもたらす可能性もある。法による規制だけでなく、大麻の危険性や有害性について正しい知識の普及が必要である。

市販薬の乱用も危ない
 10代の若者の市販薬の乱用が広がっていると専門家は指摘している。厚生労働省が隔年ごとに実施している全国の精神科医療施設における薬物関連精神疾患の令和2年度実態調査(1217施設)によると、2018(平成30)年、10代の患者の4割以上が咳止め薬や風邪薬、鎮痛薬などの市販薬を乱用していたことが明らかになった。これらの市販薬には、中枢神経を覚醒させる成分と鎮静させる成分の両方が含まれ、大量に飲むと高揚感が得られるとのこと。
 咳止め薬などの乱用のおそれがある市販薬の購入量は、一度に1瓶までに制限されるなどの国の販売ルールや日本チェーンドラッグストア協会の若年者への身分証の確認や聞き取りなどの自主ルールがあるが、徹底されていないという問題もある。また、2014年から市販薬のインターネットでの販売が解禁されたことも、市販薬の乱用の要因とも言える。市販薬の乱用防止として用法・用量を守って使用するとともに、市販薬の正しい使い方の必要性を小・中・高校、大学で伝えていくことが大切ではないだろうか。

 今回の高座は、これからの社会を担っていく若者が大麻などの薬物、市販薬の乱用という「落とし穴」にハマることがないようにというこじつけ先生の願いから、普段とは違う内容となりました。時々、マジメな高座もあるでよ~ ではまたバイバイキ~ン
  

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2023年10月02日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その30
村田兆治に学ぶ
 逆境を乗り切る

  大リーグ、エンジェルスの大谷選手が日本人初のアメリカンリーグの本塁打王に輝いた。大谷選手は今季、44本の本塁打、打率.304、95打点、20盗塁、投手として10勝5敗、防御率3.14、167奪三振で、ベーブ・ルースも成しえなかった史上初の2年連続10勝&30HRの成績で今季を終えた。多分、リーグでのMVPの栄冠があるだろうとのことです。
  大谷選手は終盤で左肘じん帯損傷のため、手術をしたとのことで、手術の内容はまだ明らかではないけれど、大谷自身はSNSで「手術は成功」と公にしている。今後の去就は、手術執刀医の話では、打撃だけなら来シーズンからできるが、投手としては2025年のシーズンとのことらしい。健康な姿で活躍してほしいと思う。この報道を聞いて、思い出したのが、昨年11月、物故者となられた村田兆治さんのことです。
  村田さんはプロ野球でマサカリ投法、昭和生まれの明治男、ストレートで勝負する男などの数々の異名をもったロッテオリオンズの投手でした。1990(平成2)年、40歳で引退した。最後の登板となった西武戦では、140kmを超えるスピードボールを投げ、まだやれるじゃないかというファンの声を尻目に身を引いた。
  村田は言う。「あと2~3年はやれる自信はあるが、自分のイメージどおりの投球ができなくなったから」。215勝177敗そして暴投148という数字が村田のすべてを物語っている。村田を語るとき、忘れてならないことは奇跡の復活を遂げたということ。
  1982(昭和57)年5月、投手の宿命ともいうべき右肘を痛め、腱移植手術を行った。一度体にメスを入れた投手は再起できないというジンクスに挑戦した。米国での手術、リハビリ・・・と3年間、地獄の日々が続いた。そして1985(昭和60)年4月、再びマウンドに立った。村田は団塊の世代のエースでもあった。40歳まで現役であった村田は人に言えないような努力と精進を重ね、自らを叱咤激励していたに違いない。
  ビジネスの世界では失敗や挫折がつきもの。どういう心構えで乗り切るかでその人の真価が問われる。
  逆境に立たされても、それを乗り越える強い心を持ちたいものだ。
  冒頭の大谷選手に話を戻すが、大谷は以前に右肘のじん帯にトミー・ジョンという手術を受け、2年余のリハビリを経て、二刀流を完成させ、ベーブ・ルース以来と言われる100年に一度の選手として再起した経験があるので、今回の二度目の手術、その後のリハビリについても乗り切り、さらに大きくなって再々登板の姿を見せてくれるものと期待したい。

 こじつけ先生は子どもの頃、道路の三角ベースで遊んだ経験があるくらいで、野球については素人だが、なぜか大谷選手には惹きつけられている。テレビでの放映は欠かさず観戦しているので、他人事とは思えないそうだ。ではまたバイバイキ~ン
  

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2023年10月01日

雑談の広場

雑談の広場その6
不倫ごっこ

 女性の社会参画の進展に伴って″不倫″の方もすごいらしい。今に始まったことではなく、昭和の時代のテレビドラマ「金曜日の妻たちへ」(昭和58年放映)に刺激され、主婦らに不倫ブームを巻き起こした。平成、令和の時代では特に取り上げられることもないようだが、男女の仲は予測不能で、何が起きてもおかしくない。昔は、男が主導権を持っていたようだが、近頃は、女性が主導権と金玉を握っているとか。
 森村誠一氏の著書「未踏峰」のなかで「男と女の間にはさまざまなパターンがあるようでいてごく限られている。要するに社会的に認められるか、認められないかの二大パターンに区分され、後者はすべて『不倫』として括られる」と分類している。
 そもそも、不倫なんて人倫、人道に背くことだからこっそりやってほしい。愛しあっても求めあっても世間のしがらみで一緒になれないのだから、社会の片隅でこっそり咲かす隠花植物のようであってほしい。
 会社、行政、団体を問わず、どこでもカップルは成立するし、噂になる。大半はどうもやっかみ半分のようだが、中には「どこそこで見た」とか「一緒に買い物していた」とかの目撃談が伴うと、思わずひざを乗り出してしまう。
「ウンウン、やっぱりそんな雰囲気だわ」から始まって、「よう家庭に波風が立たんな」「バレたらどうするんかいな」と拡散する。
 この辺の心理は、女と男では違う。年配の女性は「まあ嫌らしい」と一言。比較的可能性のある女性は「そう、ふ~ん」と天を仰ぎ、自分がそうなったらと想像してしまうらしい。これが男となるともうはっきりしている。オレもチャンスがあったら・・・
 大半の人はそう思うだけで終わってしまう。なぜなら男はその気になってもフラれることはあるけど、女性がその気になればフラれることはない。今は女性がその気になり、男にその気にさせる時代だそうだ。
 不倫をしている人は大変だなあと思う。だって家庭のほうでもキチンとやらにゃいかんでしょ。まあ、うまいことやってちょうせ。さあ、仕事仕事

格言
遠くて近きは男女の仲
 男女の仲が結ばれやすいこと。「遠くて近きは男女の仲、近くて遠きは田舎の道」というが、あの二人なんでもない仲だと思っていたのに、おやおやいつの間にか深い仲だった、やっぱり・・・というようなときに使っている。

男心と秋の空
 「女心と秋の空」は知ってたけど、まさか男心にも秋の空があるなんて。意は、秋の空は変わりやすいものだが、それと同じように男の心は移り気で変わりやすいものだということ。類似として「夫の心と川の瀬は一夜に変わる。男心と秋の空は一夜に七度変わる」がある。文意は女心と同じだが、男の腹のなかには浮気虫がいるだけに始末が悪い。もっとも近頃の女性のなかにも不倫虫がいるとか。秋は人恋しくなるんですね。
  

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