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mc1397

2023年08月17日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その17
交際術

 付き合いは難しいが、これほど大切なものはない。ICT社会になっても、社会は人間の繋がりで動いている。上、下、横、斜めそして鬼門・・・という具合に人間関係は複雑怪奇な繋がりを持っている。
 その中で仲間を集め、集団の力をうまく自分のために動かしていくというテクニック(交際術)が必要である。今回の高座は、マキャベリストを自認する、ある人にそのテクニックを聞いたので、披露したいとの口上。高座の始まり始まり。

酒飲みこそ 真の友人だ
 酒は楽しく開放的に飲みたい。酒席で「ボク下戸だから」「ちょっと後で用事があるので」「ゴメン。車で来てまったので」などと言って飲もうとしない人がいる。そのくせ酒席での話はよく覚えていて、翌日披露したりするイヤミな奴がいる。
 反面、酒と聞くとニヤッとし、酒乱とまではいかないが、議論を吹っかけたり、大言壮語したり、女性をからかったり、あげくは眠ったりする。こういう人は内に強いファイトとエネルギーを秘め、自信と責任感を持っているからこそ酒癖の悪いことを隠さない。だから積極性や活力を感じ、親しまれ愛される。酒癖の悪い人間こそ真の友人だ。

食言を恐れるな
 食言。つまり自分の言葉や約束を破ることは、人の信頼を踏みにじることである。前言撤回も同様だ。個人特に役人は許されず、厳しい批判を浴びることになる。口から出た言葉には責任を持たなくてはいけないが、周囲の状況や条件が変わって結果としてウソになることがある。それを恐れて臆病になる人がいる。一番の例は、役人は責任を負いたくないために何事も明言を避ける。慎重というより小心翼々として臆病なエゴイストになるのだ。
 食言を恐れて卑怯、消極、保守的になるより、堂々と自己主張する積極的な姿勢を持つ方が立派であり、友人として望ましい。食言を許すことで真の友人となれるかもしれない。しかし、食言が常の人はアテにならない。

口先人間はダメ
 口がうまく理論的で、なるほどと思わせるが、今一つ信頼のおけない人がいる。情勢分析、論旨も明快で、自分の意見、結論も立派だけど、実際に自分からやろうとしない。実行する意識がないのだ。その人が評論家ならそれでいいが、サラリーマンである以上は会社の戦力だから、行動が伴わなくては単なる不平分子にすぎない。こういう人物は百害あって一利なしだから、交際から外すべきだ。

たかが名刺 されど名刺
 初対面のとき、名刺交換するのが日本の習慣だ。名刺の肩書で相手の立場や権限を判定するのだから、名刺といえどもバカにはできない。その名刺も机の中に雑多に放り込まれるのか、あるいはホルダーに入れられるかは、保存されるべき名刺かどうかで決まる。
 名刺に一工夫してあるものはよく保存されるし、印象度も強い。こんな話を聞いたことがある。名刺に自宅の住所や電話番号を併記したところ、休日に取引先から緊急連絡が入り、うまくいったということだ。仕事の名刺に何もプライバシーを書くこともないのにと思う人は、交際範囲は広くならない。
 人と人の繋がりは何処でどうなるのか分からない。名刺一枚といえども大切にしたいものだ。
 小生も公務関係の仕事で同業者と名刺交換をしょっちゅう行ったが、お堅い型どおりの名刺の交換であった。印象に残った名刺は市制○○周年のシールが名刺に貼ってあり、その人は「今年、こういう周年行事を・・・」とガイドした。こういう使い方もあるのかと感心した。それに引き換え「我社は・・・」とタメ息が出た。

世話好きに注意せよ
 他人の世話をすることに労を惜しまない人がいる。時間と金を使ってでも、人に頼まれるとトコトン面倒を見るので世間の信頼は厚い。ところが意外なことに永続した交際が生まれない。「あの人は良くできた人だ」「お陰で助かった」という賞賛や感謝はあってもだ。なぜか。それは親切の裏側に①地位逆転の確認②自己能力の顕示という金力権力意識を持っているからだ。
口では恩着せがましいことは言わなくても、賞賛や感謝をしない人には手ひどい仕返しをしかねないのもこういう人物だ。過度な親切、世話好きには注意が必要だ。言葉や態度でホドホドに礼と敬意を表し、役立てればよい。

 今回はマキャベリストを自称する人の交際術を紹介したもので、これをそのまま実行すると、冷たい人、自分勝手な人、合理主義者などと言われます。こういう考え方もあると思い、状況に応じて使い分けをして、複雑怪奇、魑魅魍魎の世界を生き抜いてください。ではまたお会いしましょう。バイバイキーン
  

Posted by mc1397 at 09:30Comments(0)TrackBack(0)