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mc1397

2023年10月14日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その33
健幸シリーズその2
生命を奪うノルマストレス
 疲れたら休む・・・これっきゃない

 今回も健幸シリーズその2として、前回に続き「ノルマストレス」を考えたいと思いますとの口上。高座の始まり始まり。

 かつて昭和から平成の時代に「24時間タタカエマスカ」というCMが世の中を席巻していた。これに鼓舞された労働者は生命を削り、会社のために働き抜いたという時代があったが、今も変わらない。子どもの教育問題、住宅ローンの返済、正規・不正規の不安定化した雇用環境、ICT社会への漠然たる不安、会社の仕事や昇進などなど、競争原理社会で生きる労働者にとっては実に厳しい明け暮れの日々。今回も前回に続きストレスのなかでも特に厳しいノルマストレスについて考察する。

 前回でも触れたが、厚生労働省が本年8月4日に公表した「令和4年労働者安全衛生調査(実態調査)」によると、労働者の8割強がストレスを感じている。

バランスを崩す過剰ストレス
 少々堅い話になるが、ストレスは皆さんご存知のとおり刺激若しくは固く締め付けるという意味の言葉。力学では物体に外から力は加えられたとき、その内部に生じる歪みをストレスと呼ぶ。これを医学に導入したのがストレス学説で、簡単に言うと、人間の精神に歪みや圧迫が与えられる→緊張したり興奮する→「こりゃよくないぞ。元に戻ろう」という心身バランスを保つ抑制機能が働く。
 このように人間の身体は環境に対して順応性がある。ところが、このストレスが過剰になると、バランスが崩れ、抑制機能が働かなくなる。これが悪いストレスである。
 ちっとも簡単な説明ではないが、塩分でもコレステロールでも、お父さんの好きな酒でも、適量を超えると害になるように、適度のストレスは必要ではあるが、これが度を過ぎると、まさに天国と地獄であり、ひどくなると過労死、ウツ病、ノイローゼ、自殺などを引き起こすとか。その最たるものが「ノルマストレス」である。

濃くなる労働密度
 やっとこの考察も本題に入る。じっくり腰を落ち着けて読んでほしい。
 世の中、ノルマがなく(あってもそう大したことない)定時になればハイサヨナラの職場もあれば、夜遅くまで仕事をし、それでもこなせずに、家に持ち帰る人。ノルマを課せられて休日もなく働き続ける人と様々。
 総じて言えることは、企業間の競争が激しくなっており、国内だけでなく国際間競争も激しくなっている。各企業とも生き残りをかけて他業種のナワバリにも進出するところが増えており、仁義なき闘いはその筋だけの特権ではなくなっている。
 何といっても一番大変なのが労働現場で働く人たち。労働密度が濃くなり、ノルマアップ、スピードアップが進み、職業上のストレスがまん延している。いえ、分かっていますよ。中にはストレスも何もなく、ガッハハハと笑っているだけのお父さんがいるってこと。

過度なノルマが危ない
 職場でのストレスの要因は次の三点。
・職務上の要請、期待、圧力
・職務上の自由裁量権
・サポートの有無
 例えば、職務上の要請がきつく(仕事量が多い、ノルマがキツイなど)、自由裁量権が低く(自分で決定できない)、サポートがない(手伝ってくれる人がいない)場合は、ストレスが最も強くなるということ。
 思い当たるフシはありませんか。
 この中で一番人間の心身に大きな影響を与えるのは「職務上の要請、期待、圧力」で、これを「ノルマストレス」という。
 またまた堅い話。このノルマという言葉は、今問題の国ロシア語が由来だそうで、「割り当てられた労働の量」という意味。今や目標や責任の意味でつかわれている。
 適度なノルマ設定は意欲や生きがいを引き出すプラス要因になるが、それが限度を超すと大変なことになる。余談だが、ノルマという語源の国での労働生産性が低いのは、きっとノルマの設定が低いからでしょうか。だからノルマさえこなせばいいいということになり、国際的に生産性の低い経済状態になっている。それを補うためにかつてのソ連邦を構成した国々に過剰なノルマを強いているのではないか。それに従わない国を武力侵攻して隷属させようとしているのではないかとの仮説をこじつけ先生は考える。それに比べ、我が国(経済に限ってのことだが)は、ノルマが高すぎるところがよくないなあ。

増えている過労死・自殺
 ビジネスマン(公務員も含む)特に中堅管理職にとって最大のプレッシャーは、ノルマ(目標、責任)の達成である。過酷なノルマをこなすために多忙と長時間労働を繰り返すことになる。
 それでは過度なノルマストレスが人間の心身にどう影響するのか。恐ろしい話だが、過労死、ウツ病、神経症、ノイローゼ、自殺など心身の疾患を引き起こすことになり、現実に過労死・自殺が増えている。
 社会進出とかでやたら元気のいい女性たちに気配りしてほしいことは、お父さんたちの身体の変化。寝覚めが悪いとか、体がだるそうとか、アノ回数が減ったとか、顔色が悪いとか、そんなとき身体を休めるよう気を配ってほしいなあ。くれぐれもアノ回数の少なさを取り上げて責め立てないでくださいよ。お父さんは家に帰り着くときはもうクタクタなのですから。
 えぇ、分かっておりますよ。中には本店の他に支店まで作っている方やフリンフリンと飛び回っている方がいることも。

疲れたら休む・・・これが一番
 さてこの悪玉ストレスといかに付き合うか、その対策編。
 かけがえのない人材(人財)が突然倒れたり、休まれては企業も困るということで、メンタルヘルス対策に取り組む企業が増えている。例えば「勤務中のフィットネス(トレーニング)」「メンタルヘルスセミナー」「ストレスセミナー」「ストレスチェック」「職場復帰支援」とか。しかし、経済効率を下げずに行う対策なのでやることに迫力がない。基本は疲れたら休ませる。労働時間を短縮する。人員を増やし自由裁量で働けるなどの環境改善が必要と思う。

気分よく生きよう
 個人レベルでも会社と心中するような気持ちを持たずに、仕事は定時で終わり、残業はしない、疲れたら休むようにしたいですねぇ。
 上司の方も終業後はいつまでもデスクに居ないでほしいなあ。部下が帰りづらいですよ。5時を過ぎればお互い対等という社会モラルを持ちたいものだ。
 精神疲労時の特効薬・・・趣味とか読書とか自分の好きなものをちゃんとキープしとかないと、気分よく生きられない時代ですぞ。かつて話題になったあのサラリーマン川柳、今でも胸にジーンと来る。
「無理させて 無理するなと 無理を言う」
「過労死のニュースの時だけ妻やさし」

 前回に続き健康シリーズ第2弾、いかがでしたか。こじつけ先生は現役当時を振り返りつつ、自分の年金の原資を払ってくれている現役サラリーマンに感謝しながら、エールを送りたい一心でいるとさ。ではまたバイバイキ~ン
  

Posted by mc1397 at 15:51Comments(0)TrackBack(0)