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mc1397

2023年11月05日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その36
長時間労働の是正について考える
勤務間インターバル制度の導入を

 こじつけ先生は、健幸シリーズでストレスや過労死、突然死について高座で取り上げてきたが、働く人や企業の在り方を考えると日本の労働環境の改善が必要と考える。中日新聞10月27日付けの社説によると、「勤務間インターバル制度は長時間労働の是正に効果がある」と主張している。今回の高座は、長時間労働の是正について考えたい。

増加する労災認定
 社説によると、長時間労働など過重な負荷による疾患で労災認定される件数が増えているとのこと。政府が公表した2023年版の「過労死等防止対策白書」によると、脳・心臓疾患による労災認定は2016年度から減少傾向だったが、22年度は194件(うち死亡は54件)と前年より22件増えた。精神障害による労災認定は、2022年度は710件(うち自殺は67件、未遂を含む)と過去最多で増加が止まらない状況。また、睡眠不足が体や心の健康を損なう恐れがあることが白書で指摘されている。

「勤務間インターバル制度」は長時間労働の是正に効果がある
 社説では、終業から始業までに一定の休息時間を確保する「勤務間インターバル制度」は長時間労働の是正に効果があるとされるが、導入企業は2022年時点で5.8%にとどまる。2025年の政府目標15%には遠く及ばないと指摘している。

なぜ「勤務間インターバル規制」は必要か
 この規制とは、退勤時間から翌日(もしくは当日)の出勤時間の間に一定時間以上の間を設ける規制である。すでにEU各国で30年以上前の1993年に制定された「EU労働時間指令」によりインターバル規制を導入し、1日の仕事の終了後は最低でも連続11時間以上空けないと翌日の勤務を開始できない。
心身の疲労を回復するには、一定以上の睡眠時間の確保が必要。先ほどの2023年版白書によると、労働者1万人を対象にした睡眠の実態調査から45.5%は睡眠が6時間に満たないと答えている。一方、62.5%が7時間以上の睡眠が理想と考え、理想より4時間不足している人の約3割、5時間不足の人の約4割が「重度のうつ病・不安障害の疑い」があると指摘している。
専門家によると、人間は一晩眠ったとして、肉体の疲労は眠りの前半に回復し、ストレスは後半に解消するそうだ。だから、睡眠の後半が毎日取れるだけの勤務間インターバルが重要である。また、こんな調査結果がある。8時間睡眠と6時間睡眠の2グループを観測すると、6時間の睡眠グループでは、酩酊と同じくらいの能力低下が観測されたとのこと。人間の脳が集中力を発揮できるのは起床後12~13時間が限界。集中力の切れた脳は酒気帯びと同程度の集中力、さらに起床後15時間を過ぎた脳は、酒酔い運転と同じくらいの作業効率まで低下すると言われている。これを日本人に当てはめると「1億総酩酊状態」と言えよう。
長時間労働が減り、勤務間インターバル制度が完全実施されれば、子育てや介護など柔軟な働き方ができるし、企業にとっても業務の効率化が進み生産性も向上し、利益が増加して賃金も増える。
人を大切にする労働環境の実現を期待したいとこじつけ先生は祈っているとさ。ではまたバイバイキ~ン


  

Posted by mc1397 at 13:25Comments(0)TrackBack(0)