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mc1397

2023年10月20日

雑談の広場

雑談の広場その9
女の自立を考える
 男と女のいい関係を

 ある雑誌の「わたしの告発」という読者コーナーにこんな投書がかつて載っていた。
「定年までに勤めたかった。日が暮れても、夕食どきになっても、職場の同僚が頑張っている。こちらは子どもと認知症の症状のでかかった義母が私の帰りを待っている。周りに気兼ねしながら帰る。スーパーに寄り、夕食の準備、後片付け、風呂の準備、洗濯を終えると、もはや夜も12時。体が続かないのとボケ始めた姑のことも心配で、29年務めた仕事を退職。なんとか定年まで頑張りたいと思ったのに。炊事、洗濯、掃除、育児・・・どうして女がしなければいけないのか。その上、老いた親の面倒をみなければいけないのか(イヤではないが・・・)。働く女が多くなり、共働きが多い時代になったのに、家庭を持った女がフルタイムで定年まで働き続けることの難しさよ」(51歳主婦)

女の自立をどう考えるか
 共働きの女性、専業主婦といわれる女性たちの自立をどう考えるか。
 失われた30年といわれる平成の時代、そして世界的な新型コロナウイルスの感染に見舞われた令和。社会の在り方、経済や労働環境が大きく変わりつつある。
 企業社会の激烈な競争が家庭を直撃し、家族関係や人間そのものにどのように影響を与えているのだろうか。父親不在、夫不在が普通になり、夫、妻、子どものそれぞれが別々の時間表でバラバラに生活する″時差出勤家庭″みたいになっている。人間は生活体験を共有できないと、何を考え、何を感じながら生きているのか、お互いに相手の心が読めなくなって関係が空疎になっているのではないだろうか。

家内から家外へ
 その結果、妻たちは自分の生き方を問うようになり、「人生ってこんなもの?」「このままトシ」とっていくだけかしら。いったい女の人生って何なの?」から出発し、自分で自分の生き方を選び、自分が自分の人生の主人公になるという、そういう生き方に女性たちが目を向けていく。
こうして男たちが相変わらず企業社会に埋没していく半面で、女たちは「夫も子どももあてにはならない、あてにすまい」と『家内』から『家外』へと方向変換を始めた。そして、地域のことや教育、消費者、環境、政治などに関心を持ち、声を上げ、意見を述べ、体験を通して自分を人間として豊かに成長し発達させる喜びを見つけ、同時に世の中を変えていく面白さ、楽しさを女たちは知ったが、男たちはそのことに理解しようとしないし、気づいていない。

支え合い励まし合う
 女たちが男にすがっていた生き方をやめて、自分の充実した人生を創ろうとするとき、やはり足かせになるのは『男は仕事、女は家庭』と性によって役割を分担する考え方や仕組みがまだまだ根強く残っている。
 あなたはあなた、私は私と互いに自立しながら、同時に支え合い、励まし合って生きていく男と女の″いい関係″をつくるにはどうしてもこの性別役割分担の壁を突き崩さなくてはならない。男たちが依然として「主婦は三食昼寝付き」「食べさせてやっている」という昭和の冗談意識を持っているとしたら、とても男と女のいい関係は築けないだろうし、家族関係も崩れてしまうだろう。
 団塊の世代が後期高齢者になりつつある今、夫と妻の家庭での役割分担、家族のつながりなど歩み寄りの気持ちを持って話し合いたいものだ。


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