こじつけ先生の処世術高座その1
軽ちゃあ通信のライターの一人である「こじつけ先生」が登場します。とにかく理屈好きで、物事をこね回すことが三度の飯より好きというから、どんな内容か楽しみです。では高座の始まり始まり。
テーマ「管理職タイプ別対応法」
子は親を選べないように、部下は上司を選べない。サラリーマンの宿命です。だからこそ、上司のクセを知り、それなりの対応策を講じて生き抜かなければならない。上司とのコミュニケーションがうまく取れず、休職あるいは退職に追い込まれるケースは多々あります。さて、諸君の上司はどんなタイプであろうか。
〇すぐに感情的になる興奮型
気が小さいために防衛的に怒ったり、自信がないために感情のコントロールができないタイプ。対応策は、難しい問題は相談せずに係あるいはグループで処理すること。つまり、床の間に飾っておくような感じでつきあうと良い。その方が管理職も安心し精神的に落ち着くだろう。いたずらに不安感を掻き立てないようにする。
〇くるくる判断が変わる猫の目型
「右だ」と言ったから、その仕事をしていると、急に「左だ」と言い出す。原因は、気が小さかったり、情報不足のためだったりするが、対応策としては、命じられてもすぐに動かないこと。こういうタイプには、多少鈍重になったほうが良い。
〇他部署と折衝ができない内弁慶型
こういうタイプは、甘やかしてはいけない。断固突き上げて行かせるべし。
〇自分ばかりバタバタ走り回る仕事優先型
下手に仕事を取り上げると、ノイローゼになるのでやらせておくしかない。このタイプは、仕事が粗いので、こちらが上司になったつもりで十分チェックすること。いずれ仕事と心中することになるだろう。
〇やたら細かい重箱の隅型
管理職は爪楊枝で仕事をしてはいけない。バットかスリコギで、大谷のように大きな仕事をしてほしい。このタイプは、何か言ってきても相手にせず、係長あるいはグループ長が大事なことを決めなければならない。
〇上ばかり見ているゴマすり型
歯の浮くようなお世辞、見当違いのほめ言葉は聞いていても気味が悪い。このタイプは、たまには足をすくって痛い目にあわせてやったほうが良い。少しは下のほうにも目がいくようになるだろう。
〇何も決められない日和見型
ホウレンソウ(報告、連絡、相談)があっても何も決められない。誰かが強く言うとそれに従い、ほかが強く出るとそれに従うというカメレオンタイプ。このタイプに対しては強く出るに限る。
〇責任を取らない敵前逃亡型
窓口でトラブルがあると、突然席を外したりする。いわゆる「足のあるユウレイ管理職」である。このタイプは、部長から指摘があったりすると「下には注意をしているのですが」などと部下に責任を転嫁する。こういう場合、「課長の責任ではありません」などとことさら強調して、逆に課長の責任であることを印象づけよう。
〇つきあいばかりに気を使う社交界の花型
課長に夜の予定があると分かっている場合、終業間際に重要な報告をするなど、いじわるをしてやると良い。少しは反省するだろう。
〇セクハラ・色好み型
「課長、噂になっていますよ」と脅してやると良い。自分がすり寄られたら、セクハラと騒いでやる。「英雄、色を好む」と言うけれど、当社には、王様はいても、英雄はいない。
〇新しいことには絶対手を出さない前例踏襲型
新企画を提案する場合、「前例がある」と言って自信を持つように促す。逆に課長の提案を受け入れたくない場合は、「前例がない」と言って拒否する。
〇タバコばかりをふかしている無気力型
いまだにタバコに縁が切れない方がいる。始末に困るのは、仕事中に急にいなくなり、駐車場でタバコをふかしている人。部下が管理職のモラルアップを図る必要はない。ほかっておく。仕事は自分たちで管理して進める。
〇自説に固執する高圧型
無用な押し問答はしない。一回戦はサッと引く。二、三日してリターンマッチをやる。「キミもしつこいね」などと言われるようになれば、こちらの勝ちである。
〇私情をさしはさむ公私混同型
このタイプにはクールにビジネスライクに接する。時には、会社は誰のものか、会社の社会的使命を説教してやると良い。人を大切にしない会社に明日はない。
〇嫌なことは部下にやらせる押しつけ型
「肩書のない私ではちょっと」などとけん制する。それでも押し付けてくる場合、異動願いを出してバイバイする。
〇情報独占型
IT社会の中で情報の独占は、組織の敵である。わざと仕事をミスっておいて「私は聞いていなかったものですから」と、みんなの前で大きな声で言う。
〇特定の人ばかり可愛がるエコヒイキ型
私情によってエコヒイキされたらかないまへんな。そないな管理職はほっといて、みんなでビアガーデンいきまひょ。しかし、なんでんな。ちゃーんと仕事する人とサボっている人と同じ扱いをするのもおかしいでんな。
〇文句ばかりの小言型
別名嫁いびりの姑タイプ。人前で逆襲して、小言を言われる心の痛みを思い知らせてやろう。
〇職場では信頼を築けない飲ミニケーション型
飲みグループを作って安心するタイプ。気やすく応じないようにして、一目置かれたほうが存在価値がある。飲ミニケーションタイプの管理職が少なくなったのは寂しい。 家庭の教育費の負担が重荷になっているのだろうか。飲ミニケーション派の復活のために国の教育政策の充実を求めたい。
〇コソコソヒソヒソ陰謀めぐらし型
口臭もさることながら、耳元でコソコソささやくなよ。こんな時、精一杯大きな声で応じよう。
ここまで20のタイプができたが、百人いれば百通りのタイプがあるほど、人材(人罪、人災、人在、人財)がいる。部下になる人は大変でしょうが、「高い理想 広い心 強い意思」でガンバってください。
キンコンカンコーン・・・御後が宜しいようで。