こじつけ先生の処世術高座その25
「足のあるユーレイ」に反響ぞくぞく!?
高座その21に掲載した「番外編 足のあるユーレイ」についての続編です。かつて奉職していたある役所で、小生が若かりし頃、ミニコミ紙を発行しており、「足のあるユーレイ」についての記事を掲載したところ、手紙、電話、FAXで軽ちゃあ通信社(発行人は小生)あてに読者の声が届いた。その内容は推理、怒り、激励など様々な反響であったことを思い出し、今回の高座で紹介したいとの口上の後、高座の始まり始まり。
☆推理型
前略 軽ちゃあ通信様
毎回楽しい記事を届けてくださってありがとう。私のみならず家族、隣近所、親族などに回覧し、みんなで「ワッハハハ」と楽しんでいます。特にユーレイの話は面白くて面白くて、今でも話題になるくらいです。話題の中心は何といっても「職務権限のあるおっちゃん」は誰だ?ってこと。私はひそかにⅩはあの人ではないかと目を付けていますが、確証がありませんのでここには書きません。でもⅩの顔を見るたびに笑いをこらえるのがホントつらいくらいです。また楽しい記事を載せてください(手紙)。
☆忠告型
老婆心(男性の声でした)から言わせてもらうけど、あのユーレイの話は本当だったら大変だよ。人権問題だよ。あれがきっかけで、もしあのおっちゃんが降格されたらどうするんだ。今でさえつらい立場にあるのに、お前さんはあの人に恨みでもあるんかいの。まあやっちゃったものはしょうがないけど、ほどほどにせーよ(電話)。
☆怒り型
えれゃことやってくれたなも。あれ、ワシのことと違うか。あれ以来、周りのワシを見る目が変わってきたがね。女の人なんか、ワシの顔を見てクスクス笑いよるし、ホント見世物みたいだがね。席を立つたびに「ちょっとトイレに行ってくる」と言うと、「行っトイレ」と言われるのはまだカワイイが、「何時にお帰りですか」はないだろうと思うぞ。ホントいい加減にしてちょ~(このような趣旨の電話が複数あった)。
☆暴露型
ユーレイのことだけど、あそこまで書いたら何で名前を出さん。オレが思うにあれはAのことだろ。あれは絶対Aだな。ナニ?応えられんだと。勝手にせい(電話)。
☆激励型
毎月ご苦労さん。ユーレイのこと、よく書いてくれたと思う。公務労働者として、また公共の奉仕者として市民のために奮闘努力すべき立場にあるにもかかわらず、自分本位に勝手気ままに仕事をする輩がいることは、誠にはなはだ遺憾である。貴紙の告発によってユーレイ諸君の姿勢も少しは改まることと思う。今後の貴紙の奮闘に期待する(FAX)。
いやはや参りました。「これはフィクション」とお断りしたのに、真に受けちゃう方がいるんですね。重ねて言いますが、実在のモデルはいません(ただし、世の中よく似ている方はいるかもしれない)。全て誇大妄想型の人が創作したものです。でもそのヒントになるものはあるかもしれません(軽ちゃあ通信社)。
以上が「足のあるユーレイ」の後日談です。フィクションと言っても、モデルらしき方はいて、この方は無事定年退職し、今や年金生活者として余生を暮らしているので、お健やかに長生きしてくださいとのエールを心の中で念じて、今回の高座はここまで。ではまたバイバイキ~ン