QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。 解除は→こちら
現在の読者数 0人
プロフィール
mc1397

2023年06月17日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その4
「現代鳥獣戯画」

 組織や団体の世界には、様々な珍鳥、変獣というべきものがいる。現代の鳥獣たちを紹介しよう。

オレ蛾
 何かにつけて「おれが、オレが」とでしゃばる。とにかく権威を確認したがる。そして二言目には「オレは聞いていない」の連発。こんな上司を持つと部下も大変。汗をかくのは部下、手柄は上司に。上司に恥をかかせるものなら、十三日の金曜日に仏滅と三隣亡が重なった状態になる。
 仕事をしているときに「ちょっと待った、オレは聞いてない」とやられると、(もうコイツ、アホ、タワケ)と言いたくなるのをグッとこらえて丁重にお話をし、理解と協力を得ることになる。こんな時、決裁文書を持ち出して、「いやだなあ。ハンコ押されたでしょ。ほらここに」と言ってはいけない。火に油を注ぎ、オンチに拍手をし、政治家に献金をするようなものだ。こんな上司対策は、もうヨイショするしかない。ヨイショ、ヨイショをして都合の悪い仕事や厄を持っていってもらおう。

ヤッタ鷹(タカ)
 「あの仕事どうした?やったか」が口癖。もうこっちはてんてこ舞いなのにエラそうに呼び付けて「どうした。何でやらん」と言う。弁明は一切聞かず、命令一筋。
 仕事を掴んでいない上司には困ったものだ。もう少し部下が今どんな仕事をし、どこで悩み、苦しみ、つまずいているのかを状況把握してほしいものだ。何もふた時代前、昭和の青春ドラマのように、肩を抱き合い、涙を流し、苦しいが頑張れ、オレも頑張る、なんてやってほしいとは思わないが、部下との距離間をキチンと掴むべきだ。
 こんな上司対策は、一度大ゲンカすることだ。ほら歌にもあるでしょ。「♬見たか~聞いたか~あの啖呵(タンカ)~粋な小政の~♬」知らないの、この歌(旅姿三人姿)。一寸の虫にも五分の魂。ハチのひと刺しもあるでよ。

ヨッ鷹
 ヤッ鷹とは種類が違う。主に夜に活動し、酒が何よりの好み。若い頃は酒に溺れることがなかったが、年と共に酒の飲み方が意地汚くなり、トコトン酔いつぶれるまで飲んでしまう。
 ストレスがたまりがちな中間管理職に多い。

シブ珍
 おごられてもおごったことがない人。決して付き合いが悪いわけではないが、「合理的理由」がない限りムダ金は使わないというリッパな人。でも、管理職手当の一部は交際費でもあるから、生きた金の使い方をしてほしいものだ。

うぐいすもどき
 仕事の善し悪しはさておき、カラオケはピカ一。歌も仕事のうちと割り切って、カラオケ道に励む。年に数回の宴会後の二次会で披露されるだけだが、これはこれで存在価値のある人。ここ数年のコロナ禍で、カラオケは自粛していたが、本年5月8日以降の緩和措置により再び活躍の機会と思いつつも、どうも芳しくないようだ。

わたり鳥
 決して本人の責任ではないのに、一か所に定住できず、異動の度に替わる人がいる。異動の度に昇格すれば栄転で喜ばしいが、決してそうはならない。ギターを抱いた渡り鳥ならカッコイイが、昭和は遠くになりにけり。パソコンを抱えて異動するわたり鳥には悲哀を感じてしまう。
 でも、こういう人は絶対カローシせずに、無事定年まで勤めあげるでしょう。

ゴマスリ文鳥
 手乗り文鳥って何であんなに人になれるのでしょうか。人になれることで種の繁栄を図っているのでしょうか。ゴマスリ文鳥は、その上をいく種。とにかくヨイショが得意なので、食いはぐれることがない。出世もトントン拍子といった調子だが、知らず知らずのうちに疲労が重なり、やがて病休、休職、退職の道を歩むことになる。ヨイショもほどほどに。

温泉ザル
 温泉が好きなサルのことではない。ゆ(湯)―だけで行動が伴わない人のこと。国際情勢、経済、政治など、ゆうだけあってなかなかの理論家だ。しかし、有言不実行では人望もなく、なんとなく周りから疎んじられている。ひと頃、口先男(女)あるいは口だけ男(女)といわれていた種。

セッキョ馬
 「まあ、ここに座れ」と言ってクドクド説教する人っていますよね。いわゆる説教魔。何かにつけて一言いわないと気がすまない。一番困るのは同じことを何度も何度も繰り返して言うこと。「それ、さっき聞きました」と言うと、理解の仕方が悪いと言って、これまた同じことを繰り返す。説教するのもされるのも給料の内か。

ハンコ牛
 どっしりしていかにも貫禄ありそう。昔は「風格は いつも課長と 間違われ」とよく言われたものだが、いざ課長になった途端、特にする仕事もなく、日当たりのいい窓際で日がな一日、口をモグモグさせながらハンコ押しの毎日。ごくろうさまです。

コッテ牛
 言い出したらテコでも動かない、まさに信念の人。と言えばカッコイイが、要するに我を張るだけの人。昔、尾張地方にはよく見られたが、最近は絶滅危惧種みたいで、この種の人は少ない。おとなしくなって、論戦することを避けているようだ。出でよ!令和のコッテ牛

園長
 鳥獣たちを管理する園長は、並みの人では勤まらない。アメとムチを使い分けて、という手は古い。ふれあいとまごころを持って平常心で臨むというリーダーの方針の下で、鳥獣たちは元気に過ごしている。

 一度、鳥獣たちを見学したいものだが、残念ながら受け入れていただけないようです。

これも昭和の時代のお話ですが、いずれの鳥獣たちも絶滅危惧種のようです。生き延びることが難しかった「失われた30年」の管理社会。多様性ある社会を目指すためには、絶滅危惧種のような個性的な人材の奮闘を期待したい。ではまたお会いしましょう。バイバイピー


この記事へのトラックバックURL