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mc1397

2023年11月05日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その36
長時間労働の是正について考える
勤務間インターバル制度の導入を

 こじつけ先生は、健幸シリーズでストレスや過労死、突然死について高座で取り上げてきたが、働く人や企業の在り方を考えると日本の労働環境の改善が必要と考える。中日新聞10月27日付けの社説によると、「勤務間インターバル制度は長時間労働の是正に効果がある」と主張している。今回の高座は、長時間労働の是正について考えたい。

増加する労災認定
 社説によると、長時間労働など過重な負荷による疾患で労災認定される件数が増えているとのこと。政府が公表した2023年版の「過労死等防止対策白書」によると、脳・心臓疾患による労災認定は2016年度から減少傾向だったが、22年度は194件(うち死亡は54件)と前年より22件増えた。精神障害による労災認定は、2022年度は710件(うち自殺は67件、未遂を含む)と過去最多で増加が止まらない状況。また、睡眠不足が体や心の健康を損なう恐れがあることが白書で指摘されている。

「勤務間インターバル制度」は長時間労働の是正に効果がある
 社説では、終業から始業までに一定の休息時間を確保する「勤務間インターバル制度」は長時間労働の是正に効果があるとされるが、導入企業は2022年時点で5.8%にとどまる。2025年の政府目標15%には遠く及ばないと指摘している。

なぜ「勤務間インターバル規制」は必要か
 この規制とは、退勤時間から翌日(もしくは当日)の出勤時間の間に一定時間以上の間を設ける規制である。すでにEU各国で30年以上前の1993年に制定された「EU労働時間指令」によりインターバル規制を導入し、1日の仕事の終了後は最低でも連続11時間以上空けないと翌日の勤務を開始できない。
心身の疲労を回復するには、一定以上の睡眠時間の確保が必要。先ほどの2023年版白書によると、労働者1万人を対象にした睡眠の実態調査から45.5%は睡眠が6時間に満たないと答えている。一方、62.5%が7時間以上の睡眠が理想と考え、理想より4時間不足している人の約3割、5時間不足の人の約4割が「重度のうつ病・不安障害の疑い」があると指摘している。
専門家によると、人間は一晩眠ったとして、肉体の疲労は眠りの前半に回復し、ストレスは後半に解消するそうだ。だから、睡眠の後半が毎日取れるだけの勤務間インターバルが重要である。また、こんな調査結果がある。8時間睡眠と6時間睡眠の2グループを観測すると、6時間の睡眠グループでは、酩酊と同じくらいの能力低下が観測されたとのこと。人間の脳が集中力を発揮できるのは起床後12~13時間が限界。集中力の切れた脳は酒気帯びと同程度の集中力、さらに起床後15時間を過ぎた脳は、酒酔い運転と同じくらいの作業効率まで低下すると言われている。これを日本人に当てはめると「1億総酩酊状態」と言えよう。
長時間労働が減り、勤務間インターバル制度が完全実施されれば、子育てや介護など柔軟な働き方ができるし、企業にとっても業務の効率化が進み生産性も向上し、利益が増加して賃金も増える。
人を大切にする労働環境の実現を期待したいとこじつけ先生は祈っているとさ。ではまたバイバイキ~ン


  

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2023年11月03日

雑談の広場

雑談の広場その13
俵万智さん 紫綬褒章受章 おめでとうございます
  2023年秋の褒章者として、歌人俵万智さんが受賞された。おめでとうございます。歌集「サラダ記念日」で一躍歌壇のスターになった方です。11月2日付けの中日新聞では「恋愛を軽やかに詠んだ「サラダ記念日」(1987年)は幅広い世代の心をつかみ、大ベストセラーに。片仮名や流行語などを交えて詠む口語短歌を身近な存在にした。」と紹介している。
  もう30数年前になるが、当時、小生は俵さんを真似て、パロディ短歌を詠んだりしていた。
<本  歌> 熱心に母が勧めし「ユースキンA」という名のハンドクリーム
<パロディ> 熱心に妻が勧めし「リポビタンⅮ」という名のスタミナドリンク
<本  歌> なんでもない会話なんでもない笑顔なんでもないからふるさとが好き
<パロディ> とげがある会話おもしろくない顔21日があるから役所が好き
         *21日は役所の給料支給日
<本  歌> 紫のもっとも淡き一群に想いをのせんあじさいの花
<パロディ> いけないと知りつつ今日もくどかれて熱き想いの紫陽花記念日
*本歌は俵万智著「サラダ記念日」より
*紫綬褒章は、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方に授与される。
  

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2023年11月01日

雑談の広場

雑談の広場その12
日本は世界第3位の経済大国から転落する!?
2023年は日独GDPが逆転する
 IMF(世界通貨基金)の世界経済見通しによると、ドル建て名目GDP(国内総生産)で日本がドイツに追い抜かれるという見通しが示された。この背景には、大幅に進んだ円安によって日本のドル建てGDPが顕著に縮小していることがあるようだ。

GDP・生産性とは
 GDPとは、労働者の給与、企業の利益、政府などが受け取る税金、お金を貸した人が受け取る利息などの付加価値の総額のこと。そのGDPの総額を国民の数で割ったものが生産性である。企業の場合で言うと、売上から他社への支払を引いた金額がその企業の付加価値になり、それが企業の従業員の給料、利益、税金、金利などの支払いに使える金額になる。それを全従業員数で割ったものが企業の生産性である。高い生産性を実現するには、付加価値を増やさなければならない。つまり儲かる仕事に専念する必要がある。
 
国際的GDPの推移
 高度経済成長を成し遂げた昭和の時代の日本は、1968年に名目GDPで世界第2位に躍り出ると、2010年に中国に抜かれるまで世界第2位の地位を守り抜いてきた。
 今の日本の経済状況をGDPで見ると、1990年代以降、バブルの崩壊、リーマンショックなどの経済変動の波を受け、「失われた30年」と言われるように、他の先進国が一定の成長を遂げる中、日本のGDPはほぼ横ばいの状況である。
 より深刻なのは、国民の豊かさを示す1人当たりのGDPは、他の先進国が成長により増加しているのに対し、日本はずっと停滞しており、2000年に世界第2位であった日本の1人当たりのGDPは、2019年には世界第25位まで後退している。その背景には、日本の労働者の実質賃金が伸びていないことにある。1991年から2019年にかけて、先進国1人当たり実質賃金の推移を見ると、1991年を100とした場合、2019年時点では、英国は1.48倍、米国は1.41倍、フランとドイツは1.34倍と実質賃金が上昇しているのに対し、日本は1.05倍にとどまっている。これが「失われた30年」の姿です。
 一国の経済の規模は、GDP総額は「人口×1人当たりの生産性」なので、人口が減る場合は、生産性を継続的に改善させていかないと、GDPが減少して、年金、医療、介護などの社会保障を維持するのが困難になる。

なぜ日本より人口が少ないドイツに抜かれるのか
 日本経済の停滞ぶりは、ドイツと比較すると、1990年は日本の名目GDPがドル建てで示すと約3兆2000億ドルで、ドイツは約1兆6000億ドルだった。国際通貨基金の2023年の推計値では日本が約4兆2300億ドル、ドイツは約4兆4300億ドルとのこと。名目GDP成長率は、日本の約1.32倍に対して、ドイツは約2.76倍と倍以上の成長率となっている。
 2010年に日本が中国に抜かれて世界第3位の経済大国に転落したときと、今回のドイツに抜かれるのでは意味が全く異なると言われる。
 経済成長の源泉は、労働力と資本である。GDPを人口1人当たりの生産性を基本として考えると、人口で圧倒的に勝る国に抜かれることは必然的なことだ。日本の人口は1億2462万人に対し、中国は14億1140万人、米国は3億3514万人と日本より人口規模も経済規模も大きい国には太刀打ちできない。では中国はなぜ米国を追い超せないかというと、人口1人当たりの生産性で圧倒的に米国が中国を上回っているからだ。超長期においては中国が米国を上回る可能性はあるかもしれない。では、日本は今後、世界第4位を維持できるかというと、やがて人口規模が世界第1位のインドに追い越され、人口の急増が著しいインドネシアやブラジル、ベトナムなどに追い越されることもあり得るだろう。つまり、人口規模が労働力の格差になるということだ。
 ドイツとの関係に話を戻そう。ドイツの人口は8389万人で、日本の7割弱である。ドイツより人口が多くても経済的に抜かれることはショックなこと。その要因は人口1人当たりの生産性が低いことにあると言えよう。

円安の影響とは言い切れない・・・借金大国の日本、どうする?岸田内閣
 1990年代以降、日本のGDPは横ばいであった。当然、経済はデフレ下にあり、物価は上がらない反面、賃金も上がらない。むしろこの間、消費税が導入されたり、累進課税が緩和されたり、社会保険料等が改定(値上げ)されて、実質賃金は目減りしていた。一方、ドイツは着実に右肩上がりで経済規模を積み上げてきた。その地力の差に2022年以降の歴史的な円安相場が加わったことで、今回の逆転劇になったとの見方があるが、円安が一時的なものという保証はどこにもない。むしろ世界は、日本の国債依存度の高さ、政府や地方の借金の右肩上がり(GDPに対する国の借金の比率は約2倍)に注目し、いつ円売りが爆発するのか、時限爆弾を抱えている日本を注視しているのだろう。

国力回復のメドはあるのか
女性の活躍で労働力を高め、生産性を向上させるために何が必要か
①男女の賃金格差の解消を
 日本の男女の賃金格差は大きい。全産業では男性の100に対して女性は7割程度とのこと。男女の賃金格差が最も大きい業種は金融・保険業で、男女の賃金格差は64.7%とのこと。
この賃金格差は日本独特の、男女の労働に関する考え方や慣習が背景にあるようだ。その一つに性別による職種分業がある。金融・保険業界では総合職や一般職などの「コース別雇用管理」が男女雇用機会均等法に対応するために導入されているが、転勤を前提とする総合職を目指す女性は少ない。実質的に賃金水準の低い一般職に女性が偏らざるを得ない傾向にあると言える。
 エリート職と言えるメガバンク各行における男女の賃金格差は大きい。男性の平均年間賃金に対する女性の平均賃金の割合は49.6%(全労働者)、正社員で52.7%だそうだ。賃金水準の高い総合職は男性、地域職のような一般職は女性という構図なんだろう。
 日本的労働管理の悪習である男女の賃金格差をなくさない限り、生産性は向上しない。日本の国際的なGDPの地位は低下を免れない。そして結果として、社会保障の原資とも言うべき税収は上がらず、貧困化が進むのではないだろうか。

②女性の職業・・・AI時代、働き続けるために
AI時代に生き残る職業は何だろうか。ある転職コンサルタントは次のようにアドバイスを送っている。「女性は事務職ではなく営業職に就くことを勧めている」
なぜ営業職か。耳を傾けてみよう。
 現在多くの事務は派遣社員や外部委託になっているが、こうした経理、庶務、秘書といった業務はやがてAIに取って代わられる。事務に未来はない。
女性こそ営業に向いている。
 営業というと、外回り、ノルマというきつい仕事のように思える。しかし、コロナ禍で営業もある程度オンラインで内勤化している。女性は話し好きで聴き上手な人が多い。親切で、いわゆる「おせっかい」が好きな人が多い。営業という仕事の本質は、相手に合った良い商品を進めることが基本。営業は小さなおせっかいの集積と言える。「誰から買うか」が購買の決定要因になる。信頼できる人から買えば、嘘のない良品を仕入れられる。その後のメンテナンスも親切にしてもらえるし、新しい情報も持ってきてくれそうだ。そんな「人」の部分を大切にできるのが営業という仕事である。
  

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2023年10月29日

雑談の広場

雑談の広場その11
女の「老い」と「妖」を考える
 これはある60代の夫婦の話です。定年退職した夫は、老後を悠々自適に過ごそうと考え、特に仕事をするわけでもなく、日々自宅でテレビを観たり、好きな小説を読んだり、時には妻の買い物に付き合ったりして暮らしています。
 ある日、夫の一言から、これまで夫に従い、影響を受けていた妻が立場を逆転させ、夫に影響を与えるようになった。
 夫婦には一人娘がいて、夫の定年間際に嫁ぐことになり、娘の門出を祝うことで人生の一仕事を終え、安堵しつつも夫婦だけが取り残されたような空虚感を感じていた。
ある日、夫から「髪が薄くなったね。やはり年かな」と言われ、妻はハッとした。妻は、50代になった頃から、若く見られたい、老いをできるだけ止めたいとの一心で、高価な化粧品を買ったり、美容院でさりげなく髪をカラーにしたり、服装も若く見られるよう努力していただけに、夫の一言で自身の老いを自覚することになった。化粧は以前より派手目になり、服装も流行のものを求めるようになった。指摘された髪の薄さは育毛剤やウィッグを使うようになり、鏡台にはドモホルンクリームや口紅など若返りの化粧品が並んでいる。そんな妻の変化を知ってか知らないのか、夫は妻の若作りを単純に喜んでいた。
しかし、妻の内面は満たされていない。夫の一言で内心ではモヤモヤしている。妻の日課として、坂道の散歩がある。自身の健康のため50代から続けている。ある日、坂道を下っているとき、坂道を上がってくる若い女性とすれちがった。彼女はその女性を見てハッと気付いた。一人呟いた。「今の女性は若い頃の自分だったのか」。過去と現在が行き交うかのような錯覚に陥った。
老いは、当人自身よりも周囲にいる人たちに明確に映るようだ。だから他人から指摘されるのだ。よく言われるように、男性の老いは目、歯、マラの順で体に変化が生じるとか。では女性はどうか。ある専門家は「老いへの抵抗は若さと美と性への妖しい執念」と指摘する。
彼女にとって、老いは「妖」として現れた。普通の夫婦は「共に白髪まで」長生きしようと暮らすものだが、彼女の場合、夫の一言が「共に白髪」という老いのイメージから外れて、夫と距離を置くようになった。
夫は妻の変化に気付き、妻と話し合って、原因の一端が自分の不用意な一言であることを知り、今まで妻を従属的に扱っていたことを詫びた。最近では、妻の散歩に付き添うようになり、妻の変化のきっかけになった坂道では手をつないで歩くようにした。
長年、付き添った夫婦でも、お互い分かり合えないことがあるが、やはり「共白髪」的なイメージで支え合って暮らしていくことが肝要なんでしょうね。
  

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2023年10月26日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その35
健幸シリーズその4
突然死を考える
 半分以上は予知できる
 健康チェックを怠りなく

 バリバリ働いていた中高年が急にバッタリ・・・いわゆる突然死や過労死。
 古いデータで恐縮だが、「突然死は半分以上予知できる」とのデータがある。

心電図でチェック
 データによると、人間ドック受診者で、受診後二年以内に心筋梗塞など虚血性心臓病で死亡した91人の健診データを分析した結果、死亡者の平均年齢は57歳、死亡病名は急性心不全、心筋梗塞などが84人、その78%が倒れてから24時間以内に死亡した心臓病による突然死だった。
 突然死した人たちのデータと健康人のデータを比較分析したところ、安静時の心電図異常率の比較では、死亡群は心筋梗塞8.8%(健康群は0%)、心筋異常20.9%(同3.4%)、心房細動(脈の乱れの一種)2.2%(同0%)と非常に対照的だった。
 運動(階段昇降)後の心電図検査では死亡群28.6%が陽性だったが、健康群は3.4%だったほか、運動中に苦痛を訴えたため検査を見合わせた「負荷中止群」が死亡群27.5%(健康群0%)。これらの検査から心臓急死したグループの56%は死亡前のデータでは発病が予知されていた。
 専門用語もあって分かりにくいデータであったが、要するに心電図検査や運動負荷検査、24時間連続心電図で異常データを捉えることができ、心臓病などの危険が予知できること。予知できれば当然その対策も可能であり、突然死という不幸は避けられる。
 だが残念なことに私たちが受診できる人間ドックや健康診断では、一般的な検査のためどこまで異常なデータが取れるのか不明。専門的な検査が必要ではなかろうか。

脳疲労の積み重ねで疲労が蓄積
 前回の健幸シリーズその3で取り上げた「過労死」を再び考えよう。
 過労死の死因は、くも膜下出血・脳出血などの脳の血管障害や急性心不全など心臓の病気がほとんどであり、年齢別では40代、50代の働き盛り、職種はホワイトカラー、管理職、公務員、技術者に過労死が見られる。
 労働者の健康状況のある調査によると、
① 翌朝に前日の疲れを持ち越す人は約52%
② 仕事や職種で不安、悩み、ストレスを感じている人は約55%
これらからサラリーマンの大半は『半健康状態』にあるといえる。
 過労は一口で言えば働きすぎ。仕事の疲れがなかなか取れないという″慢性疲労″が続いて、やがて健康を損ねて健康障害となる。この状態を「過労」という。
 現代の疲れはICT化に見られるように脳疲労あるいはストレス性の強い疲労であり、現れ方はじわじわなので疲れを自覚しても我慢できてしまう。その積み重ねで疲労は蓄積する。この基本的なパターンが過労死の背景にある。

病気の素因に過労が作用
 サラリーマンみんなが疲れ気味だとしても亡くなるわけでもない。ある危険因子がなければ、心筋梗塞とか、くも膜下出血を起こすこともない。
 脳出血の危険因子として高血圧、年齢、炭水化物中心の食習慣、酒の飲み過ぎなどがある。心筋梗塞では、タバコの吸い過ぎ、高コレストロール、糖尿病などが個人のリスクファクターとなる。
 中高年になれば、何らかの病気の素因はあって当たり前。問題はそこに加わる加重負荷、特にストレス的な加重負荷の作用がどの程度のものであるかということだ。

過労で倒れないために
 40歳を過ぎると、血管は老朽化し、過労やストレスに対する回復力も衰える。そこで過労で倒れないための自衛策は、
① 家庭での団らんを大切にして気持ちや身体を楽にする。
② ストレス解消として自分の趣味を持ち楽しむ。
③ 適度の運動
④ 偏りのない栄養
⑤ 酒を飲み、テレビを観るという受け身的な休息ではなく、遊びを大切にする。
⑥ 健康診断や人間ドックで健康チェックをする。
⑦ 残業はしない(あるいは減らす)、深夜労働はしない、年休の完全消化、労働量を減らす。
など個人や組織全体での努力が求められている。

 前回の高座と重なる部分がある高座となりましたが、自分自身で健康管理をすることが基本の核心であるので、くれぐれも″討ち死に″はしないようにとこじつけ先生は願っているとさ。ではまたバイバイキ~ン
  

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2023年10月23日

雑談の広場

雑談の広場その10
「働かないオジサン」が増殖中!?なんで?
 仕事観を見失う50代
 日本の労働者の平均年収は約400万円とのこと。就業中は苦しいながらも、何とか生活ができる。定年前の50代、60代の就業状況はどうなのか。

60代の管理職の状況・・・存在しない
 民間の管理職の実態を見ると、30代後半から40代後半にかけて課長等の管理職に就く。その後、50代後半にかけて少人数の部長職となるが、ここでピークとなるケースが大半といえる。65歳定年といえども、60代管理職は極小となり、運のいい人は役員へと出世する。大半の管理職は、60代になると、役職を降りることになる。その意味で、60代管理職は存在しないといえよう。

なぜ企業は60代になると、役職を降任するのか
 中高年が急速に増えている中、現場で働き、成果を出す就業者が不足し、管理職だけ肥大化していては企業の利益率は下がる。最前線で利益を生み出すビジネスマンこそ企業の人財。
そして、役職適齢年齢の中堅層のモチベーションを維持するためには一定の処遇が必要となる。反面、定年前の中高年は役職を降任させられることで、モチベーションが低下する。いわゆる「働かないオジサン」問題が起きることになる。そして、オジサンたちは、自らが何のために働くのかという仕事観を見失うことになる。

60歳以後は給与がダウン
 多くの企業は、60歳になると再雇用制度とか役職定年制により給与が大幅にダウンする。企業側は、給与がどの程度ダウンするのか、事前に教えてくれないらしい。60歳になって以後の給料を見て驚く人が多いのではないか。これでは老後の生活設計の見込みが立たないと嘆く人の姿が目に浮かぶ。そうならないために、50代のうちに定年後の生活をイメージし、老後資金を蓄えていくことが老後の支えとなる。
 ダウンした給料であっても、税金(所得税や住民税)は天引きされるので、手取りが減ることになる。特に、住民税は前年の所得から算定されるため、ボディブローみたいに家計に響くことになる。家計や生活スタイルの見直しに取り組まざるを得ない。

我が家の生活費がいくらかを知らないオジサン
 統計によると、家計は妻任せの人が50%とか。月々の生活費がどのくらい必要か、足りているのか、不足するのか、不足ならば何を削るのか、家計や生活スタイルの見直しに着手することになる。ここで、妻に怒ってはいけない。妻は夫の給与の減額の状況を知らないからだ。妻に依存していたわが身を反省し、これからの生活について、妻としっかり話し合うことだ。減額されたと言えども、会社から給料が支給されるうちはまだ我慢できる。問題は定年後をどうするかだ。

年金生活の明暗
 65歳で定年を迎え、セカンドライフである年金だけの生活になると、頼りになるのは年金収入だけ。
年金は年金機構の公的年金と会社の厚生年金の二階建てになっているが、ここでは公的年金に絞っての説明とする。
65歳からの公的年金の金額は「ねんきん定期便」で把握できるが、間違えてはいけないことは、ねんきん定期便の金額は「額面」であり、「手取り」ではないこと。年金から税金のほかに介護保険料が天引きされるからだ。さらに、年金には物価スライドで改定され、減額の恐れがある。
 
年金の支給は2か月に1回
 年金は毎月振り込まれるのではなく、偶数月の15日に2か月分振り込まれる。6月、8月、10月、12月、2月、4月が支給月となる。例えば、6月分の年金は4月と5月の分の後払いである。年金にはボーナスがない。従って、年金を管理することが大切で、夫妻それぞれが現役のときと同じように消費していては老後資金を食いつぶすことになる。そうならないように夫婦で収入、支出、貯蓄の情報を共有すること。夫と妻は、財布は別々でも、家計管理のためには財布は一つにしなければならない。現役当時のへそくりは許されても、年金生活では信頼関係を裏切ることになる。
 スーパーへ行くと、夫婦で買い物する方が増えている。物価高の状況もあって、二人で相談しながら食材を選ぶ。夫婦間の協力が生活を支える決め手といえよう。
 平均的なサラリーマンなら、年金機構の公的年金と会社の厚生年金で約220万円の金額となり、1か月当たりでは約18万円であるが、税金等の天引きにより、手取りが減額となることを念頭に入れないと間違いを起こすことになる。
 年金生活をうまく切り盛りしている人は、毎月の生活費を年金収入の範囲内でやり繰りし、臨時的な支出は予算を立てて老後資金から切り崩して賄っている。

  

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2023年10月20日

雑談の広場

雑談の広場その9
女の自立を考える
 男と女のいい関係を

 ある雑誌の「わたしの告発」という読者コーナーにこんな投書がかつて載っていた。
「定年までに勤めたかった。日が暮れても、夕食どきになっても、職場の同僚が頑張っている。こちらは子どもと認知症の症状のでかかった義母が私の帰りを待っている。周りに気兼ねしながら帰る。スーパーに寄り、夕食の準備、後片付け、風呂の準備、洗濯を終えると、もはや夜も12時。体が続かないのとボケ始めた姑のことも心配で、29年務めた仕事を退職。なんとか定年まで頑張りたいと思ったのに。炊事、洗濯、掃除、育児・・・どうして女がしなければいけないのか。その上、老いた親の面倒をみなければいけないのか(イヤではないが・・・)。働く女が多くなり、共働きが多い時代になったのに、家庭を持った女がフルタイムで定年まで働き続けることの難しさよ」(51歳主婦)

女の自立をどう考えるか
 共働きの女性、専業主婦といわれる女性たちの自立をどう考えるか。
 失われた30年といわれる平成の時代、そして世界的な新型コロナウイルスの感染に見舞われた令和。社会の在り方、経済や労働環境が大きく変わりつつある。
 企業社会の激烈な競争が家庭を直撃し、家族関係や人間そのものにどのように影響を与えているのだろうか。父親不在、夫不在が普通になり、夫、妻、子どものそれぞれが別々の時間表でバラバラに生活する″時差出勤家庭″みたいになっている。人間は生活体験を共有できないと、何を考え、何を感じながら生きているのか、お互いに相手の心が読めなくなって関係が空疎になっているのではないだろうか。

家内から家外へ
 その結果、妻たちは自分の生き方を問うようになり、「人生ってこんなもの?」「このままトシ」とっていくだけかしら。いったい女の人生って何なの?」から出発し、自分で自分の生き方を選び、自分が自分の人生の主人公になるという、そういう生き方に女性たちが目を向けていく。
こうして男たちが相変わらず企業社会に埋没していく半面で、女たちは「夫も子どももあてにはならない、あてにすまい」と『家内』から『家外』へと方向変換を始めた。そして、地域のことや教育、消費者、環境、政治などに関心を持ち、声を上げ、意見を述べ、体験を通して自分を人間として豊かに成長し発達させる喜びを見つけ、同時に世の中を変えていく面白さ、楽しさを女たちは知ったが、男たちはそのことに理解しようとしないし、気づいていない。

支え合い励まし合う
 女たちが男にすがっていた生き方をやめて、自分の充実した人生を創ろうとするとき、やはり足かせになるのは『男は仕事、女は家庭』と性によって役割を分担する考え方や仕組みがまだまだ根強く残っている。
 あなたはあなた、私は私と互いに自立しながら、同時に支え合い、励まし合って生きていく男と女の″いい関係″をつくるにはどうしてもこの性別役割分担の壁を突き崩さなくてはならない。男たちが依然として「主婦は三食昼寝付き」「食べさせてやっている」という昭和の冗談意識を持っているとしたら、とても男と女のいい関係は築けないだろうし、家族関係も崩れてしまうだろう。
 団塊の世代が後期高齢者になりつつある今、夫と妻の家庭での役割分担、家族のつながりなど歩み寄りの気持ちを持って話し合いたいものだ。
  

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2023年10月17日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その34
健幸シリーズその3
過労死を考える
 適度の休暇でリフレッシュを
 
 今回のテーマは健幸シリーズその3として、過労死を考えたいと思います。古くて新しい課題ですが、働く者にとってはいつわが身に降りかかるとも限らない過労死。その傾向と対策を考えましょう。では高座の始まり始まり。

 スタミナドリンクが売れに売れ、スポーツクラブがコロナ禍から脱却し活況を呈するなど疲労回復産業が再活性化しているようだ。スタミナドリンクを片手に体力増強、ストレス解消のためアスレチックで汗を流すサラリーマンの姿が目に浮かぶ。社会全体のストレス、疲労感、イライラ感の反映といえようか。

幸せと過労死が隣り合わせ
 「令和」に元号が変わっても、日本のサラリーマンは相変わらず忙しい。「団塊の世代」が70代半ばの後期高齢者になりつつある今、労働力不足が各分野で随所に出てきている。さしづめ2024問題といわれる物流分野で顕著に表れつつある。
 本来、生活の糧と幸せを得るための労働が時として過労死をもたらすことになる。なぜだろうか。

サラリーマンは半健康状態
 厚生労働省が本年8月4日に公表した「令和4年労働者安全衛生調査(実態調査)」によると、仕事や職業生活における不安やストレスに関する事項では、強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じる労働者の割合は82.2%となっている。そして肩こり、腰痛など何らかの自覚症状を訴える人も全体の約8割を超えていると思われる。
 また、本年10月13日、政府は過労死・過労自殺の現状を分析した2023年版「過労死等防止対策白書」を閣議決定したとの報道があった。13日付け中日新聞(夕刊)によると、「今回は、労働者約1万人を対象とした大規模な睡眠の実態調査が実施され、45.5%は睡眠が6時間に満たないと回答した一方、62.5%が理想は7時間以上と考えており、実際との隔たりが目立った。」とのこと。さらに記事によると、「睡眠不足に陥ると肉体の疲労が回復せず、精神にも悪影響が見られると白書は指摘。過労自殺につながりかねない精神障害による労災認定は、22年度に710件で過去最多となり、厚生労働省の担当者は、『心の健康維持のためにも長時間労働を是正し睡眠を確保する必要がある』と強調した。」と紹介している。また、記事は「睡眠の欲求が満たされないほど心の健康を損なう恐れがあり、理想よりも4時間不足している人の27.4%、5時間不足している人の38.5%が『重度のうつ病・不安障害の疑い』があるとされた。理想の睡眠時間が取れる人の約7割は『うつ傾向や不安がない』とされたが、理想より3~5時間不足の場合はいずれも4割以下だった。・・・睡眠の不足感が大きくなるほど、幸福感が低くなる傾向も確認された。」とまとめてあった。
 これらのことからサラリーマンの大半が「半健康状態」にあることを示している。
 白書によると、「過労死等」とは過重な業務負担に伴う脳・心臓疾患が原因の死亡や精神障害による自殺などと定義されている。
 過労で倒れたとみられるケースのほとんどが急性心不全、くも膜下出血、脳出血など循環器系疾患。年齢別では働き盛りの40代、50代。職種はホワイトカラーの会社員、管理職、公務員、技術者。

働き過ぎが引き金に
 過労というには、その前提として疲労がある。疲労は仕事による疲れであり、疲れがなかなか取れない状態が「慢性疲労」。その慢性疲労が続くと、健康障害を引き起こす。この状態を「過労」という。
 この過労状態は「ストレス反応」とも言われる。つまり、重い責任、怒り、心配事、精神的緊張が長時間続くと、病気の引き金になるケースが多い。
 過労死の実際の死因は脳の血管障害や心臓の病気がほとんどであり、過労死とは「循環器系の病気が悪化して死に直面するような状態で、その背景には過労があるもの」ということになる。

重くなる事務仕事
 技術革新やICT化が進む中で全般的に仕事は軽作業化しているように見える。しかし実際の負担は軽くなっていない。一つ一つの作業は軽くても、総体として見れば、重い負担となっている。
 現代の仕事は「重い軽作業」といえる。そのため、実際の仕事の疲れは筋肉疲労のさわやかな疲れと違ってぐったり疲れであり、しかもストレス要因の強い神経性の疲れなので、翌日に疲れを残しやすい。

過労で倒れないために
 こうして知らず知らずのうちに疲れを蓄積させ、個々人の病気の素因(タバコの吸い過ぎ、糖尿病など)と相まって命を縮めることになる。
 過労で倒れないために
① 家族の団らんを大切に気持ちや身体を解放させる。
② 休暇をしっかり取り、人間的欲求を充足させる。釣りの好きな人は釣りを、旅の好きな人は旅を。
③ 適度の運動
④ 偏りのない栄養
⑤ 残業や深夜労働などの過重労働は避け、有給休暇を完全消化するなど全職場的な取組が大切である。

 少子高齢化、人口減少に伴う労働力不足はより深刻化している。外国人労働力にどこまで依存できるのか。65歳定年が当たり前になってきているが、それも延長せざるを得ない時代がいずれやってくるだろう。国は将来のビジョンを示していない。人口動態のデータから少子高齢化、人口減少の到来は予測できたのに、国の政策は後手後手に回ってしまったという教訓を活かし、将来のあるべき姿を示すべきではないかとこじつけ先生は考える。ではまたお会いしましょう。バイバイキ~ン
  

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2023年10月14日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その33
健幸シリーズその2
生命を奪うノルマストレス
 疲れたら休む・・・これっきゃない

 今回も健幸シリーズその2として、前回に続き「ノルマストレス」を考えたいと思いますとの口上。高座の始まり始まり。

 かつて昭和から平成の時代に「24時間タタカエマスカ」というCMが世の中を席巻していた。これに鼓舞された労働者は生命を削り、会社のために働き抜いたという時代があったが、今も変わらない。子どもの教育問題、住宅ローンの返済、正規・不正規の不安定化した雇用環境、ICT社会への漠然たる不安、会社の仕事や昇進などなど、競争原理社会で生きる労働者にとっては実に厳しい明け暮れの日々。今回も前回に続きストレスのなかでも特に厳しいノルマストレスについて考察する。

 前回でも触れたが、厚生労働省が本年8月4日に公表した「令和4年労働者安全衛生調査(実態調査)」によると、労働者の8割強がストレスを感じている。

バランスを崩す過剰ストレス
 少々堅い話になるが、ストレスは皆さんご存知のとおり刺激若しくは固く締め付けるという意味の言葉。力学では物体に外から力は加えられたとき、その内部に生じる歪みをストレスと呼ぶ。これを医学に導入したのがストレス学説で、簡単に言うと、人間の精神に歪みや圧迫が与えられる→緊張したり興奮する→「こりゃよくないぞ。元に戻ろう」という心身バランスを保つ抑制機能が働く。
 このように人間の身体は環境に対して順応性がある。ところが、このストレスが過剰になると、バランスが崩れ、抑制機能が働かなくなる。これが悪いストレスである。
 ちっとも簡単な説明ではないが、塩分でもコレステロールでも、お父さんの好きな酒でも、適量を超えると害になるように、適度のストレスは必要ではあるが、これが度を過ぎると、まさに天国と地獄であり、ひどくなると過労死、ウツ病、ノイローゼ、自殺などを引き起こすとか。その最たるものが「ノルマストレス」である。

濃くなる労働密度
 やっとこの考察も本題に入る。じっくり腰を落ち着けて読んでほしい。
 世の中、ノルマがなく(あってもそう大したことない)定時になればハイサヨナラの職場もあれば、夜遅くまで仕事をし、それでもこなせずに、家に持ち帰る人。ノルマを課せられて休日もなく働き続ける人と様々。
 総じて言えることは、企業間の競争が激しくなっており、国内だけでなく国際間競争も激しくなっている。各企業とも生き残りをかけて他業種のナワバリにも進出するところが増えており、仁義なき闘いはその筋だけの特権ではなくなっている。
 何といっても一番大変なのが労働現場で働く人たち。労働密度が濃くなり、ノルマアップ、スピードアップが進み、職業上のストレスがまん延している。いえ、分かっていますよ。中にはストレスも何もなく、ガッハハハと笑っているだけのお父さんがいるってこと。

過度なノルマが危ない
 職場でのストレスの要因は次の三点。
・職務上の要請、期待、圧力
・職務上の自由裁量権
・サポートの有無
 例えば、職務上の要請がきつく(仕事量が多い、ノルマがキツイなど)、自由裁量権が低く(自分で決定できない)、サポートがない(手伝ってくれる人がいない)場合は、ストレスが最も強くなるということ。
 思い当たるフシはありませんか。
 この中で一番人間の心身に大きな影響を与えるのは「職務上の要請、期待、圧力」で、これを「ノルマストレス」という。
 またまた堅い話。このノルマという言葉は、今問題の国ロシア語が由来だそうで、「割り当てられた労働の量」という意味。今や目標や責任の意味でつかわれている。
 適度なノルマ設定は意欲や生きがいを引き出すプラス要因になるが、それが限度を超すと大変なことになる。余談だが、ノルマという語源の国での労働生産性が低いのは、きっとノルマの設定が低いからでしょうか。だからノルマさえこなせばいいいということになり、国際的に生産性の低い経済状態になっている。それを補うためにかつてのソ連邦を構成した国々に過剰なノルマを強いているのではないか。それに従わない国を武力侵攻して隷属させようとしているのではないかとの仮説をこじつけ先生は考える。それに比べ、我が国(経済に限ってのことだが)は、ノルマが高すぎるところがよくないなあ。

増えている過労死・自殺
 ビジネスマン(公務員も含む)特に中堅管理職にとって最大のプレッシャーは、ノルマ(目標、責任)の達成である。過酷なノルマをこなすために多忙と長時間労働を繰り返すことになる。
 それでは過度なノルマストレスが人間の心身にどう影響するのか。恐ろしい話だが、過労死、ウツ病、神経症、ノイローゼ、自殺など心身の疾患を引き起こすことになり、現実に過労死・自殺が増えている。
 社会進出とかでやたら元気のいい女性たちに気配りしてほしいことは、お父さんたちの身体の変化。寝覚めが悪いとか、体がだるそうとか、アノ回数が減ったとか、顔色が悪いとか、そんなとき身体を休めるよう気を配ってほしいなあ。くれぐれもアノ回数の少なさを取り上げて責め立てないでくださいよ。お父さんは家に帰り着くときはもうクタクタなのですから。
 えぇ、分かっておりますよ。中には本店の他に支店まで作っている方やフリンフリンと飛び回っている方がいることも。

疲れたら休む・・・これが一番
 さてこの悪玉ストレスといかに付き合うか、その対策編。
 かけがえのない人材(人財)が突然倒れたり、休まれては企業も困るということで、メンタルヘルス対策に取り組む企業が増えている。例えば「勤務中のフィットネス(トレーニング)」「メンタルヘルスセミナー」「ストレスセミナー」「ストレスチェック」「職場復帰支援」とか。しかし、経済効率を下げずに行う対策なのでやることに迫力がない。基本は疲れたら休ませる。労働時間を短縮する。人員を増やし自由裁量で働けるなどの環境改善が必要と思う。

気分よく生きよう
 個人レベルでも会社と心中するような気持ちを持たずに、仕事は定時で終わり、残業はしない、疲れたら休むようにしたいですねぇ。
 上司の方も終業後はいつまでもデスクに居ないでほしいなあ。部下が帰りづらいですよ。5時を過ぎればお互い対等という社会モラルを持ちたいものだ。
 精神疲労時の特効薬・・・趣味とか読書とか自分の好きなものをちゃんとキープしとかないと、気分よく生きられない時代ですぞ。かつて話題になったあのサラリーマン川柳、今でも胸にジーンと来る。
「無理させて 無理するなと 無理を言う」
「過労死のニュースの時だけ妻やさし」

 前回に続き健康シリーズ第2弾、いかがでしたか。こじつけ先生は現役当時を振り返りつつ、自分の年金の原資を払ってくれている現役サラリーマンに感謝しながら、エールを送りたい一心でいるとさ。ではまたバイバイキ~ン
  

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2023年10月12日

雑談の広場

雑談の広場その8
共働きの家事を考える
 共働きにとって″家事″は、夫婦永遠の課題だ。『民主的』に分担している家庭は別として、大体は妻が行っている。だから、「共働きで、夫は仕事だけ、妻は仕事+家事+育児!?これが普通だなんて絶対におかしい話だ」と妻たちは憤る。
 大体の男性は「家事はようやらんから頼むよ。その代わり力仕事や家のローンの事とか、妻子が路頭に迷わんようにやっとるから」と考えているが、どうも最近は旗色が悪い。そう思っていたら、ある主婦の発言「共働きでたまった家事にイライラ・・・でもいいんです。これからは発想の転換の時代。イライラしてしわを増やすより、背伸びしてガラスを磨けば腰の運動、背筋がしゃんとする。・・・家事一切″老化防止、肥満は敵だ″と唱えながら楽しくこなしていきましょう」。悟りと言うか、開き直りと言うか、女のスゴミを見た思いがする。この夫婦は間違いなく、夫婦の黙契が破綻し定年(熟年)離婚だろうな。

内も外も管理職だらけ
 古い話ですが、「女房は管理職に似ている」とあるコラムニストが次のように発言をしていた。
「女房も管理職も、亭主や部下が『いつ、どこで、何をしていたか』を知りたがる。それも根堀り葉掘り・・・」。ある漫画家も「夫の浮気に妻が腹を立てるのも、自分の管理から逸脱したために起こる腹立たしさであり、若い男女の三角関係とは次元が違う。言ってみれば、チームワークを何よりも大切にする団体スポーツのチームの中で、一人だけ勝手な行動をとるようなもので、愛だの嫉妬だのというのではない」と書いているのを見て、思わず「我が意を得たり」とコラムニストは記している。
 このことを妻に聞かせたところ、
「うん。そうね。そういうところもあるわね」とのたまうので、「夫や子どもを管理・監督するのだったら、もしかしてエコヒイキしているんじゃないの」と思わず聞いた。妻の答えは明快で、「うん。それもあるわね」と淡々と主張された。
 この言葉に思わずドキッ。子どものことはさておき、一体私はどこの誰と比べられているのだろうか。ご同輩、お宅は大丈夫?
  

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2023年10月10日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その32
健幸シリーズその1
ストレスとウツ病
 余裕をもって心の健幸を

 現代はストレス社会。ストレスを適度に発散させないと、やがてはウツ病という「心の病」になる。平均的なサラリーマンなら誰でもひょんなきっかけでストレスが高じて、ウツ病に発展する要素を持っている。今回は健幸シリーズその1として、「ストレスとウツ病」を考えたいとの口上。高座の始まり始まり。

 厚生労働省が本年8月4日に公表した「令和4年労働者安全衛生調査(実態調査)」によると、仕事や職業生活における不安やストレスに関する事項では、強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じる労働者の割合は82.2%となっている。その内容は、「仕事の量」が36.3%と最も多く、次いで「仕事の失敗、責任の発生等」が35.9%、「仕事の質」が27.1%となっている。労働者の8割強がストレスを感じている。
 この背景には、技術革新、IT化という労働環境の急変、労働者の高齢化に伴うストレスに対する抵抗力の低下などがあると言われる。

硬直した筋肉をゆるめよう
 ストレスの症状は筋肉の緊張に現れる。常時仕事の緊張状態が続くと、人間の筋肉は弛緩しなくなる。ストレスが続くと肩こりになるのはそのため。ではどうしたらいいのか。まず硬直した筋肉をゆるめてやろう。
☆簡単な筋肉の弛緩法
 毎日一回全身の力を抜く練習をする。全身に力を入れてぱっと抜く。これを繰り返す。
 これを続けてもリラックスした状態にならないようなら、まだ緊張状態にあるので、思い切って休むなどリフレッシュをしたほうがよい。それでもおかしいようなら早めに病院へ。

ウツ病の予防と対策
 ウツ病予防として、次のように指摘されている。
 ウツ病はストレスが高じ、心身とも疲労が重なったときにかかりやすい。
 ウツ病になるきっかけは次の三つ。
・家族や親しい人を失ったとき。
・自分が追い詰められ、どうしても逃げられない状況だと思い込んだとき。
・前途に全く希望が見出されないと感じたとき。
 以上のような条件が重なったとき、ウツ病になりやすい。中でも粘着型の性格あるいは執着型の性格の人はウツ病予備軍ともいえる。つまり、融通の利かないまじめ人間、妥協できない完全主義者、気が小さくて自己主張できない人、まったく趣味のない人や逆に趣味にのめりこむ人も当てはまる。
 ウツ病も早期発見、早期治療が大切だ。

ウツ病の進行
☆第一段階
  何をやるにも面倒になる。例えば、朝起きて歯を磨き、新聞を読むと言ったことができない。いつまでもゴロゴロしたい気分が続く。
☆第二段階
  人嫌いになる。人と会うことがイヤになり、できるだけ避けようとする。
☆第三段階
  決断力が低下する。2~3時間ほど眠ると目が覚め、朝まで眠れない。食欲が減り、何を食べてもおいしくない。
  このまま放っておくと、「希死感情」が生じる。つまり自殺願望。会社にも家族にも迷惑をかけているという強迫観念に取りつかれ、自分を責め続ける。なんらかの引き金があると自殺してしまうことになる。

高望みせず、楽観的に
  この引き金になるのは上司や奥さんの「激励」にあることが多い。重症のウツ病の人に「しっかりしろ」は禁物だ。
  競争社会が続く限り、ウツ病になる要素は多い。風邪を引くのと同様に気軽な気持ちで病院に足を向けてほしい。軽いうちなら二週間に一度くらいの通院ですむそうだ。
  ウツ病にかからないための対策として、
・高望みし過ぎないこと。「人生80%主義」と楽観的に考え、余裕を持つこと。
・「いくつもの顔をもつこと」。変身型人間になり、会社を一歩出たら仕事を忘れ、別な人間になるよう自分でコントロールすること。
・40歳半ばまでには一つでも趣味を作っておくこと。

 こじつけ先生は言います。「適当に遊びなさい。趣味を持ちなさい。お小遣いがないってか。奥さんに賃上げ交渉しなさい。何だって、これが最大のストレスなの。ご同輩、大変だのう。お見舞い申し上げます」で本日の高座はお終い。ではまたバイバイキ~ン
  

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2023年10月07日

雑談の広場

雑談の広場その7
おばさん論
 会社や行政などの組織がなんとなくおばさんっぽくなっていませんか。おばさん年齢ってあるんでしょうか。30代、40代いや50代でも素敵な女性がいる反面、年齢に関係なくおばさんっぽい人もいます。
 ではおばさん的行動や考え方はどんなものでしょうか。
☆化粧や服装にこだわらなくなった。「もう何でもいいや。面倒だから制服で行こうか」
☆自分で決められないことでも、人が決めたりすると必ず文句を言う。
☆「世の中そんなもんよ」とか「まあいいじゃない」などの言葉が出る。
☆休日は髪ボサボサでも平気で一日を過ごす。もちろんスッピンだ。
☆家では夫や子どもをこき使い、仕事では上司でもないのに人にやらせる。
 要するに考えや行動が保守的になり、努力して美しくなろうとか、向上しようという気もなくなる。そんな人が世にいう「おばさん」でしょうか。ただし、大阪方面の「オバハン」と一般論の「おばさん」では根本的にその存在意義は異なる。
 年をとればとるだけ人生の深みがあるはず。いつまでも素敵なあなたであってほしいと思うが・・・
「おじさん論」はやりません。おじさんは救いようがないから。

カラオケ
 コロナ禍では、カラオケは冬の時代みたいだったが、本年5月8日以降の新型コロナウイルスの5類相当移行に伴い、また陽が当たるようになったみたい。最近の傾向では、一人カラオケなんていうものも人気があるようだ。
 いよいよ宴会の季節。男はカラオケが何より苦手だった。コロナ禍のときはカラオケに誘われることがなかったが、これからは・・・と思うと気が重い。
 男は中学生の頃、クラスのみんなの前で独唱したくらいなのでオンチではないと思っているが、とにかくカラオケが嫌いなのである。人の気も知らないでどんどん勝手に曲だけが進み、ひとたびはずれると最後まではずれっぱなしというのが気に入らない。また、玄人の歌い方をまねて、思い入れたっぷりにビブラートを利かしたりするのを聞くのも嫌だ。
 宴会中のカラオケは、今は行わないが、その後のカラオケにはやむなく同席することになった。改めて、上司の発声で乾杯。すぐにカラオケが始まる。歌いたくてウズウズしていた人たちが次から次へと十八番を入力する。まずは幹事役が「おどるポンポコリン」で座をにぎわし、次はとっておきの歌を聴かせるという芸達者ぶり。サラリーマンにしておくのはもったいない。一座で全国巡業できるくらいの芸人がそろっている。
 幹事は特定の人にマイクを独占させてはと気を遣い、できることなら歌わずに済ませたいと念じている男を指名した。「今ちょっとカゼ気味で・・・もう少し後で」。それを見て日頃は目立たない人物がさっとマイクを取った。
「それでは男声合唱で昔懐かしい歌を・・・」と言って2~3人に声をかけ、嫌がる男も入れて歌った。
 男は、流れを止めずに嫌がる男も気持ちよく歌えるよう気を配ったこの人に比べて、自分の幼さを恥ずかしく思った。
  

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2023年10月05日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その31
薬物問題を考える
 若者を蝕む大麻

 今回の高座のテーマは、かなりマジメであります。この夏、日本大学アメフト部や朝日大学ラグビー部で大麻取締法違反(営利目的譲渡)の疑いで部員が逮捕されるという事案が発生し、若者の薬物問題がクローズアップされた。
 本年10月3日付けの中日新聞(朝刊)によると、政府は20日に召集する臨時国会に、大麻草から製造された医薬品の使用を認めること、そして安易な乱用を防ぐため既に禁止されている「所持」や「栽培」に加え、罰則付きの「使用罪」を新設するという大麻取締法の改正案を提出する方向とのこと。

コロナ禍で急増している大麻の乱用
 昨年の3月24日に公表された警察庁の令和3年における組織犯罪の情勢によると、令和3年の薬物事犯検挙人員1万3,862人のうち、覚醒剤事犯の検挙人員は平成29年に1万113人であったものが、令和3年には7,824人と減少した反面、大麻事犯は平成29年の検挙人員3,008人が、令和3年には5,482人と急増している。この大麻事犯で特筆すべきことは、20代と20歳未満の若年層が急増していること。令和3年は20代が2,823人、20歳未満の994人と合わせると、20代以下が約7割を占め、若年層の大麻使用に歯止めがかからない状況にある。驚くべきことは20歳未満の994人のうち、高校生は186人、中学生は8人で、最年少は14歳の4人。大麻は中学生世代まで蝕んでいる。
 急増している背景として、新型コロナウイルス感染症の影響で行動が制限される中、若年層に大麻が浸透していること、インターネット等で、大麻は有害性がない等の誤った情報が氾濫し、青少年の大麻乱用の拡大につながっていることがある。大麻の入手はインターネット経由で、SNSを通じての入手のほか、友人・知人からの入手もある。

大麻は心身を蝕む
 大麻は大麻草の花や葉から抽出され、幻覚作用があるテトラヒドロカンナビノールという成分を含み、脳神経のネットワークを切断し、やる気の低下、幻覚作用、記憶への影響、学習能力の低下などを引き起こし、乱用することで心身を蝕むばかりでなく、乱用者が傷害事件や交通事故を引き起こすなど、周囲へも被害や影響を及ぼす。
 軽い気持ちで手を出し、より刺激の強い覚せい剤など薬物依存の悪循環にはまってしまい、廃人への道となる。

危険性や有害性の正しい知識の普及を
 発達段階にある青少年の脳は、大麻の影響を受けやすく、正常な発達に障害をもたらす可能性もある。法による規制だけでなく、大麻の危険性や有害性について正しい知識の普及が必要である。

市販薬の乱用も危ない
 10代の若者の市販薬の乱用が広がっていると専門家は指摘している。厚生労働省が隔年ごとに実施している全国の精神科医療施設における薬物関連精神疾患の令和2年度実態調査(1217施設)によると、2018(平成30)年、10代の患者の4割以上が咳止め薬や風邪薬、鎮痛薬などの市販薬を乱用していたことが明らかになった。これらの市販薬には、中枢神経を覚醒させる成分と鎮静させる成分の両方が含まれ、大量に飲むと高揚感が得られるとのこと。
 咳止め薬などの乱用のおそれがある市販薬の購入量は、一度に1瓶までに制限されるなどの国の販売ルールや日本チェーンドラッグストア協会の若年者への身分証の確認や聞き取りなどの自主ルールがあるが、徹底されていないという問題もある。また、2014年から市販薬のインターネットでの販売が解禁されたことも、市販薬の乱用の要因とも言える。市販薬の乱用防止として用法・用量を守って使用するとともに、市販薬の正しい使い方の必要性を小・中・高校、大学で伝えていくことが大切ではないだろうか。

 今回の高座は、これからの社会を担っていく若者が大麻などの薬物、市販薬の乱用という「落とし穴」にハマることがないようにというこじつけ先生の願いから、普段とは違う内容となりました。時々、マジメな高座もあるでよ~ ではまたバイバイキ~ン
  

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2023年10月02日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その30
村田兆治に学ぶ
 逆境を乗り切る

  大リーグ、エンジェルスの大谷選手が日本人初のアメリカンリーグの本塁打王に輝いた。大谷選手は今季、44本の本塁打、打率.304、95打点、20盗塁、投手として10勝5敗、防御率3.14、167奪三振で、ベーブ・ルースも成しえなかった史上初の2年連続10勝&30HRの成績で今季を終えた。多分、リーグでのMVPの栄冠があるだろうとのことです。
  大谷選手は終盤で左肘じん帯損傷のため、手術をしたとのことで、手術の内容はまだ明らかではないけれど、大谷自身はSNSで「手術は成功」と公にしている。今後の去就は、手術執刀医の話では、打撃だけなら来シーズンからできるが、投手としては2025年のシーズンとのことらしい。健康な姿で活躍してほしいと思う。この報道を聞いて、思い出したのが、昨年11月、物故者となられた村田兆治さんのことです。
  村田さんはプロ野球でマサカリ投法、昭和生まれの明治男、ストレートで勝負する男などの数々の異名をもったロッテオリオンズの投手でした。1990(平成2)年、40歳で引退した。最後の登板となった西武戦では、140kmを超えるスピードボールを投げ、まだやれるじゃないかというファンの声を尻目に身を引いた。
  村田は言う。「あと2~3年はやれる自信はあるが、自分のイメージどおりの投球ができなくなったから」。215勝177敗そして暴投148という数字が村田のすべてを物語っている。村田を語るとき、忘れてならないことは奇跡の復活を遂げたということ。
  1982(昭和57)年5月、投手の宿命ともいうべき右肘を痛め、腱移植手術を行った。一度体にメスを入れた投手は再起できないというジンクスに挑戦した。米国での手術、リハビリ・・・と3年間、地獄の日々が続いた。そして1985(昭和60)年4月、再びマウンドに立った。村田は団塊の世代のエースでもあった。40歳まで現役であった村田は人に言えないような努力と精進を重ね、自らを叱咤激励していたに違いない。
  ビジネスの世界では失敗や挫折がつきもの。どういう心構えで乗り切るかでその人の真価が問われる。
  逆境に立たされても、それを乗り越える強い心を持ちたいものだ。
  冒頭の大谷選手に話を戻すが、大谷は以前に右肘のじん帯にトミー・ジョンという手術を受け、2年余のリハビリを経て、二刀流を完成させ、ベーブ・ルース以来と言われる100年に一度の選手として再起した経験があるので、今回の二度目の手術、その後のリハビリについても乗り切り、さらに大きくなって再々登板の姿を見せてくれるものと期待したい。

 こじつけ先生は子どもの頃、道路の三角ベースで遊んだ経験があるくらいで、野球については素人だが、なぜか大谷選手には惹きつけられている。テレビでの放映は欠かさず観戦しているので、他人事とは思えないそうだ。ではまたバイバイキ~ン
  

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2023年10月01日

雑談の広場

雑談の広場その6
不倫ごっこ

 女性の社会参画の進展に伴って″不倫″の方もすごいらしい。今に始まったことではなく、昭和の時代のテレビドラマ「金曜日の妻たちへ」(昭和58年放映)に刺激され、主婦らに不倫ブームを巻き起こした。平成、令和の時代では特に取り上げられることもないようだが、男女の仲は予測不能で、何が起きてもおかしくない。昔は、男が主導権を持っていたようだが、近頃は、女性が主導権と金玉を握っているとか。
 森村誠一氏の著書「未踏峰」のなかで「男と女の間にはさまざまなパターンがあるようでいてごく限られている。要するに社会的に認められるか、認められないかの二大パターンに区分され、後者はすべて『不倫』として括られる」と分類している。
 そもそも、不倫なんて人倫、人道に背くことだからこっそりやってほしい。愛しあっても求めあっても世間のしがらみで一緒になれないのだから、社会の片隅でこっそり咲かす隠花植物のようであってほしい。
 会社、行政、団体を問わず、どこでもカップルは成立するし、噂になる。大半はどうもやっかみ半分のようだが、中には「どこそこで見た」とか「一緒に買い物していた」とかの目撃談が伴うと、思わずひざを乗り出してしまう。
「ウンウン、やっぱりそんな雰囲気だわ」から始まって、「よう家庭に波風が立たんな」「バレたらどうするんかいな」と拡散する。
 この辺の心理は、女と男では違う。年配の女性は「まあ嫌らしい」と一言。比較的可能性のある女性は「そう、ふ~ん」と天を仰ぎ、自分がそうなったらと想像してしまうらしい。これが男となるともうはっきりしている。オレもチャンスがあったら・・・
 大半の人はそう思うだけで終わってしまう。なぜなら男はその気になってもフラれることはあるけど、女性がその気になればフラれることはない。今は女性がその気になり、男にその気にさせる時代だそうだ。
 不倫をしている人は大変だなあと思う。だって家庭のほうでもキチンとやらにゃいかんでしょ。まあ、うまいことやってちょうせ。さあ、仕事仕事

格言
遠くて近きは男女の仲
 男女の仲が結ばれやすいこと。「遠くて近きは男女の仲、近くて遠きは田舎の道」というが、あの二人なんでもない仲だと思っていたのに、おやおやいつの間にか深い仲だった、やっぱり・・・というようなときに使っている。

男心と秋の空
 「女心と秋の空」は知ってたけど、まさか男心にも秋の空があるなんて。意は、秋の空は変わりやすいものだが、それと同じように男の心は移り気で変わりやすいものだということ。類似として「夫の心と川の瀬は一夜に変わる。男心と秋の空は一夜に七度変わる」がある。文意は女心と同じだが、男の腹のなかには浮気虫がいるだけに始末が悪い。もっとも近頃の女性のなかにも不倫虫がいるとか。秋は人恋しくなるんですね。
  

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2023年09月28日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その29
現代版「はだかの王様」
 なぜドンは挫折したのか?

 本年6月12日付けの高座その3で「独裁者は『はだかの王様』」を掲載しましたが、今回もその後の状況を踏まえて第2弾として、「はだかの王様」を考えたいとの口上。では高座をお楽しみあれ。始まり始まり。

 ドンといわれた実力者が自ら墓穴を掘って舞台から降りている。古くはリクルートでつまずいたNTTの会長、NHKでも衛星放送打ち上げに失敗した時どこにいたのかと聞かれ、ウソをついたことがバレての会長辞任、最近の例では、〇〇モーターの保険金不正請求問題や芸能界におけるジュニアへの性加害問題の社長辞任があった。いずれのドンも、優れたリーダーであり、たたき上げのキャリアでトップに立った。なぜドンはつまづき、挫折したのだろうか。
 ある評論家はこのように分析している。
「優れたリーダーが独裁者になり、次第に裸の王様になる。独裁者のあらゆる言動・・・間違いまでも褒めそやす。誰も苦言を呈さなくなる。逆に、忠義面して異論を口にした人間たちのことを独裁者に告げ口する。余計な尾ひれまで付ける。・・・誰もが独裁者のご機嫌取りだけを考える。こうなると、どんな人間でも自分の言動、ふるまいについての判断が狂ってしまう。そして、おそろしくワキが甘くなってしまう。ノーガードになってしまう。その意味では、内なるヒラメ官僚たちによってたかって″裸の王様″にさせられた被害者だと言えるのかもしれない」
 組織である以上は権限を持つ者がそれぞれの部署におり、その頂点に最高責任者の長が君臨するというピラミッド構造となっている。もちろん、監視機能として監査や経営委員会といった機関も存在するが、有名無実化する場合が多い。
 すべてが上意下達でドンを補佐する立場の者が「ヒラメ官僚・イエスマン」になり、「お説ごもっとも」と追従するようでは、その組織の将来は暗い。権力者は独裁者となり、現代版「裸の王様」となってしまう。いわば、ヒラメ官僚やイエスマンが独裁者を生み、裸の王様を作るということだ。
 ではなぜイエスマンが増えるのか。簡単だ。上に可愛がられ、登用されることを望むなら、上に向かって意見を言い、立てつくより「ハイハイ」で通した方が「カワイイやっちゃ」となる。
 企業であれ、行政であれ、組織内で自由闊達にロマンを語りあえるようにしたいものだと昭和人間を自称する小生は考える。

こじつけ先生は自ら昭和人間と言っているが、時代遅れの人間であるかもしれません。◯◯モーターや◯◯ニーズ事務所が世間を騒がせている。共通していることは、人を大切にする経営をしていないことに尽きるのではないかと考えます。ではまたバイバイキ~ン
  

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2023年09月25日

雑談の広場

雑談の広場その5
人間観察学
 わたしは見た!噂の化粧女
 ある日の朝、野暮用で名古屋へ行くため名鉄の急行に乗った。ラッシュ時を過ぎた時間にしては乗車率150%くらいだった。
 私は妙な癖があって、電車に乗ると必ず周囲を見回し、美人がいればその傍らに行くし、その筋の人がいれば遠ざかるようにしている。もちろんお年寄りがいれば席を譲るように心がけて、眠ったふりは極力しないようにしている。今日は、どうも私の目を引き付ける人もいないし、警戒を要する注意人物もいない・・・と思ったら、私は見た!!電車内で化粧をするという噂の化粧女を。
 化粧女は悠然と人目を気にせずにパフをはたいていた。顔は髪に隠れ、その全貌はまだ明らかではないが、浅黒い顔が段々白っぽくなっていくのが分かる。
 車掌が「○○、○○」と駅名をアナウンスした。電車の車掌はどうして鼻にかかった甘ったるいしゃべり方をするのだろうか。電車が駅を出ると、女は化粧道具からアイシャドー、マスカラ、アイラッシュカラーを取り出した。雪女みたいに白っぽくなった顔に今度は目を描くわけだ。キツネ目がタヌキ目に変わっていく様をつぶさに見学した。この変身というか、化けるというか、この過程は家内だって見せてくれない。この芸術を赤の他人が見せてくれるというのだから、金を払っても惜しくないと思った。誰か帽子を回したら、私は小銭を投げ入れただろう。
 〇〇川を過ぎるあたりで目の修復も終わり、今度は口紅を取り出した。予期したとおり真っ赤な口紅だった。電車の揺れを気にすることなく、化粧女はたらこ唇を筆でおちょぼ口に変えていく。私は啞然、呆然、愕然となり、取り乱れた。親からもらった顔をこんなに変えていいのか。しかし、韓国あたりで整形するよりはましかと思い直した。
 朝家を出るときと、夜帰宅するときとでは顔は別人だ。化粧女は多分未婚だと思うが、もし結婚したら、ご主人は何と思うだろうか。余計なおせっかいだけどね。
「お前は二つの顔があっていい。ボクは二人の妻があるのと同じだから」とでも思うのだろうか。うやらましい。いやうらやましい。
 車掌が鼻にかかった声で駅名をアナウンスした。女はそれがいつもの合図であるかのように唇の作業を終了し、次はブラッシングへと移った。もうこの時には車内の目は一斉に化粧女に注がれていたが、女は動ずることなく、堂々とした手付きで造形に励んでいた。この人ひょっとして、造形学校の先生とか、某有名な化粧品会社の方とか。
 私の周囲にいた女たちのうち、中年女は「フン何さ。化粧は家を出る前にするものよ。よくスッピンで乗れるわね」という顔付き。化粧女は「オバサン、化粧しないと外を歩けないのね」と心理戦を展開しているかのように緊張感があった。若い女は化粧女に感化されたのか、手鏡を取り出し点検を始めた。美しくなるのはいいことだと思いつつもその製造工程を見ると言葉を失ってしまう。
「新名古屋、新名古屋」のアナウンス。化粧女はすべての作業を終了しスクッと立ち上がった。その時、女の顔をはっきり目撃した。女は造形美女顔ではなく、顔をキャンバス代わりに描いた、ちびまる子ちゃん顔だったので親しみを感じた。
(これは少々オーバーな表現でしたが事実です。)
  

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2023年09月22日

雑談の広場

雑談の広場その4
おしゃべり人間の犯罪
  古い話で恐縮です。元朝日新聞記者で作家、ジャーナリストの本多勝一氏が、おしゃべり人間の犯罪について、かつて次のようにある雑誌に寄稿していた。
「おしゃべり人間は自分がとめどなく話すばかりか、最も問題なのは、他人の発言中に話を強引かつ無礼に奪いとって中断させる点にある。(略)時間はすべての人々にとって物理的に公平・平等だ。おしゃべり人間は、そこに同席する人に公平に与えられた時間を盗むに等しい。一人だけ大きなパイの分け前にあずかろうというのだから。これは″犯罪″ではないか」と憤慨していた。
 おしゃべりそれ自体はその人の個性みたいなものだが、問題は話す相手とのバランスだろう。
 会議の席上、論点ズレで中身もなく、おしゃべりされたらかなわない。それが上役だったら、もう居眠りするしかない。電話のおしゃべりもイカン。特にスマホでの電話料金(通信料)は高いので、5分以内に済ませないと翌月の請求が怖い。ほら、身近にいませんか。短く話せばすむ内容を不必要に長く、しかもスピーカーにして大声でいかにも「熱心に仕事をしているフリ」の人。
 声とか肌とかカラダに関することはなかなか忠告しにくい。それ故自らの犯罪に気付かぬおしゃべり人間よ、自分がしゃべっているときは周囲の反応に注意してほしい。

年をとる 中年三語
 男は年を意識するようになった。男にそう思わせる出来事が重なった。
 男は朝、トイレで時々独り言を言う。自分では無意識にだ。特に宴会とか仕事がうまくいかない翌朝、「バカなことをした」「あぁもういやだ」など口走るそうだ。ある日、子どもから「お父さん、トイレで誰かと話してるの?」と言われ、ハッと気付いた。
 またこんなこともあった。スーパーへ買い物に行った折、ある人とすれちがった。どこかで会ったような気がしたが思い出せない。会釈をしてごまかそうとしたが、相手はけげんそうな顔付きだ。相手の奥さんは「誰?」と聞いていた。向こうの男は「知らんなぁ」。男の家内も「誰?」と聞く。「どっかで会ったと思ったが、間違えたかなあ」「あなたも年ねぇ」
 年をとれば誰でもあるようなことだ。物忘れは老化の表れ。まず固有名詞を忘れ、次が普通名詞、形容詞、動詞の順で忘れ、最後に家内や家を忘れるのだ。
「やあ」「どうも」「また」でごまかす。これを中年三語という。
 ついでにオバサンは「どっこいしょ」を追加するみたい。

ニアミス
 ある心理学者の分析によると、人間同士の距離は45センチから1メートル50センチだそうだ。親しさによってその距離がかわるというわけだ。好意の度合いにより20センチ、10センチ、そしてハグとなる。
 よくオジサン同士が内緒話みたいに″耳打ち″をしている光景を見かける。そしてニャッと笑う場面も。あれはどう見てもマトモな話ではない。競馬かパチンコか女性のことか。これはお互い共犯意識を持っているので45センチ以内の距離となる。
 45センチの一定の距離を無視する人がタマにいる。相手の迷惑を顧みずにどんどん接近しニアミスまでいく。相手はこのニアミスを避けるため話を早く切り上げにかかる。そしてニアミス男の話を受けてしまうことになる。一つの作戦である。しかし、これで女性を口説こうと思っても、そううまくいかない。逆にもう少し近寄って話をしてもいいのにと思うが、2~3メートルの距離を取るひとがいる。コロナ禍では牛一頭分の距離が推奨されたが、5月8日以降の第5類相当の現状では、どの程度がいいのかしら。コロナはさておいて、距離は近すぎても遠すぎてもいけない。親しくても親しくなくても礼儀という距離が必要なわけだ。人間関係をソツなくこなす人は距離のとり方がうまい。
 ところで、配偶者との距離はどれくらい?
「まともに向き合ったことがないってか」・・・それが円満の秘訣かもね。
 
  

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2023年09月21日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その28
夫婦の呼称を考える
 旦那?妻?どう呼ぶ

 今回は、かねてから論争の対象の一つであった夫婦の呼称について考えたいとの口上で高座の始まり始まり。ご用とお急ぎのある方もない方もご一緒に考えましょう。

 夫婦の間で、また人前でどのように呼び合っていますか。本年9月15日付けの中日新聞(朝刊)に読者アンケートの結果が掲載されていたのでお読みになった方もいると思いますが、世代によってまさにいろいろな感じです。

夫婦間の呼び名
 中日新聞(以下「新聞」)によると、配偶者間(夫婦間)の呼び方は、
1位 名前やニックネームが41.15%
2位 お母さん、ママ、お父さん、パパが39.70%
3位 あなた、おまえが4.41%
4位 おい、ねぇねぇなど呼ぶ名前がないが9.95%
その他4.79%。
年代別では、30代や40代は7割近くが「名前やニックネーム」で呼ぶ。60~80代は「お母さん、ママ、お父さん、パパ」を使う人が最多で45%ほど。

人前での自分の配偶者の呼び方
 新聞によると、年齢の高いほど女性は「主人」、男性は「家内」と呼ぶ人が多く、80代でいずれも約4割。若い世代ほど「夫、妻」「名前やニックネーム」で呼ぶ人が多い。
・年代別男性からの呼び方・・・70代は「家内」「女房」、50・60代は「嫁(さん)」「妻」、40代は「嫁(さん)」、30代は「妻」がそれぞれ最多とのこと。
・年代別女性からの呼び方・・・70代は「主人」「夫」、40・50代は「旦那(さん)」、30代は「夫」がそれぞれ最多とのこと。

 新聞では、専門家の分析として次のような意見が紹介されています。
・「若い世代は、上下関係を感じさせない、よりニュートラル(中立的)な呼び方を好んでいる」。若い世代の女性が夫を「旦那」と呼ぶ傾向が多いことを「持ち上げているようで軽く見るイメージの『旦那』をえらんでいるのでは」と分析し、ミドル世代の男性が妻を「嫁」と呼ぶ傾向について、「テレビで関西の芸人が『嫁はん』などと言う中で広まった」と指摘している。
・配偶者間の呼び方について、「それぞれの時代に流行した呼び方があって、日常の中で耳にした言葉を同じように使う場合も多いのでは。相手が呼んでほしい名前で呼ぶのが一番・・・心地よい呼ばれ方は人によって異なる。多様な呼び方を許容できることが大切」と話している。

話し相手の配偶者の呼び方
 新聞によると、アンケートでは男性のことは「旦那さま・旦那さん」「ご主人」が多く、高齢になるほど「ご主人」が多く、若い層ほど「旦那さま・旦那さん」が多かった。女性については、8割以上が「奥さん・奥さま・奥方」で、少数だが「お嫁さん」と呼ぶ人も。性別に関係なく「パートナー」「おつれあい」を使う人もいた、とのこと。
 専門家は「対等な言葉に少しずつ変えていけたらいい」と提案し、「つれあい、パートナー。丁寧語ならおつれあい」を勧める。

 以上が新聞の主な内容であるが、こじつけ先生は、「名前で呼んだり、「オイ」だったり、「アナタ」だったり、それは夫婦の歴史のなかで何となく呼び合うものではないか。ア・ウンの呼吸で何を言わなくても分かったりするのだろう」と考える。しかし、今や社会は、ジェンダー平等かつ多様性ある社会づくり、インクルーシブ(包括的)な社会づくりが求められている。適時、使い分けをするのも面倒だよね。社会の公器である新聞が統一性を持った呼称を使えば、自然と広まり、その時代にあった言葉になっていくのではなかろうかと責任転嫁をするような考えです。

 ちなみに、こじつけ先生の家庭では、先生は「ジージ」、妻は「バーバ」と孫から呼ばれている。妻は夫(こじつけ先生)のことを「お父さん」「ジージ」と使い分けているが、孫から「バーバのお父さんはどこにいるの?生きてるの?」と突っ込まれ、説明不能に陥った。
 歴史・時代小説を最近特に読んでいるこじつけ先生は、妻のことを「そなた」とつい呼んでしまい、妻から「(彼岸の)かなたさん」と呼ばれているらしい。

 さて読者のみなさんのご家庭ではどうでしょうかということで、今回の高座はおしまい。ではまたバイバイキ~ン。
  

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2023年09月18日

こじつけ先生処世術高座

こじつけ先生の処世術高座その27
 ご用とお急ぎでない方もある方も、一期一会のご縁でお聞きくだされとの口上で、高座の始まり始まり。

アフター5
 仕事は本来つらいもの。やり遂げたという充実感もあれば、打ちのめされるときもある。好不調の波を乗り切るために一日の疲れを持ち越さないことが大切。午後5時以降をどう過ごすのか。
Aさん「大体パチンコ。稼ぐときもあれば逆のときもある。逆の場合が多いかも。大当たりの快感が忘れられず、熱中すると頭の中が空っぽになり、嫌なことを忘れる」
Bさん「普段はそのまま直帰。晩酌をやり、テレビを観てゴロンとする」
Ⅽさん「本屋といってもブックオフだけど、数年遅れの話題本を買う。新刊本はガマン」
Ⅾさん「犬の散歩。自分の健康にもなる。歩きながらいろいろ考えごとをすると、ユニークな発想が生まれる」
Eさん「上司、同僚との付き合い。情報交換やハケ口になるが、相手を見て使い分ける。疲労回復にはならんよ」
 アフター5も様々だけど、サラリーマンすべてにアフター5があるわけではない。帰宅しても、一人で夕食のケースの方も多い。
疲労回復はいわば脳に休息を与えること。①睡眠 ②酒 ③歌、踊りなどのリズム ④勝負事、脳はこれらを私たちに求めている。ただ単に身体を休めることが疲労回復ではない。もっと遊びなさい。しかし、お金がいるなあ。

人間関係
☆中間管理職の悩み
 ある調査によると、中間管理職の悩みの第1位は人間関係で約28%、次いで自分自身の健康状態が約19%、チームの業績・成果が約12%、自分の将来が約8%などのようで、こうしたことから、中間管理職は社内(上司と部下、他部署との調整)や取引先、チーム内の対応に追われていることが分かります。

☆上司との関係
  ケンカして勝てるわけないから逆らっちゃいけないよ。「ハイ、おっしゃることはごもっともです」の一言。時には「そうですか。そんなやり方もあるんですね。さすがですね」とヨイショすると覚えもよい。

☆同僚との関係
  力関係が接近しているから関わりも慎重に。自分より力が低いものに常にそのことをはっきりさせること。自分と同等か、それ以上の力のある者に対してはバカにされないようにしたほうがいい。会議でも相手の考えを先に出させ、有効に反論できるようにし、自分の優位性を主張すること。

☆目下との関係
  自分が上だからといって権力的になってはいけない。アメとムチの使い分けを。時にはおごって恩着せがましくする。

☆女性との関係
  「あたらずさわらず。つかず離れず」が基本。後はノーコメント。

☆上司の苦悩
  「出る杭を叩いて上司上を見る」という格言がサラリーマンの間にあったそうだ。
  組織活性化のキーワードは中間管理職のヤル気。昭和の時代の高度成長期では、一定年齢になれば、誰でも与えられていた上司の地位も、失われた30年を経た今では厳しい選抜の末に手に入れる時代だ。しかもその地位を維持するために出る杭を叩き、「殿上人」への気遣いも人並み以上にやらなきゃならない。ついついその反動が職場に出る。
反動その1
 いちいちスタッフを集めては仕事の進行状況を聞きたがる。かと言って何かアドバイスをするわけじゃない。単に部下に囲まれる雰囲気が好きなのかもしれない。
反動その2
 管理職は部下を温かく見守っていればいいと達観してしまって何も仕事をしない。
反動その3
 部下のミスはきちんと上司に伝える。もちろんこの一言を付け加えて。「私は一生懸命ですが、部下の出来が悪くて」
反動その4
 管理職は残業しても手当が付かないので定時に帰る。

☆上司は部下のどこを評価しているのか。
 当たり前のことを当たり前にやってくれる人。上司にとっては、「時間厳守」「資料をきちんとまとめる」「会議の準備はきちんとしておく」など、当たり前のことを当たり前にやってくれる部下が評価されやすい。ごますりやヨイショは、昭和や平成の時代を過ごした50代・60代の人にしか通用しないようだ。

☆物差し
  人生で何が難しく面倒かというと人間関係。上に記したけど、特に職場の人間関係はなぜ難しいか。それはタテ、ヨコ、ナナメと複雑怪奇。あちらを立てればこちらが立たず。とうとう夜の方もダメという御仁もいるようだ(誰とは言わない)。
 仕事の進め方など議論百出しても、一致点が見い出せず、最後はとうとう「アンタの好きなようにやれ」「オレの勝手にさせてもらう」ことになる。
結局。物差しの違いなんですね。言葉を変えて言えば、価値観の相違。自分の主張だけをして相手を認めない姿勢では、一致点は見い出せない。
 孔子曰く「他人を理解するのは難しいが、自分を周囲の人達に理解してもらうのはさらに難しい」。

 今回の高座は、いかがでしたか。やはり人間関係は難しい。だからこそ面白いとこじつけ先生は考える。ではまたバイバイキ~ン。
  

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